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【読書録】愛とためらいの哲学(岸見一郎・著)

なぜ、読んだ本を公開するのか

毎週日曜日7時~『ビジョナリー読書クラブ』というオンライン読書会に参加しています。そこでは、読んだ本の一部を引用し、自分の気付きを伝え、何をするのかを宣言します。

その発表を事前にnoteに公開することで、自分の考えを整理しています。
皆さまの参考になるとうれしいです。

今回読んだ本はこちら。

いつものように、Kindle Unlimitedで気になった本を物色。『嫌われる勇気』の岸見先生の本を発見!これは読まねばと言うことで早速ダウンロードしました。

それでは早速ご紹介しましょう。

【引用その1】なぜ不幸を好むのか?

「不幸なラブストーリーを利用する」とアドラーがいっているのは、愛や結婚に対して消極的であることを正当化するために利用するということです。そのような人は、不幸なストーリーを好みます。恋愛を避けようとするためには、恋愛を困難なものだと見なければならないからです。恋愛が実際に困難なので恋愛を避けようとするのではありません。恋愛を避けるために恋愛は困難だと思わなければならないのです。人を愛さないという決心をするためには、幸福なラブストーリーでは駄目なのです。

愛とためらいの哲学(岸見一郎・著)

自分で出来ない理由を生成してしまう。これってビジネスので世界でもあると思います。「起業したい」と言っているのに、なかなかチャレンジしない人がいます。

「お金がない」「人脈がない」「アイデアがない」

起業をするのが怖いから、理由をいろいろと作って不幸なストーリーを考えているのかもしれません。困難なものだと考えている時が、一番楽しい。いざ飛び込んだら、その渦中でどうなるかわからない。

起業でも恋愛でも、飛び込める人が成功しているように思います。

【引用その2】ためらう理由

ためらうのは、自分の気持ちを受け入れてもらえなかった時、そのことで自分が傷つくことを恐れるからです。アドラーは次のようにいっています。「自分に価値があると思える時にだけ勇気を持てる」。この勇気とは対人関係の中に入っていく勇気のことです。対人関係に入るのになぜ勇気がいるのかといえば、先に見たように、自分の思いを受け入れてもらえるかわからず、受け入れられなかった時、傷つく可能性があるからです。

愛とためらいの哲学(岸見一郎・著)

「自分に価値がある」とは言いにくいかもしれません。だから自分に自信をつけるために、チャレンジを繰り返していきます。経験を積むことで人の役に立てると実感できたり、周囲の人に支えられていると実感したり。

自分が無価値だと思ってしまうと、傷つきたくないと考えて何もできません。それってすごく残念だし、怖いことですよね。

傷つく勇気も必要ですね。

【引用その3】愛と嫉妬の関係

三木は「烈しく想像力を働かせる」ことも、愛と嫉妬に共通する特徴だといっています。厄介なのは、相手が自分を愛してくれていることを想像するのではなく、自分を愛していないのではないかと想像し、それを裏付ける証拠を想像することです。三木は、嫉妬が想像力を働かせるのは、そこに混入する「何等かの愛に依って」であり、そもそも愛がなければ嫉妬の感情は湧かないといいます。しかし、私は愛と嫉妬とは別物であると考えています。想像力を働かせるのは嫉妬する人だけがすることです。愛している人は嫉妬などしません。

愛とためらいの哲学(岸見一郎・著)

想像力って大事ですが、こののような想像力は不要。相手が悪いと思ったら、目につくものすべてがその証拠のように見えてしまいます。

想像力を働かせる場面を間違ってしまってはいけません。人を信じるために想像力を働かせる。世界を良くするために想像力を働かせる。決して自分を貶めるために、その力を使ってはいけません。

【引用その4】愛は持てない

嫉妬は、愛を持てるものだと思っていることから起こる感情です。どれほど好きな人でも、愛は「ある」ものであり流れなのですから、相手の思いを所有してぎ止めることはできません。もっとも、自分の思いがずっとこの先不変のものであると確信できる人はいないでしょう。今は夢中でもいつしか気持ちが変わることはあります。それがわかっているからこそ、永遠の愛を誓うのです。

愛とためらいの哲学(岸見一郎・著)

愛は「流れ」であり、「とどまるもの」ではない。そう考えると、嫉妬心が減るのかもしれません。相手の心を変える努力は出来ますが、結果を決めるのは相手の心です。

結婚式で愛を誓うのは、そういう意味があるのか!と今さらながらに思いました(笑)

【引用その5】相手はわからない

そもそも、相手を理解できないということを前提に付き合う方が、理解できると思って付き合うよりも安全です。相手を理解することは元来不可能なのだと思うところから始めるのです。これは相手のことをまったく何一つ理解できないという意味ではありません。それくらい慎重であってもいいということです。相手を理解できると思っていれば、「この人は私と同じように考えているはずだ」「常識的に考えれば、相手はこう考えているはずだ」と、自分の思い込みで判断して、相手を理解しようとします。

愛とためらいの哲学(岸見一郎・著)

人のことを理解しようとしても、それはあくまでも表面的でしょう。心の奥底にどす黒いものがあったとしても、それは見えないし、理解しなくてもいいのかも。

表面的に見えるところをしっかりケアする。
さらに奥底も推し量るというレベルでいいのだと思います。

「同じだ」という思い込みがものごとを複雑にしているのだと思います。

まとめ&宣言

人間関係は、恋愛と同じようなものですよね。
理解する、嫉妬する、思い込む……やはり人と自分をしっかり割り切り、そんなに期待しないというのがいいのかなぁと感じます。信じるけど、過度な期待をしない。結局は他人であり、別の人格である。

それにしても、勉強になる一冊でした。

今回読んだのはこちらの本です。

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