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日本で働く法務担当者 / 2021.7- LLM留学(CA) → NYbar受験·合格 → 研修(TX) → 2023.3- 日本 / 留学&研修中に感じたこと、企業法務関連・ビジネス書籍など。Twitterもやってます。[Amazon Associates 参加中]

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LLM留学と米国内研修を終えて思うこと

私は勤務先の社費留学制度を利用し、2021年夏から米国内ロースクールのLLMに1年間留学し、その後はニューヨーク州司法試験を受験・合格、さらに6か月の米国内研修(米国企業の法務部門にて勤務)を経験しました。今まさに帰国の途についており、日本に帰国する飛行機の中にてこのエントリーを書いています。せっかくなので留学・研修を終えて感じていることをまとめておきたいと思い、この記事を書きました。会社向けに書くような「国際法務の実務を経験し~~」「国際コミュニケーション力を云々かんぬん」

    • GPTsで自分だけの英会話講師を作ってみた

      GPTsを使って自分だけの英会話講師を作り上げてみました。この記事では、その作り方や、オンライン英会話と比較したときのメリットデメリットを書いています。 結論としては「GPTsだけで英語学習が完結する!」とまでは言えませんが、使わない手はないぐらい有用だと思います。 1.作成手順1-1. ChatGPT上の音声入力を可能にする Chrome拡張機能を使うことで音声入力をオンにすることができます。 1-2. ChatGPTの有料ユーザーになる 2024年3月現在、GP

      • 行動経済学をライフハック的に取り入れてみる

        ここのところ行動経済学に興味を持って読書(積読…?)をしているのですが、行動経済学での学びを、他人の行動変容のためだけでなく、自分自身の行動変容にも活かすこともできるのではないかと思い、考えたことをメモ書きも兼ねていくつか挙げてみたいと思います。 挙げているものの中には、感覚的だったり経験則としてだったりで「そうだよね」と思えるものも多いのですが、行動経済学の中で実験等で裏付けがされているものであると理解できると、その先の対応策も真剣に講じてみようかという気持ちになりました

        • ルールデザイン / ルールメイキング関連のオススメ書籍(How編)

          私は企業の法務で働いており、契約・部内ルール・社内規程・グループ会社ガバナンスなどなど、ルールについて考える機会が増えたことをきっかけとして、社会のルールメイキングにどう関与するかについて興味が湧き、書籍やPMIルールメイキングスクールを通じて勉強しています。 前回は以下の記事で「どんなルールを作るか」の「What」について書籍を紹介しましたが、今回は「ルール作りにどう関与するか、どう進めるか」という「How」について学べる書籍をご紹介したいと思います。 ルールデザイン

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        • GPTsで自分だけの英会話講師を作ってみた

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          ルールデザイン / ルールメイキング関連のオススメ書籍(What編)

          私は企業の法務部で働いていますが、契約に限らず、部内ルール・社内規程・グループ会社ガバナンスも含めて、「ルール」について考える機会が増えてきました。「どんなルールを作るべきか」を考える中で、その延長線上のような感覚で社外に目を向けて、どうやって社会のルールメイキングに関与するかについても興味が湧き、書籍やPMIルールメイキングスクールを通じて勉強しています。 ここではどんなルールを作るかという「What」と、ルール作りそのものをどう進めるか・どう関与していくかの「How」に

          ルールデザイン / ルールメイキング関連のオススメ書籍(What編)

          法務から"越境"する取組を通じた学び

          この記事は法務系Advent Calendar 2023の17日目の記事です。Miyaさんから頂いたバトンをnaka2656さんにしっかりとお渡ししたいと思います。 私は今回が初参加ということもありテーマ選定に悩みましたが、私自身が2023年に取り組んだ業務の振り返りも兼ねて、法務から"越境"する業務(=他部署との連携が必要となる、いわゆる部門横断的プロジェクト)を通じて、私が「この力は今後強化していかなければならない」と感じたことをまとめたいと思います。 若手からの脱皮

          法務から"越境"する取組を通じた学び

          ”法務”は専門性として活かし続けられるのか(その2)

          この記事は、前回のこちらの記事の続きです。 参考にしている書籍はこちら。 前回の記事では書籍の前半パート「専門性とは何か」について書きました。今回は後半パートの「専門性の身につけ方」を読んで考えたことについて書いていきます。 専門性の身につけ方1.自分らしい問いを立てる 本書では、専門性は「既に確立されている知識などをインプットしたうえで、新たなアイデアを創出していくアウトプットをしていけること」としています。その新たなアイデアを創出するためのファーストステップがこの

          ”法務”は専門性として活かし続けられるのか(その2)

          ”法務”は専門性として活かし続けられるのか(その1)

          企業の法務部門で働いていると、社内のコーポレート組織/スタッフ組織以外の人からは「君は法務で経験積んできていて既に確立された専門性があっていいよね」「これからも法務の道で生きていけるよね」などと言ってもらえることがありますが、個人の感覚としては法務を一つの専門性と認識するにはスコープが広すぎるような、ぼんやりしているような感覚があり、ピンと来ていません。 まして、ChatGPTに代表される生成AIやデータ利活用の高度化が進むにつれて、知識をストックしているという意味での「専

          ”法務”は専門性として活かし続けられるのか(その1)

          デスク回りのオススメ

          Amazonでセールをやっている度に紹介しているのですが、noteにもまとめておきます。 スタンディングデスク FLEXISPOT 私は、腰痛対策で導入しました。これを入れて8カ月、腰痛とは無縁になっています。 打ち合わせの間や作業に疲れてきたときに立っていますが、集中力が続きやすいので良いです。 使い始めて3か月ぐらいしたころに、下げるときに障害物に当たっていなくても障害物検知が作動してしまうことがありましたが、障害物検知のレベルを設定で変更すれば問題なく使い続けられま

          デスク回りのオススメ

          CODE VERSION 2.0 - Lawrence Lessig

          LL.M.留学中に課題として英語で(四苦八苦しながら、かつ一部だけを)読んだこちらの本を、ルールメイキングについて学ぶ者として理解を深めたいと思い、改めて日本語版を買って読みましたので、概要と考えたことをまとめたいと思います。(読書メモを公開しているような形になっています。) 著者のレッシグ教授は米国の憲法学者・サイバー法学者として著名な方で、本書も名著と名高い書籍です。本書はインターネットにおける規制のあり方について論じているもの、今の時代におけるルールメイキング、ルール

          CODE VERSION 2.0 - Lawrence Lessig

          英語学習のオススメ教材 - TOEIC 410からNY州司法試験に合格するまで

          私は社会人になってから社費でのLL.M.留学・NYbar合格に至るまで、様々な英語学習を試してきました。入社時のTOEICのスコアが410点だったこともあり英語には元々強烈な苦手意識があったのですが、それでもなんとか克服をしようといろいろな教材を試しましたので、その中からオススメを紹介したいと思います。 TOEIC 取組期間私のスタート地点はTOEIC 410点でしたので、基本的な語彙力からやり直しをする必要がありました。そこで以下の単語帳を数回ずつ回しました。(1回で全部

          英語学習のオススメ教材 - TOEIC 410からNY州司法試験に合格するまで

          英文契約対応のオススメ書籍

          [20230816更新:国際契約の英文法、国際交渉の法律英語を追加] 英文契約を読んで理解したり、ドラフトをしたり、というのは日本語の契約対応スキルに加えて少し異なるスキルが必要です。英語の基礎力は当然ですが、日本語の契約における表現が普段話す日本語とは異なるように、英文契約独特の表現を理解し、使いこなせるようになる必要があります。 ただ忙しいビジネスパーソンとしては、英文契約のことだけをインプットし、業務で集中的に取り組んで力を付けて、英語の契約表現を頭に叩き込んで・・

          英文契約対応のオススメ書籍

          ニューヨーク州弁護士登録手続について(2023年, 非法曹, 日本から手続)

          私は2021年夏から社費でLLM留学をし、卒業後の2022年7月にNY Bar Examを受験し合格しました。ニューヨーク州弁護士の登録手続きが煩雑で分かりづらく、苦労した部分がありましたので、これから登録される方の参考になればということでまとめたいと思います。 (特に日本の弁護士資格を持っていない方、日本から手続きをする方、指定された提出先が3rd Departmentの方はご確認頂けると良いかと思います。) はじめに登録手続きに関係する私の属性等をご紹介します。 ・

          ニューヨーク州弁護士登録手続について(2023年, 非法曹, 日本から手続)

          Legal Negotiation - 法交渉学のまとめ

          私は2021年7月から米国ロースクール(LL.M.)に留学し、2022年春学期に「Legal Negotiation - Theory and Practice (法交渉学の理論と実践)」を履修しました。それをきっかけに法交渉学に関する複数の書籍を読みましたので、講義で学んだ理論や書籍を通じて得たナレッジを整理し、またこれまでの自分自身の経験も踏まえて自分なりに再構築したものを記事にしています。 契約交渉などの場面では、以下について無意識的に実践している方も多いかもしれませ

          Legal Negotiation - 法交渉学のまとめ

          AI×法務のおすすめ書籍

          ChatGPTを含む生成系AI(Generative-AI)が盛り上がりを見せておりますが、自社への導入などにあたっては、法務の目線から見ると個人情報・著作権あたりが気になる観点になるかと思います。 一方で、生成系AIに限らず、AI・データ活用については既に議論されている論点が多くありますので、そういったものをカバーしておくものも重要かと思います。 そこで本記事では法務担当者目線で見るAI関連のおすすめ書籍を紹介します。 ※変化・進展の激しい分野でもありますので、今後も

          AI×法務のおすすめ書籍

          「正解」を探す思考と「恥をかきたくない」という感情に対処できるようになるまで

          私は日本で生まれ日本で育ち、日本の企業の法務部員として働いてきました。そしてラッキーなことに社費で留学をする機会を得て、約1年半の初めての海外生活をした後で、2023年3月に日本に帰国しました。 留学をする中で何を考えたか、ということについては別の記事を書いているのですが、 この中から「恥をかく経験ができたこと」「正解を探してしまう」ということについて考えていることを、もう少し細かく言語化しようと思います。 私は留学中に恥をかく経験を(半強制的に)積むことができ、多様な

          「正解」を探す思考と「恥をかきたくない」という感情に対処できるようになるまで