1日を27時間にするパワーナップの極意

1日が27時間くらいあればいいのに
と考えたことは誰しもあるのではないでしょうか。

時間が足りないと,睡眠時間を削ろうとしてしまいます。どうしても睡眠時間が足りないときには,昼間の眠気を解消するために仮眠(nap)をうまく活用しましょう。

上手に仮眠と取ることで,時間効率を最大化することができるという意味で,パワーナップ(power nap)と呼ばれる方法が知られています。

仮眠の効果

睡眠不足の人は,通勤電車の中で,昼休みの休憩中に意図せず寝てしまうこともあるでしょう。これも仮眠ですが,意図的に仮眠をとることで眠気を解消するという考え方もあります。

15〜30分という短い仮眠を取ることで,注意力や集中力が改善します。睡眠が不足していない人も,仮眠によってパフォーマンスを上げることも可能だと言えます。

パワーナップ

不足した睡眠時間を取り戻そうとする人は,
2時間くらい寝足りないから,行き帰りの電車で合計2時間寝ています
といったことを言う場合があるのですが,これは成り立ちません。

長い仮眠は「睡眠慣性」と言って体が睡眠モードに入ってしまうために却ってボーッとしてしまうのです。

これが15〜30分の仮眠がベストだと言われる所以です。午後3時以降に眠ることも,夜の寝付きを悪くするという点でお勧めできません。意図的な仮眠を積極的に利用するパワーナップは,12〜2時ごろがベストタイミングでしょう。

コーヒーナップ

コーヒーを飲んでから仮眠をするのもよい方法です。カフェインが眠気覚ましとしての効果を発揮するのは30分後から3時間後くらいまでです。

15分程度のパワーナップを取る前に,コーヒーを飲んでおくと,眠りから覚めたときには,目覚めの効果が抜群というわけです。コーヒーナップも意図的に仮眠を取るからできる方法です。是非活用してみてください。

* * *

睡眠不足を仮眠で補うとき,睡眠時間は足し算ではありません。3時間くらい睡眠が足りないとしても,15分くらいの仮眠を1〜2回取ってやり過ごしましょう。逆に睡眠時間が足りている人もパワーナップを活用すれば,3時間分くらいのパフォーマンス向上ができるかもしれません。計算上は1日が27時間くらいになるわけです。

仮眠は一時凌ぎとしては効果的で,パフォーマンスも回復しますが,十分に睡眠をとった人には敵いません。毎日これが続くようでは体を蝕んでいきますので,体を削って時間を捻出しているようなものです。

睡眠不足を補うための仮眠ではなく,積極的なパワーナップで効率化を図りましょう。


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