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知られざるバイデン大統領の魅力

アメリカの大統領選はまだ1年以上前なのに、アメリカではすでにニュースが盛り上がっているようです。

今はタンザニアにいる私ですが、ここに来るまでは、アメリカ政治の取材をしてきました。

そんな中で、バイデン大統領が「ただのおじいちゃん」ではないことを、取材や自身の体験からひしひしと感じてきました。

これからは「バイデン大統領って?」という話題が日本でも上がると思うので、「バイデン大統領」について知られていない裏話を今日はこっそりと公開します。

バイデン大統領の生き方からは、私たちも学べることがたくさんつまっています。

高齢だけど元気なワケ?

私が個人的にバイデン大統領と初めて出会ったのは、週末にランニングをしていた時。

あれは、バイデンがまだオバマ大統領時代に副大統領をしていた2016年の夏。

私はいつものように、ランニング仲間たちとワシントンDCの北西部「ジョージタウン」と呼ばれるエリアの川沿いを走っていました。

すると、あちらから3人の男性が走ってきます。でも、何か変なんです。
3人が縦並びで走っており、真ん中の男性だけちょっと離れていて、その男性の前後に距離をとってすごく強そうな体つきの男性が2人、Tシャツ姿で走っています。

だんだん近づいてきたら、真ん中のサングラスをかけてジョギングしている男性が、(当時)バイデン副大統領だったことがわかりました(前後は副大統領の警護のシークレットサービスでした)。

「おはようございます、副大統領!」
私は興奮して、思わず声をかけてしまいました。

「おはよう!」と、サングラス越しにこちらに手を振ったバイデンは、そのまま何事もなかったかのように走り去っていきました。

当時のバイデンは73歳。73歳で週末の朝にジョギングをしているのかー。と感心した覚えがあります。

バイデンは、当時も、オバマ大統領と二人でホワイトハウス内をランニングしたり、一緒にバスケットボールをしたりなど、体を動かすおじいちゃん副大統領として有名でした。

副大統領職を終えて、大統領選に挑んでいた77歳の頃。全米中を訪問して選挙活動をしていた時のバイデンは、宿泊するホテルの自室でいつでも運動ができるようにトレッドミル(屋内ランニングマシーン)を持参していたという話も聞きました。

今80歳のバイデンがまだジョギングをしているかは不明ですが、体づくりを重視していることはわかります。

「健康のために体を動かす」が、80歳でも現役大統領ができている理由の1つでしょう。

意外な大好物

バイデン大統領の大好物は「甘いもの」です。

アメリカ人らしいですが、おじいちゃんになっても大好きなようです。

以前、バイデンの自宅近くの彼が若いころから行きつけのレストランで、バイデンがいつも注文していたという「チョコミルクシェーク」を注文してみました。

アメリカ生活が長かった私の味覚はかなりアメリカ人化している気がしますが、そんな私でも、かなり甘~いシェークでした。

先日G7首脳会談で訪れた広島でも、「チョコチップアイスクリーム」をリクエストしたそうで、甘いもの好きなところは80歳の今も健在のようです。

「お年寄りが甘いものなんか食べて」なんていう世間からの批判(アメリカにはないかもしれませんが)なんて気にせず、好きなものを楽しむ姿勢がとても素敵です。

バイデンの人間的な魅力

最後はバイデン大統領の人間的な魅力です。

あるホワイトハウスのイベントで、副大統領時代のバイデンと話をしたことがありますが、本当に飾りっけのない素敵な紳士でした。笑顔いっぱいで、「日本人かい!」と豪快に握手をしてくれました。

そんなバイデン大統領が、大統領になるまでの人生は、彼が人情味にあふれ人に好かれる性格であることがわかるエピソードで満ちています。

バイデンはデラウェア州で育ちましたが、黒人の多いエリアだったそうです。学生時代は、黒人しか来ないプールでのアルバイトを自分から進んで行って。最初は、黒人の人たちに「なぜあの白人坊やが来るんだ」と受け入れてもらえなかったそうです。そこでの体験から、黒人の友達ができたバイデン、黒人の生活の苦労や、人種問題についての意識が高まったと言っています。

また、1人目の奥さんをクリスマスの日に交通事故で亡くしています。当時まだ幼かった子供たちと毎日時間を過ごすために、デラウェアと職場のあるワシントンDCを毎日、電車通勤したというエピソードも有名です。シングルファザーになっても、子供との時間を第一にしていたのです。

バイデンの「失言癖」は、大統領になってからは、問題視されることもありますが、これも彼の愛くるしさの裏返しであるように見えます。

オバマ大統領が悲願だった医療保険法案を通した時は、当時のバイデン副大統領が「これはクソでかいことだぜ」(This is a big fucking deal!)とオバマに耳打ちし、その音がマイクに拾われてしまい、世界中から笑われました。

(保守派の)記者たちは、バイデンのこの失言癖を利用しようと、記者会見ではバイデンがイラっとするような質問をわざとふっかけます。意地悪な質問に耐え切れなくなったバイデンが、いら立って対応してしまう場面は、メディアでよくとりあげられてしまいます。

まとめ

オバマ大統領やトランプ大統領と比べると、見劣りするという印象を持つ人もいますが、バイデン大統領はかなり魅力がつまった人物です。

これからアメリカの大統領選のニュースが日本でも増えてくるかと思いますが、ぜひこういったバイデンの魅力を思い出してくださいね。

そして、バイデン大統領の生き方には、一般人の私たちにも学びになる点が多くあるのではないでしょうか。

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