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無職でメキシコへ行き7社から内定をもらった話 【自己紹介③】

Hello! :)

海外生活9年(アメリカ6年、メキシコ3年)現在メキシコシティ在住のTomokiです。

今日は自己紹介第3弾として、僕が日本での仕事を辞めてからメキシコに渡航し、現地でどのように仕事に就くことができたか、について話します。
今回もはちゃめちゃなステップがいくつかあったので、時系列で話してから、最後にまた教訓を書きます。

日本の転職活動に絶望

前回の記事「僕がメキシコに行った理由」でもお話した通り、当時勤務していた会社に嫌気が差し、海外転職(特にメキシコ)を目指していました。

そこで10以上の転職エージェントや企業と話をし、海外転職セミナーみたいなものも7つぐらい行きました。リサーチをして出てくるものはとにかく何でもいいので行ってみました。

最初は海外勤務とも特定せず、日本勤務でも何でもいいからとにかく面白い話はないかーと飛び回る日々。

ただ、時間が経つにつれて「日本での転職活動は自分にとってはあまり意味が無いな」と感じるようになりました。

当時社会人経験が1年ほどであった僕に対して、みんなが口を揃えて言うのは、「もう少し今の会社でやってみた方がいいよ」とか、「3年はやってみてからの方がいいね」でした。

当時の生活から本当に早く抜け出したかったし、特に転職エージェントへは期待を持って足を運んでいたので、落ち込みました。

社会人経験1年の子どもなんて、安いしそもそも雇ってくれる会社なんていないかもしれない。転職エージェントの言い分としては、理解できます。

ただ、日本では「新卒」から次のレベルに上がるまでの条件は、「3年同じ会社で働くこと」ということが分かりました。

正直僕の意見としては、人それぞれ経験やスキルは全く異なるので、「新卒」とか「第二新卒」とかいう抽象的な括りで人をグループ化することには反対です。

そもそも「社会人」という言葉もあまり好きではありません。「大学を卒業したら社会人」とか「社会人はこうあるべき」という固定概念と社会的圧力があると、本来色んな人生があっていいべきなのに、みんな似たような人生になってしまいます。

ちなみに余談ですが、英語やスペイン語では日本語の「社会人」のように、仕事をしていることを表すステータスのような表現は無いと思います。
これだけが理由ではないとは思いますが、アメリカ人やメキシコ人の友達を見ていると、本当に色んな人生を歩んでいるなーと思います。「大人はこうあるべき」みたいな固定概念が一切無いので、本当にいつでも自分の好きなことをやっています。

話を戻して、日本の転職エージェントには失望したところで、メキシコの日本企業を紹介している会社を見つけました。

ここから、日本にいながらメキシコへの転職活動をする日々が始まります。

日本からメキシコの企業へ、遠隔で転職活動

この見つけた人材紹介会社を通して、色んな企業を紹介してもらいました。

ここでも確か10社ぐらいオンライン面談をしたんじゃないかと思います。

結果は、、、1社も受かりませんでした。

この結果を受けて思ったこと。
「オンラインだと自分の良さが伝わっていない。」

これは、日本の転職エージェントとの対面の面談と比較して感じたのだと思います。オンラインだとなんか違う。

この段階まで半年以上時間を費やしていたし、当時の会社も嫌になっていたし、日本で転職する気も無かったので、「もうメキシコに行っちゃおう」と思って、退職をしメキシコへ渡航することにしました。

メキシコへ渡航〜現地での就職活動

一番最初に到着したのが、メキシコのグアナファト州。

なぜここを選んだかというと、そこに日本企業と繋がりが深い方がいるとネットで情報を得たからです。

その方と日本を出る前にメールで連絡を取り合い始め、念のため、「こんな自分でもメキシコで仕事に就けますか?」と質問をしてみました。

そうすると、「とりあえずメキシコに来てから話しましょう」という返事。

もういいやと思い、「そうですね。わかりました。」と返事をしました。

仮に「あなたの経歴だと仕事に就くのは難しいですね。」と言われても自分はメキシコに行くと思ったからです。
当時、他の選択肢はありませんでしたし、すぐにでも日本を出たかったため、また別の選択肢を探す時間もなかった。

そして無事グアナファト州に到着。
その方とお会いしましたが、仕事に繋がるようなお話は残念ながらありませんでした。

「まぁいいや」と思い、遊びました。

自分が住みたい町を探すというテーマで、色んなところへ旅をしに行き、ホステルでできた友達と夜は色んなバーやクラブに行きました。

そして1か月で80万円ぐらい使いました。

メキシコの安い生活費の感覚に慣れてきた今思うと、この数字は信じられません。

いよいよヤバい、、、となり、真剣に仕事探しを始めました。

真剣になってみると、色んな方とのご縁が生まれるものです。

グアナファトで仲良くなった日本人の方の知り合いの、個人で人材紹介をされている方、アメリカ系企業で働いているメキシコ生まれの韓国人の方、などなど。
ペルーで仕事をされている方に勧誘していただき、ペルーに行きかけたこともありました。(日本での研修が1年半必要であったため最終的にはお断りさせていただきました。)

ただ一番の出会いは、もちろん今の会社に入るきっかけとなったものです。

ちょっと変化球で、Facebookでリサーチをしていたときのこと。

つい最近メキシコに進出したという、人材紹介の会社の投稿がありました。
本当に数日前の投稿でした。確か僕がメキシコで一番最初の顧客?と言っていたような気がします。

早速連絡をしてみて、この会社を通して色んな企業を紹介してもらいました。そして拠点をメキシコシティの1部屋6人の激安ホステルに移しました。

朝は企業リサーチをして、昼はスーツを着て面接。そして夜はまた友達と遊ぶという生活。
「ホステルでスーツを着ている人は初めて見たよ」と笑われました。

そして実際に対面で面談をしたところ、受けるところにほとんど受かり、最終的にはなんと7社から内定を頂きました。

ここまでくると主導権はもうこっちのもので、「こっちの会社はこんないい条件を出してくれていますよ」と言って、給料や福利厚生を交渉しまくりました。

ちょっと嫌らしいかもしれませんが、交渉とはこんなものです。
いい条件の会社に行くのは当たり前という前提を、お互いが共通認識として持っているので、カウンターオファーをし、お互いの中間点を探します。
こうすることで、むしろ相手側も何をすればその人を雇えるかが明確に分かるので、悪い話ではありません。
相手がその条件を100%飲むことができなければ、要望より少し低いカウンターオファーを出してくれます。(もちろん出してくれない場合もありますが。)
あとは自分でこの条件を飲むことができるかどうか、回答するだけ。

こんな流れで自分の売り方や交渉術を学ぶことができました。

そして最終的に決定した会社は、給料が2番目に高かった商社です。
自分のやりたいことが一番できると思ったからです。振り返ってみると、本当に色んなことを学びました。

今日の話はこれでめでたく終わり。

ちなみにですが、僕のスペイン語は当時、15/100点ぐらいだったと思います。ただ、履歴書には90点と書きました。これはいつも自信満々のアメリカ人から学んだことです。
自分が90/100のコミュニケーションが取れていると思えば、90点でOKです。相対的に自分を見て、遠慮する必要はありません。

そして最後に今日の教訓を話します。

今日の教訓〜7社から内定をもらえた理由〜

これは自分の中では非常に重要な点です。今後はずーっとこれを意識して生きていくと思います。
僕はたまたまこれを学ぶことができましたが、他の方々が人生を進めるにあったても、もしかしたら役に立つかもしれませんので、シェアいたします。

全然経験の無い自分になぜ内定を出したか、面談ついでに数社の方々に聞いてみました。上でも書いた通り、対面の面接がやっぱり良かったのかなーと思いましたが、、

本当の理由は、「あなたがもうメキシコにいたから」でした。

どういうことかと言うと、日本にいる人と面接をするときは、本当にメキシコに来るのかどうか、から査定しなければならない。もしかしたらメキシコに来ないかもしれない。
でもメキシコにもういるのであれば、そんなリスクを考える必要もない。

これが大きい要因だったそうです。

学んだことは、「とりあえず発車している人は勝つ」です。

なぜかと言うと、「話が早いし簡単」からです。

「話が早いし簡単」ということは、何においても重要だと思っています。
「あーそれならいけるね。おっけー。」と言ってすぐに話開始です。
別に完璧な発車をしている必要はありません。発車していればOKです。ほとんどの人は発車していないので、既に自分は唯一の存在です。

これが今日の一番重要な教訓。

おまけとして、その他自分で振り返ってみて良かったなと思う教訓を下に4つ書いて今日は終わります。

1)固定概念は敵
本当に自分がやりたいことと、社会の固定概念(上で書いたような大学の次は社会人になる、など)が一致することは、そんなに無いんじゃないかと思っています。
固定概念に縛られると、自分でも本当にやりたいことが分からなくなります。一回頭の中で自分の周りを空白にしてみて、自分に向き合ってみることはすごく大切。
そして、「自分の考え>社会が求めること」と、自分の頭を上書きするといいんじゃないかと思います。

2)自分のような人間がいない場所に飛び込む
僕の場合は、まず日本人(=日本語が話せて日本文化も理解している)であったこと、英語とスペイン語が少し話せたことと、少しでも日本での社会人経験があったことが重宝されました。
メキシコという国では僕のような人間がそこまで多くはなかったようです。
周りに自分と同じような人間がいないと、自分の存在自体に価値が生まれます。

3)貯金は大切
お金の話。
人生を次のステージに進める時は、お金が必要な場合が多いはずです。
お金が貯まっていれば、思い立った時にすぐに行動に移せる。お金がないと、お金を貯めることから始めないといけない。
そうするとチャンスも逃げていきます。
そのため、もし目的が今日の時点では無いとしても、すぐに行動に移せるように貯金はしておくといいと思います。
僕の場合も貯金が自分を救ってくれました。お金が無かったらメキシコに行くことすらできなかったので。
数ヶ月で全て無くなってしまいましたが・・・。

4)日本人の特権を使え
最後にもう一つ。非常に重要な点。
ほとんどの日本人は、発展途上国の方々と比べると大変恵まれています。
これはつまりは、「人生の保険がある」ということです。
僕の場合は、もしメキシコで仕事が無かったとしても日本に帰れたし、もしお金が無くなったとしても親に頼み込んでお金を借りることもできました。
世界中にはこれができない人がたくさんいます。お金を求めて違法でアメリカに入国した移民の方々は、一回アメリカを出たら戻ることができないので、故郷に帰ることができません。お金を貸す余裕がある親戚がいないことなんて、億とあります。
日本人はものすごく恵まれているんです。
この保険を利用しない手はありません。思いっきり挑戦してみるといいと思います。


以上、ここまで読んでくださった方、ありがとうございます!自己紹介第3弾でした。
もし少しでもお役に立てると嬉しいです。またこれからもよろしくです!!

Bye :)

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