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現在の業態に変更したイキサツ

前回の記事を書くのにすごく時間がかかってしまった反省から、今回はサクサクっと行こうと思います。

今現在、SANDPIPERは”ハンドメイドアクセサリーと雑貨のセレクトショップ“という形で営業をしています。

今のSANDPIPERの取扱い商品
ハンドメイドアクセサリーと雑貨。
商品の6~7割をクリエーターさん・ハンドメイド作家さんの製作されたアクセサリーや雑貨が占めています。約3割が既製品のセレクト商材です。

中崎町に移転してみた

2012年春にSANDPIPERは大阪・中崎町に移転しました。
当時はセレクトショップの形態でアパレルを販売していました。その頃すでにネット通販が店の全体売上をほぼ締めていたので、店舗では服の販売をしつつ、空いた時間に商品の発送や撮影、HP制作作業などを行っていました。

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商業施設で営業していた頃と比べると、勿論お客様の通行量などは少なく、店舗字体の売上は比べ物にならない位に落ちました。

しかしながら、ほぼ年中無休の朝10時から夜9時までの11時間営業、セールでの値下げ合戦や競合店とのブランドや商材・スタッフの奪い合い、なによりも家賃などの莫大な固定費など多くのストレスやプレッシャーからは解放されました。

さらに中崎町という抜群の抜け感を持つ環境が、気持ちに余裕を持たせてくれました。ご近所の住人の方がいつも声をかけてくださったり、営業時間を自己責任で決めてお盆や正月休みをしっかり取ったり。

もちろんやっている業務内容はそれまでと全く同じですが、環境が変わるだけでこんなにも気持ちが違うなんて。販売の仕事を始めて7年が経っていましたが、初めてお店って楽しいんだなと感じました。

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が、しかし、そうは言ってみたものの…

SANDPIPER消滅寸前…

すごくリア充の様に中崎町移転後の店舗運営について書いてきましたが、内情はなかなか厳しおました…

ネット販売の売上が中心となっていましたが、ネット販売こそ競合他社との価格の鬩ぎあい、顧客・商材の奪い合いの激しい激戦区。送料無料・〇〇倍ポイント・海外通販、、あれやこれやトライしてやってきましたが、年々売上げは落ちて行きました。

併せて、SANDPIPER以外の店舗(会社の旗艦店だったFC形態のアパレルブランド販売店)も過渡期を迎えていて、会社全体としてあらゆる業務・業態を見直す時が来ていました。自分自身もうずっと前から服の販売、特に服を仕入れて販売するという業態は終わった、と感じていました。

”ずっとこの業態でやってきたから…”
”何十年も続けてきた店だから…”

なかなかそのノスタルジックな思考から抜け出せず、全ては自分の手腕と決断の弱さが原因なのですが、会社自体を危機的な状況に追い込んでしまっていました。

しかし危機は変化への大きなチャンスの時でもありました。一大決心をしてアパレル販売店としてのSANDPIPER、そして旗艦店でのアパレル販売も終了することにしました。

それまでの経験からまだアクセサリー・雑貨には可能性があると考えていたので、まずは旗艦店をアクセサリーショップに業態変更をし、スタッフも含め会社の全精力を旗艦店に注ぐことにしました。

その結果、SANDPIPERは当面の間休業という、非常に中途半端な状態になりました。

ソロリソロリと復活へ

と、ここまで書いて既に2日経ってしまいました。ちゃんと全体の構成をじっくり考えて書かないとひたすらダラダラ書いちゃいますね…

2016年夏をもって、アパレル販売店としてのSANDPIPERは終了しました。それから半年の間お店は、事務所的に使ったり、残ったアパレル在庫をネット通販で売る作業場となっていました。お店としては閉店状態でした。

ぼくとしては、このまま店自体を事務所として使うか、あるいは展示会などに活用できる貸しギャラリーとして使うか、いずれにせよ物販店としては使わない方向で考えていました。

とは言え、内心はSANDPIPERを辞めて完全に閉店してしまうことにまだ抵抗感がありました。煮え切らない男でして…
そんなぼくを見兼ねてか、妻がふと提案をしてくれました。

”SANDPIPERでアクセサリーの委託販売をしてみたら?”

「アクセサリーの委託販売??何それ?」

悲しいかなアパレル業界にいながら、世の中のトレンドをあまり把握できていなかったぼくは、その時初めて”ハンドメイド”というものが世の女性の間で盛り上がっているという事を知らされました。

商売が厳しくなって行くことに追い込まれ視野が狭くなって行き、世の中の大きな流れを見ていませんでした。

ちなみに、妻とは、今のSANDPIPERのノムラ店長さんのことです。
なんとなく恥ずかしいので、このことは今回しか触れません。次回からはただの”ノムラ店長”として紹介します。

ともあれ、夫婦で力合わせて”アクセサリーの委託販売店”として、SANDPIPERを1から作り直すことになりました。


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