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この男…富田晃介

子供の頃からテレビや映画で見ていた「やられ役」ってやつにあこがれて、18の頃、ひょんなことから京都の東映撮影所に潜り込み、数年の間、ヤクザ映画やテレビの時代劇などでスタントマンや殴られ役・殺され役・斬られ役をやっていた。

やがて上京し、今度は演劇活動をしているうちに何故か声の仕事の世界に足を踏み入れる。CMナレーションを中心に、それほど多くはないがアニメや洋画の声の吹き替え、当時多数作られていたVシネマ、テレビドラマなどにもちょこちょこと顔を出している。

アニメではわずかだがキャラソンもレコーディングしている。小学生の頃「歌手になりたい」などと誰もが持つ夢をいっちょ前に持っていたが、「自分、そんなに歌上手くないじゃん」といつしか気づいてあきらめていたのでそれはちょっとうれしかったらしい。

わりと長くその業界にはいたが、ずっとお世話になっていた事務所の社長が他界しモチベーションも下がり、当然そんなに甘い業界でもないのである時スパッとやめてしまう。

そして今現在ハマっているのが介護の仕事。それも一人で行動することが困難な障がいを持つ人の外出行動中の危険から身を守り、他者とのその場その場の関わりを円滑にし、無事に目的地に送り届けるべくガード及びフォローする「行動援護」という仕事が中心。

ヤツは「ザ・行動援護人」と呼ばれると気を良くする。どうせテレビの「必殺仕事人」とか「身辺警護人」などに影響されてのことだろう。もちろんそれなりに真剣に取り組んでいるようだがけっこう仕事を楽しんでもいるようだ。

楽しんでると言えば、ごくごくたま〜にとある筋からCMナレーションの仕事が舞い込んで来ることがある。昔なつかしいスタジオに足を運び、マイクに向かって声を出すことも楽しみのひとつだと言う。

それにヤツは昔からヒマな時にショートなストーリーやら何かよくわからん文章などをちょいちょいと書き溜めていたようで、それをこの度、ここに載っけて行きたいらしい。どこのどなたに気に入ってもらえるかどうかなんて知ったこっちゃないが、ま、人は自由だ。好きにやればいいんじゃないの。もちろん新作も書くってよ。

さて、簡単に富田晃介という男の表面的なことを書いたが、もちろんそれなりに深いところにも何かいろいろあるだろう。だがそんなのは誰にでもそう容易くわかるもんじゃない。もし「知りたい」などという奇特な御仁がおられたら、もしかしたらこのnoteを読めばちったあ知ることが出来るかも知れないね。


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