宇佐美 智隆

ライター。宣伝会議 編集・ライター養成講座 46期卒業 。インタビュー・企画・ライティングのお仕事お受けできます。

宇佐美 智隆

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マガジン

  • 37.4°-世界は物語で出来ている【since2024】

    • 28本

    プロアマライターたちの記事まとめ【Amazonベストセラー1位獲得作家監修】

  • 46期マガジン

    • 95本

    宣伝会議 編集ライター養成講座46期の有志メンバーによるマガジンです。 【出題中のお題】 A. なぜ私はあの時あんなに傷ついたのか B. 今年前半を振り返って(今年後半への抱負) C.フリーテーマ 上記3つから1つ選んで投稿。

最近の記事

毎日の「5分」を馬鹿にしない

今年に入ってから、毎日続けていることがいくつかある。 ・本を読むこと ・書くこと ・ベースを弾くこと ・音楽を聴くこと ・ランニングをすること、筋トレをすること ・英語の勉強をすること ・なにか考えること ・新しいことを1つ知ること ・アイデアを1つ考えること ・ポケモンの色厳選をすること 他にもいくつかあるが、約半年間これらを毎日続けている(途中で足していったものもあるから、半年より短いものもある)。 これらを継続するようになったのは、井上新八さんの『続ける思考』を読

    • 匂い

      数々の化粧品や香水が売られる、百貨店の1階。 私は、あの香りが苦手だ。 鼻の奥を突き刺されるような、喉の奥が焼けるような感じがする。 用はないが、化粧品売り場を通らなければならないとき、少し息を止めて足早に進むようにしている。 私はどうやら、匂いに敏感なようだ。 しかし、なんでもかんでも駄目というわけではない。 化粧品は化学物質が含まれているから苦手なのだと思っていた。 しかし、オーガニックである精油も苦手だ。やはり化粧品と同じで呼吸器官に突き刺さるような感覚があり、咳き込

      • 黄色

        声は黄色で形容される。なぜ声に色があるのか。 声色という言葉もある。意図的に声の調子やトーンを変えて、役柄に似せていくようなさまだ。 仏教では、人生のステージを色と季節を使って表す。 若く輝かしい青春。人間的成熟を迎える朱夏。悟りの境地に達していく白秋。終わりに近づいていく玄冬。そして最後は土に還り黄泉の国へ行く。 中国から仏教が伝来し、それを口伝する際には読経や雅楽が用いられた。琵琶法師が経典や法話を歌って聴かせたのがその代表だ。 その際、音程を表すのに色のついた墨で印を

        • なぜ地方のインバウンド呼び込みはイマイチなのか -柳瀬博一さんのメディア講義から考える-

          ある日の河口湖の風景 これまで何度も通ったことのある駅前を見て、あまりの人の多さに驚いた。歩道からあふれるほどの人がポーズをとったりスマホのカメラを構えたりしている。ここは河口湖駅。富士山に臨む河口湖まで徒歩15分ほどの小さな駅だ。 新宿駅と河口湖駅を行き来するには、電車と高速バスの2通りがある。富士急行線だと大月方面に向かう列車は平日で1時間に1~3本。土日でさえ最大4本しかない。高速バスの発着は1時間に1、2本。2019年の1日あたり平均乗降客数は3,262人に過ぎない

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        記事

          話すこと

          大人になって少しはまともになったのは、人と話すことかもしれない。 学生時代までは、不特定多数の人と話すのが苦手だった。趣味や価値観が合う、ごく少数の人とだけいつも話していた。世間話ができず、自分の話したいことだけ話す陰キャムーブをかましていた。 それがなにを思ったのか、営業職になってしまった。 いま思えば、自分の苦手を克服したかったのかもしれない。 上司から「お前と話していても面白くねぇんだよ!」と怒鳴られたこともある。 今なら「単に話が合わないだけなんだな」と流せるが、

          新しいテクノロジーが変えるメディアのかたちと体験 -柳瀬博一さんの講義から-

          「これからのメディアを考えるとき、私は紙の本が一番いいと考えています」 3月半ば、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院でメディア論の教授をする柳瀬博一さんが主催したイベント「メディアの話をパワポも映像も使わずにやる夕べ」に参加した。 出版物の販売額は1996年あたりから減少を描き始め、2019年頃から電子出版のおかげでやや持ち直しているが、依然低水準にあることは変わりない。 しかし柳瀬さんは紙の本にこれからのメディアの可能性があるという。それはなぜだろうか。 メディアとは

          新しいテクノロジーが変えるメディアのかたちと体験 -柳瀬博一さんの講義から-

          大人なりの夢

          「大人なりの私の夢」というテーマで、夢について考えてみた。 子どものころは、はっきりとした夢があったような気がする。 消防士、警察官、〇〇レンジャー、などと言っていたのを覚えている。 しかし、割と早い段階から夢より、現実的にものごとを見ていたかもしれない。 中学時代にギターを始め、バンドを組んだが、プロになりたいとか音楽の道に進みたいと思ったことはまったくなかった。 身近なバンドマンの大人がやるライブをライブハウスに見にいって、仕事をしながらでもこうやってライブができた

          大人なりの夢

          私の執筆スタイル紹介

          とにかく、書く。 自信をもってそう言えればいいのだが、ものごとはそう簡単ではない。 いや、書くには書くのだ。文字数だけでいえば、規定を下回ることはほぼない。 つらつらと流れに沿って書いていく。 書きながら、「あ、これはあとで使えそうなフレーズや内容だな」と思ったら、段落を思いっきりあけて、下の方に書いておく。 文章の前後関係がおかしくても、とりあえず書く。誤字脱字はおろか、てにをは・修飾関係が適当なことも多い。それは、あとで直せばいい。 書くときは、音楽を聴く。ほと

          私の執筆スタイル紹介

          「タイパ」の先

          昨年からよく考えていることがある。 それは、効率と無駄についてだ。 タイムパフォーマンス=「タイパ」という言葉をよく聞くようになった。 かけた時間に対してどれだけのリターンが得られるかという指標で、目的を達成するために時間短縮できればそれがいい、ということだ。 倍速で映画を視聴すれば、半分の時間で映画のストーリーを知ることができる。電子レンジを使って料理を時短するみたいに。 曲のギターソロを飛ばして聴くなんて、ちょっと笑えないエピソードも聞く。 歌詞=曲の意味を理解するなら

          「タイパ」の先

          来年は「静か」に

          今年も残すところ1週間。 大掃除は終わらせた。あとやるべきは、今年の振り返りと来年のことだ。 ちょっと備忘録的に今年を振り返ってみることにした。 ・前半(1~7月) 宣伝会議の編集者・ライター養成講座に通った。 ほぼ毎週土曜日。午後イチから夕方までの講座とアフターの飲み会まで含めると、土曜日が丸々つぶれる。 週6日仕事をしているような感覚だ。 それでも、不思議と大変だと感じることはなかった。毎回変わる先生方の授業は熱量高く、知らないことがたくさんで面白かったし、同期の仲

          来年は「静か」に

          ほうとう

          先日、とあるツアーに参加して山梨県芦川(あしがわ)町を訪れた。 芦川町は富士五湖と甲府盆地の間の山あいにある人口300人ほどの小さな村だ。 村の中にある、ほうとうづくり体験の施設で、ほうとうを手打ちした。 ほうとうは山梨県の郷土料理だ。 小麦粉でできた麺をさまざまな野菜とともに煮込んでいただく。 作り方は、まず小麦粉に少しずつ水を加え、ひたすら練っていく。 粘り気が出て、小麦の玉がなくなるまでこね、楕円形を作る。 そこから巨大な伸ばし棒を使ってピザ生地よりも大きく伸ばし

          最近のこと -山にこもる-

          先月なかば、4日間にわたり山にこもった。 こもったと言ってもキャンプではなく、埼玉県の山中にあるコテージに滞在していた。 思えば今年は年始から走り続けていて、自分の時間をとることもままならなかった。 なので、一人きりで自然の中に行き、オフラインの時間を楽しもうと思ったのだ。 コテージがある施設は、スマホの電波が入らない。 Wi-Fiは使えるが、せっかくなので4日間スマホを断つことにした。 スマホを使うのは、写真を撮るときと音楽を聴くときだけ。 この施設を訪れる人は、ほと

          最近のこと -山にこもる-

          RUSH

          いま振り返れば、無茶なことをしたと思う。 大学2年生のとき、mixiで知り合った見ず知らずの大人たちと、RUSH(ラッシュ)のコンサートを観るためにアメリカへ行った。 RUSHはカナダの3人組ロックバンド。 初めて彼らを聴いたのは、高校1年生のときだった。 そもそも、私の音楽歴は周りの同級生とはちょっと違っていた。 小学生のとき、みんながモーニング娘。や嵐を聴いている中で、長渕剛や海援隊を好んで聴いていた。 親が持っていたフォークソングのコンピレーションCDから影響を受け

          続けた先に、見えるもの -ブラシ一筋の職人が生み出した、新製品のアイデア-

          ブラシ職人・中山正三さん 普段は着ないスーツに身を包み、カメラに向けて視線を送る。 「なにか、とんでもないことになっている」 東大阪市長から賞状と盾を受け取り、記念撮影に応じる中山正三(なかやま・しょうぞう)さん(57)はそう感じていた。 東大阪の町工場でつくられる、100%自然素材の歯ブラシ「turalist(チュラリスト)」。家具製造の際に出る端材のブナの木と食肉用に育てられた豚と馬の毛を再利用し、職人が一本一本植毛する。中山さんはこの歯ブラシを製造するブランドの

          続けた先に、見えるもの -ブラシ一筋の職人が生み出した、新製品のアイデア-

          「いまが一番幸せ」 -75歳の女性職人が40年間向き合ってきた仕事-

          植毛職人・西本隆子さん 大阪府東大阪市に、自然素材だけで歯ブラシをつくる町工場がある。持ち手には家具をつくる際に出たブナの木の端材、ブラシには食用の馬と豚の毛を再利用するアップサイクル製品だ。加工は職人が一本一本手作業で行うため、月に生産できるのは150本ほど。2021年に完成したこの歯ブラシ「turalist(チュラリスト)」はこれまでに1,800本以上を販売してきた。2023年には大阪府から「大阪製ブランド」に認定されている。 「turalist」の製造でただ一人植毛

          「いまが一番幸せ」 -75歳の女性職人が40年間向き合ってきた仕事-

          ライター講座を終えて

          今年1~7月の半年間、宣伝会議の編集・ライター養成講座に通った。 小さいころから、文章を書くのは嫌いではなかった。 小学生の作文は、どんなテーマでも書くのに困ったことはなかった。 中高6年間のうち3回、年一回あるクラス代表選出の弁論大会で演説した。 全校生徒1,200人を前にして話す内容は、自分で考える。弁論よりも原稿を考えている方が楽しかった。 大学の卒業論文は、4万字目安のところを7万字ほど書いた。 しかし、書くことを仕事にしたいと思ったことはなかった。 本や書くこと

          ライター講座を終えて