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読書会2 〜傾聴力を鍛える〜

昨日は久しぶりに読書会に参加した。
今回はオンライン読書会だ。

久しぶりに参加してみて、気づいたことがある。
やはり、説明する力について考えさせられるということだ。

読書会にはいろいろな形のものがある。
私が参加しているのは、それぞれがそれぞれに紹介したい本を持ち寄って、その本の魅力を紹介するといったものだ。
つまりは聞く側に本についての背景知識が一切ない。

同じ本を読んできてその本について語り合うのであれば、前提知識は同じである。ゆえに、本の内容について説明不要だが、各々が好きな本を持ち寄る読書会においては、まずその前提から話す必要がある。

各々が持つ知識にギャップがあるということだ。

この知識のギャップを埋めるため、発表者は、本についての簡単な要約や、なんでその本に興味を持ったかの背景、どういったところが魅力的だったかというところをネタバレしないレベルでの紹介する、ある種のトーク力が求められる。

また、参加者全員が自分の紹介する本やその内容に興味があるわけではないので、その点も考慮して、極力簡単に、シンプルに、短く、その後の会話への流れを作る形での情報提供ができることが望ましい。

自分がこれを話したい、これを聞いてくれ、でもいいが、独りよがりの読書感想披露は、誰の為にもならない。参加者が参加していて楽しいと感じない。

読書会に参加している人たちは、少しでも発言する機会を求めている。
その点オンライン読書会は発言する機会を均等に提供しやすい。

例えばオンライン会議ツールのZoomには、ブレイクアウトルームという機能があり、いくつかの小さなグループに分けることにより、より参加者同士が話しやすい環境を作ることができる。
そのような機能がないツールについては、手動でグループ分けして、時間を決めてグループディスカッションするなど工夫すればいい。いきなりZoomの有料会員登録をする必要はない。

そのグループディスカッションでは、それまでに共有された本の紹介に関して、より掘り下げたいことなどを好き放題トークする。
個々に印象に残ったところを話し合い、感想の深堀ができる。

大きな集団の場合、一部の声の大きい人がずっと発言してしまい、仕切り担当のファシリテーターがその辺制御できないと、非常につまらな会になってしまう。したがって、このようなグループディスカッションの時間を設けることは必須だ。

知識のある人ほど、マウントしがちだ。しかし、それはやってはならない。
知識のある人ほど、人の話に耳を傾け、短く簡潔に自分の意見を述べることが必要だ。そして時には必要な補足を手短にすることで会の運営に協力する。

読書会では、要約の力、伝える力、も重要だが、何より重要なのが、傾聴の力だ。
話を聞く訓練というのはなかなか1人ではできない。読書会でのその傾聴力が訓練できる。

中学生、高校生など、特に若い人は、このようなオンライン読書会を通じて、人の話を聞く力(傾聴力)を養ってみてはどうだろうか。
必ず1人タイムキーパーを設けて、時間管理をしっかりして進めていってみよう。読書会の時間が終了したら、とりあえず解散だ。メリハリをつける訓練という事でも意味があるだろう。

私が中学生、高校生のための読書会のファシリテーターをしてもいいが、知らないオッサンと本について語り合うのも怖いだろう。
まあ、興味があったら声をかけてください。別に中高生じゃなくても、大人でもOKですが、少なくとも私を含め4名は欲しいところかな。


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