Tommy

元銀行員。失われた30年の間、不良債権管理回収を担当してきました。日本の将来を心配する…

Tommy

元銀行員。失われた30年の間、不良債権管理回収を担当してきました。日本の将来を心配するおやじです。

最近の記事

子どもたちの将来を憂う⑵

公立学校の給与増額見送りについて 公立学校教員の長時間労働が問題となるなか、文部科学省が19日、人材確保に向けた給与増や働き方改革の具体案を明らかにしたとの報道に接しました。残業代を支給しない方式は変えず、一律に上乗せ支給している「教職調整額」を現在の「基本給の4%」から「10%以上」に増額することなどが柱とのこと。現場の教員から抜本改正を求める声があったが、この声に耳を貸しませんでした。  公立校教員の「定額働かせ放題」状態はそのままで、残業代を出す仕組みの導入は見送られ

    • 子どもたちの将来を憂う⑴

      子どもたちの将来に関して思うことを何回かに分けてつらつらと書きます。 保育士の一斉退職報道に接して 日本各地で保育士が一斉退職する、といった報道がしばしばあります。最近もありましたね。 それらは大概が、保育士の劣悪な待遇が根底にあります。 劣悪な待遇には、給与水準と労働環境の二つの問題があります。そのうち、労働環境、とりわけ肉体的に厳しい現状があると思います。園児1人当たりの保育士の数が少ないのです。 この春から、子ども家庭庁の「こども未来戦略」において保育士の配置基準が

      • 本年度の大学受験も終了しました。志を持ち浪人を決意した方、頑張って下さい!見てると、大学生になりたい方と、自分の勉強したい分野を目指す方と分かれますね。どちらも価値観の問題ですが、個人的には東大理一が不合格で、共テ利用で合格の早稲田の政経に進学するのは違和感を感じます。

        • ヘフナーベース

          ポールマッカートニーの盗まれたカールヘフナーベース5001の1961年モデルが50年以上の時を経て発見されたとのニュースを見ました。 大変驚きました。何か嬉しい気持ちになりました。 beatlesは、私が小学校5年生の時、NHKで放映された「ビートルズとその時代」を見た時からの大ファンで、特にポールのヘフナーベースは形が気に入りとても好きでした。 今回発見されたヘフナーベースは、2つのピックアップがネック側に接近しており、当時読んだ本によれば、ピックアップは1つ増設され

        子どもたちの将来を憂う⑵

        • 子どもたちの将来を憂う⑴

        • 本年度の大学受験も終了しました。志を持ち浪人を決意した方、頑張って下さい!見てると、大学生になりたい方と、自分の勉強したい分野を目指す方と分かれますね。どちらも価値観の問題ですが、個人的には東大理一が不合格で、共テ利用で合格の早稲田の政経に進学するのは違和感を感じます。

        • ヘフナーベース

          いわゆる先取り学習に思う

          大学受験において、教育系YouTuberの中に先取り学習を推奨している方が複数いらっしゃいます。 先取り学習とは何を指すのかは色々な捉え方があると思いますが、学校の授業の進度より早く各単元の学習範囲を学習することを指している様です。 私はこの意味での先取り学習を否定するものではありませんが、そんな人たちの言っている事を聞いていると、あれっ?と思う部分もあります。 まず範囲学習を出来るだけ早い時期に終わらせ、次にするのは難易度の高い問題集に取りかかるといったことを聞くと、

          いわゆる先取り学習に思う

          入試問題のAタイプとBタイプ

          中学受験の入試問題の分類として某大手のS塾の言うところのAタイプ問題とBタイプ問題と言うものがありますね。 荒っぽく言えば Aタイプ…知識系 Bタイプ…思考系 といったことになると思います。これに基礎、応用、発展のレベルが加わりますが、レベルについてはさておき、いわゆる中学受験入試問題をこのAタイプ、Bタイプで分類した場合、Aタイプ校かBタイプ校か、はたまたAB混合校かと、所謂難関大学合格実績とはあまり関係なさそうに見えます。 思考力重視の方針のもと、センター試験から共

          入試問題のAタイプとBタイプ

          中学受験雑感

          中学受験もほぼ終了しましたね。 日頃の実力が発揮できた方、第一志望には届かなかった方、悲喜交々でしょうね。 毎年の事ですし、私の子供達の中学受験の時もそうだったのですが、 各塾が発表する合格実績は相変わらずやってますね。 受験生の親ならわかっていながらなぜか騒がないこと、そう、合格実績数値の信憑性の件です。 東大合格者実績がここ何十年もトップの中高一貫のK中学校。大手塾の速報合格者数をざっと足すとまあ数字が合いませんよね。 当然この学校だけではありません。 どういう

          中学受験雑感

          昭和時代あれこれ

          アラ還おやじがダラダラと書く、偏った分野の昭和時代懐古録 1.日本進学教室と四谷大塚 私の時代の東京の塾と言えばこの2つが代表格。 週休2日になる前の時代で毎週日曜日にテストを行い順番を競う。そのテストのために平日はテストの為の予習をする。 四谷大塚は正会員と準会員に分かれていて、正会員でもどの校舎所属しているかでレベルがわかる。確か中野が一番上だった気がする(四谷じゃないんか〜い)。入塾すると赤いソノシートレコードが配られ、中には謎の塾歌が入っている。正会員になるには入塾

          昭和時代あれこれ

          決算書をどう見ますか?その5

          若い融資担当者のみなさん、頑張ってくださいね。 1.八百屋さんの決算書 決算書をお客様から頂いたら、早速債務内容データを登録して、格付を出して与信方針を決定して、といった流れになるのでしょうね。 与信方針を決定する際、上司から突っ込まれない様に不明な点はお客様に質問したりするのでしょうね。 「八百屋さんの決算書」とは当然例えなのですが、何を言いたいかと言うと、決算分析しているタイミングでは既に決算書の科目明細に記載されたトマトは無いということ、即ち、決算書は所詮過去の数

          決算書をどう見ますか?その5

          決算書をどう見ますか?その4

          若手の融資担当者のみなさん、頑張ってください。 1.経常運転資金 研修や財務分析のテキストなどで運転資金を月商比の回転期間の差で説明されていると思います。 資金が必要なのは収支ズレが理由、支払が先で回収が後、売掛金が回収されると収支ズレが収束するので、例えば材料を仕入れる為に資金が必要でその為に借入、材料を加工して販売し、売掛金が回収されたらその資金で返済する、でも次の仕入がまた必要なのでまた借入をして材料を仕入れ、といった具合に同じパターンを繰り返すので借りっぱなしにな

          決算書をどう見ますか?その4

          入学金に思う

          受験シーズンに突入しました。 大学受験に関して言えば、様々な大学群が世に溢れていますね。 東京一工 旧帝 早慶上理 関関同立 GMARCH 成成明学獨国武 日東駒専 その他たくさん… 大学群をどう考えるかは人それぞれでしょう。私の考えはまた別の機会に述べるとして、今回は入学金に焦点を当てたいと思います。 同じ大学群を構成する私立大学の人達は他の構成大学のことをどう思っているんでしょうね?やっぱりある程度ライバル視しているんでしょうね。 私立大学の入試日程と合格後の手続

          入学金に思う

          BeatlesのNow and Then

          昨年beatlesの最後の新曲として、Now and Thenがリリースされました。 私は小学生時代からbeatlesのファンですので早速You Tubeで見たのですが、嬉しさでもなく感動とも異なる何とも言えない感じを覚えました。 わかるんだけど、何か違うんだよな…。 こう感じた人も多いと思います。 デモテープで残されたJohnの音源を、Anthologyプロジェクトの時には技術的な問題で途中で断念したJohnの声の明瞭化を現代のAI技術を用いて実現、プロジェクトを再開

          BeatlesのNow and Then

          子どもたちの進路に思う(追補)

          前回の文章を書いたあと、本日、朝日新聞の教育虐待に関する記事に接しました。とても考えさせられる内容でした。 内容は、今から30年ほど前、母親に言われたとおりに激烈な中学受験勉強を自分のやりたいことも我慢して行い、母親の決めた志望校に合格するもその後も母親の干渉は続き、母親の決めた大学卒業後に就職するも、うつを発症して退社。 いま振り返ると当時は教育虐待を受けていたと感じ、両親は自分を愛していたが、自分は両親を愛している自信がなく、親が亡くなっても涙を流すほど悲しい感情を持つ

          子どもたちの進路に思う(追補)

          子どもたちの進路に思う

          スティーブ・ジョブズの名言に以下の様なものがあります。 A lot of times, people don’t know what they want until you show it to them. これは私の好きな名言で、稀代のイノベーター、クリエイターとしての彼の原動力の源泉を示していると私は感じますが、同時に、子供たちの進路、将来を考える際にも良く頭の中に浮かんで来た言葉です。 この名言を知る遥か昔、私は某予備校で浪人生活を送っていました。その予備校の英語

          子どもたちの進路に思う

          少子化対策に思う

          岸田政権は異次元の少子化対策として、 1.児童手当など経済的支援の強化 2.学童保育や病児保育、産後ケアなどの支援拡充 3.働き方改革の推進 を柱として推進して行く様である。 これはこれで是非進めていただきたいが、個人的にはもう少し別の視点も踏まえていただきたいと思う。 1.幼児保育態勢の強化 高校無償化になるから子育てをしようと思う家庭ばかりとは当然思えない。それより前にあるハードルを下げる必要もあると思う。 保育士の待遇は劣悪である。保育士の資格を持ちながら、保育士

          少子化対策に思う

          決算書をどう見ますか?その3

          若手の融資業務担当者の皆さん頑張って下さいね。 1.融資業務はオワコンか? 低金利下で貸出金利は低いままで、現在の融資業務は儲からない分野かもしれません。 金額の大きいシンジケーションローンの取組で多額のアレンジメントフィーをゲットするのは華々しいし、キャッシュフローファイナンスやノンリコースローン、あるいは運用提案、事業承継提案などもカッコ良いし…。 その意味では例えば普通の中小企業向け融資業務は地味かもしれませんね。 まして決算書数値を入力すると、自動的に格付や融資

          決算書をどう見ますか?その3