身だしなみについて【接遇研修】
こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。
今回は、【身だしなみに】についてお伝えしていきます。
人は見た目にもっとも影響を受ける生き物で、視覚情報が55パーセントを占めるとされています。
良い医療や良いケアを提供するためにも、周囲からの信頼を得るためにも、身だしなみは重要です。
また医療・介護現場は一般の職業と少し異なり、爪の長さやネックレス、ピアスなどにも気を使わなければいけません。
患者さんや利用者さんを傷つけてしまう、またはその逆の可能性もあるからです。
そして身だしなみは定期的に研修などを通して職員に伝えていかなければ、次第にルーズになってきてしまいます。
「私にとってはこれが良い身だしなみなんです」と勘違いしてくる職員も出てきます。
この記事を研修資料として使っていただけると嬉しいです。
ではまずは、"身だしなみを気を付けなければならない理由"と"具体的にどこに気を付けるべきか"をお伝えしていきます。
身だしなみを気を付けなければならない理由
服装と身だしなみは、自分の為ばかりではなく、相手への思いやりとしても考えるべきです。
服装・身だしなみには二つの意味があります。
周囲の人は、第一印象によってあなたを判断します。
親切な人なのか、だらしない人なのか、大胆な人なのか、物静かな人など、その人の服装・身だしなみが語っているからです。
ですから、人と接するときは身だしなみに十分注意する必要があるのです。
そして、身だしなみを整えることは自分自身を引き締めます。
だらしない恰好をしていると気分までだらしなくなりますし、反対に服装、身だしなみをきちんと整えていると、気分も引き締まり、動作もキビキビし、仕事がスムーズにこなせるようになります。
つまり、服装・身だしなみがその人の考え方、行動を変えてしまうのです。
服装・身だしなみに気をつけていると、礼儀やものの考え方まで慎重になるのです。
あなたの服装・身だしなみがあなた自身を語ります。
ではどのように身だしなみを気を付けるかというと、
清潔であること
人に不快感を与えないこと
控えめであること
上品であること
合理的で動きやすいこと
これらを意識し、身だしなみを確認します。
身だしなみの具体例
具体的には下記の7項目に気を付けます。
髪
顔まわり
アクセサリー
服装
爪
足元
その他
それでは別々にお伝えしていきます。
1.髪
髪色はサービス業にふさわしく、仕事がしやすい髪型で、いつも清潔にします。
長い髪はまとめて束ねる(肩にかかる程度)
髪留めや髪を結ぶゴムなどはシンプルなものを使う
カラーは自然な色(こげ茶・黒髪)
寝ぐせは直し、清潔に保つ
フケや抜け毛に注意する
2.顔まわり
健康的に見えるナチュラルメイクを心がける
カラーコンタクトは避ける
ひげはきれいに剃る
口紅、チーク、アイシャドウなどは色の濃いものを避ける
つけまつげをつけない
鼻毛を処理する
眉毛は自然な形にする
3.アクセサリー
基本的には仕事に不必要なアクセサリーはつけない
基本的にイヤリング、ネックレス、ブレスレットなどはつけない
どうしてもアクセサリーをつけるなら極力控えめに
結婚指輪以外の指輪をつけない
ピアスは極力小さくシンプルなもの
腕時計は鉄の物は避ける(出来たらつけないほうが良い)
腕時計をつける場合は時刻は正確に(介助時には外す)
4.洋服
清潔感のある服装を心がけます。
香りの強い柔軟剤は使わない
ボタンはきちんと留める
下着が見えないようにする
汚れやほつれ、しわのない清潔なものを着用する。
特に、首・袖回りの汚れに注意
袖やズボンの袖をまくり上げたままにしない
服を崩してきていない
穴が開いていたり、汚れている靴下は履かない
5.爪
やすりで爪先を滑らかにする
ネイルアートやつけ爪をしない(足は良い)
爪は短く切りそろえ、汚れなく清潔に保つ
6.足元
床材などに適した滑りにくい靴を履く
靴は清潔に保つ
靴のかかとを踏まない
機能的な靴を選ぶ
スリッパは不可
7.その他
汗をかいたら、こまめに吹く
香水はつけない
ポケットに入れるものは最小現に(介助の邪魔になったり、危険がないかチェック)
入浴、歯磨きを欠かさず、体臭に配慮する
おわりに
いかがだったでしょうか。
身だしなみは「自分がどうか」ではなく、「相手がどう思うか」を考えて服装や身だしなみを考えることが重要です。
相手の気持ちを考えることは、医療・介護をする上で大切なことです。
服装・身だしなみから患者さんや利用者さんの立場で考えるようにすることは、知識や技術を習得するより重要かもしれません。
それではこれで終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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