いわゆる先取り学習に思う

大学受験において、教育系YouTuberの中に先取り学習を推奨している方が複数いらっしゃいます。

先取り学習とは何を指すのかは色々な捉え方があると思いますが、学校の授業の進度より早く各単元の学習範囲を学習することを指している様です。

私はこの意味での先取り学習を否定するものではありませんが、そんな人たちの言っている事を聞いていると、あれっ?と思う部分もあります。

まず範囲学習を出来るだけ早い時期に終わらせ、次にするのは難易度の高い問題集に取りかかるといったことを聞くと、結局は何度も復習するんだなぁ、と感じます。

横軸が範囲、縦軸が難易度とすれば、ある大学に合格するには縦✖︎横の一定の面積を塗り潰す必要があり、大学の難易度は面積の大小に相関する様なイメージでしょうか?

世の中には優秀な人がいくらでもいるので、進度はゆっくりに見えても、深い難易度までそのタイミングで学習し理解してしまう方もいらっしゃるのでしょうね。そんな人たちはもはや先取りとか何とかは意識もしてないんでしょうね。

思えば、中学受験も一種の先取り勝負です。4月2日〜翌年の4月1日迄、最大1年間月齢が違う子供たちが、ヨーイドンで2月1日に同じ試験を受ける。
早く生まれていればいるほど、小学校に入るまでは自然と先取り学習をしている、ということになります。

灘中学の合格率と、生まれ月の関係を示したデータを見たことがありますが、やっぱり4〜6月生まれの子供たちの合格率が1番高く、3ヶ月毎の合格率は下がっていきます。

先取り学習の勧めとは、結局は、我々凡人は素振り千回が必要なので早いうちから素振りをしなさいね、と言うことなんでしょう。後から生まれると素振りする時間が少ないんでしょう。

でも

今年の筑駒の神宮外苑に関する出題、Bタイプ問題ですねー。先取り学習、素振り千回しても歯が立たないでしょうね。

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