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タンザニアの音楽って?

note共同マガジン VACILANDO のリレー企画に参加しています。
イギリスのルッコラさんからバトンをもらい「タンザニアの音楽事情」についてご紹介します。

ルッコラさんのバトン記事「イギリス留学の裏側:大学院生が語るリアルな日々」では、意外!なイギリスの大学生活事情がわかります。

さて、タンザニアの歌について。最初に思いついたのは「タンザニア国歌」です。なぜなら、うちの娘がよく家で口ずさんでいて、私も好きになった曲だからです。

タンザニアの学校では、国歌は毎日、授業が始まる前に歌うとても大切な歌。娘が通うインターナショナルスクールでも、定期的に国歌を歌うため、子どもたちはみんな自然と覚えてしまいます。その国の文化を知って、敬意を払うという意味でも、その国の国歌が身近になるのは良いことだと感じます。

タンザニアの国歌はこちら。広大な大地とそこで生活するアフリカ、タンザニアの人たちの姿が想像できる、落ち着いた優しい歌です。

歌の1番はアフリカ大陸を敬い誇るという歌詞、そして2番がタンザニアについての歌詞です。タンザニアの国としての意識だけでなく「アフリカ大陸の団結」を感じます。

それでは、タンザニアの音楽事情について見ていきましょう。


タンザニアの演歌『ンゴマ』

「ンゴマ(Ngoma)」とはタンザニアの伝統楽器を使ったダンスミュージックです。太鼓をたたいて唄いながら踊る「ンゴマ」はタンザニアで一番有名な伝統文化と言えるでしょう。

観光大国のタンザニアでは「ンゴマ」は、観光客がホテルや村を訪問すると、歓迎して披露してくれる、タンザニア文化の1つです。

滞在したホテルでンゴマを鑑賞

「ンゴマ」のミュージックは、ダンスが下手な私でも思わず体を動かしたくなるような陽気で楽しげな音楽。

この「ンゴマ」、観光客向けというだけではなく、タンザニアの人たちも結婚式やお祝い事などのイベントでみんなで歌いながら踊るそうで、今も人々の暮らしに根付いた大切なタンザニアの文化です。

イケてるポップミュージシャン『ダイアモンド』

アフリカの音楽というと「ンゴマ」のような民謡音楽を思い浮かべる人が多いかもしれません。

でも、タンザニアには「アフリカのスーパースター」と呼ばれるミュージシャンがいるんです。その名も「ダイアモンド・プラチナムズ」。名前にダイアモンドとプラチナを使うって、なかなか日本人の感覚ではびっくりします。名前からして、ギラギラしていますよね。

私が彼と出会ったのは、町を運転していた時に、道端にドーンと現われたこの広告ポスター。

「この、ギラギラした成金っぽいお兄ちゃんは一体?」

タンザニアで大人気のダイアモンド

10代の頃は、古着屋のショップで働いたり、ガソリンスタンドでアルバイトをしていたダイアモンドですが、こうやって、努力を重ねてスーパースターにのし上がっていきました。

彼が努力家なのかを物語る有名なエピソードがあります。

アメリカの人気R&Bシンガー Ne-Yoが、ケニアに収録に来ると聞いたダイアモンド。彼と一緒にコラボ曲を出したいと切実に思っていた彼は、すぐに自分もケニアに飛び、同じホテルに宿泊。

Ne-yoとホテルのどこかで会うために、滞在中ずっとホテルの中をあちこち歩き回っていました。そんなダイアモンドのことを知ったNe-Yoは、ホテルで彼と会い、ダイアモンドとのコラボ曲 『marry you』 が生まれました。

アフリカの人気ミュージシャンが大物とコラボ曲を出す場合は、お金に物を言わせて大金を払う方法が一般的です。ダイアモンドは(そういう資金もなかったのかもしれませんが)こうやって、自分の体を張ってアプローチするところが、彼がここまで成功できた理由の一つでしょう。


そんなダイアモンドをアフリカ大陸で有名にしたのは『Number One Remix』。この曲は、アフリカのミュージック授賞式で受賞をし「タンザニアのポップミュージック」を世界に知らしめたと言われています。


ただ、質より量なのか、タンザニアの友達いわく「ダイアモンドは、新曲を出しても売れるのは一瞬だけ。だから、いつもいつも新曲を出してばかりいる」だとか。

また、タンザニアの音楽業界はまだ熟しておらず、多くの曲が、ケニア、ナイジェリア、南アフリカなどの音楽をまねしたものが多いとも言われます。

切ない恋愛歌ばかり…

タンザニアの音楽の特徴を聞くと、みんな口をそろえて言うのが「恋愛ものが多い、しかもネガティブな内容のものばかり」なんだそう。85%くらいの歌が悲しい失恋や、元彼・元彼女を恨むような歌詞だと指摘する人も。

試しにダイアモンドのヒットソングの1つ『Salome』の歌詞を見てみましょう。

ぼくはコブラのような毒をはく
恋はぼくに問題ばかりもたらす
癒すことのできない傷ばかりだ
ベイビー、ぼくを一人にしないでくれ
ぼくの心をもてあそばないでくれ
ジェラシーは君を苦しませるだけだ

『Salome』Diamond Platnumz

大人気のダイアモンドの歌でなくても、タンザニアで聞くポップミュージックは、恋愛に関するものが圧倒的に多いようです。子供を持つ親はあまり聞かせたくない内容なんだとか。

まとめ

タンザニアで生活していても、イベントや店舗で流れる音楽は、圧倒的に欧米の歌が多いのが実情です。そのため、今回の記事を書くまで、タンザニアの音楽について触れる機会がありませんでした。

タンザニア国歌も好きですが、ダイアモンドの歌は個人的にはあまり楽しめそうにないので、タンザニアのママ友にお勧めしてもらった女性ミュージシャンの曲から聞いてみようとわくわくしています。

#海外生活

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