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親の愛は深い。

何回読んでもウルウルときてしまう絵本があります。

「ちいさなあなたへ」という絵本です。

あのひ、わたしは あなたの ちいさな ゆびを かぞえ、
その いっぽん いっぽんに キスを した。

娘が産まれた時を思い出しました。

そして、徐々に子どもが成長していきます。

はじめて ゆきが ふった ひ、
そらへ むけて だきあげた
あなたの まあるい ほっぺのうえで、
ゆきが とけていった。

今年の冬、まさにそうだったな、と思いました。まあるいほっぺなのは今だけなのかとも思うと、ちょっぴり切ないです。

成長過程のどのシーンもグッとくるのですが、私は最後の

そうして いつか
ながい としつきの はてには、
あなたじしんの かみも
ぎんいろに かがやく ひが やってくる。

ここまで思うんだ、母親は、と思ったらすごく胸がいっぱいになりました。

まだ小さい赤ちゃんの娘からは想像できませんが、そうか、この子も大人になって、誰かと結婚して、子どもを産んで、最後にはおばあちゃんになるのか、と思いました。

その頃には、私はそばにいないから、たくさん思い出せるだけの愛情を今からたくさん注いでいこうと思いました。

同時に、自分の母親がいま、同じ気持ちであるなら、過剰に心配したり、会いたがったりするのも少し理解できました。

親って嬉しくなったり、切なくなったり感情が両極端で忙しいものですね。

いま、育児中の人にも、育児を終えた人にもどちらにも響くものがある絵本なんじゃないかなと思います。

親の愛は深い。

この本に共感できたということは、少しは母性が育っている気がしました。


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