記事一覧
ディレイ -ファミコン全ソフトを集めた男- #13(全13話)
#13 熱血!すとりーとバスケット 店頭購入、コレクター仲間との交換、ネットオークション。 歩みは遅くても、一歩一歩確実に進めていく。そしてとうとうコンプリー…
ディレイ -ファミコン全ソフトを集めた男- #12(全13話)
#12 まじゃべんちゃー麻雀戦記 ファミコン全ソフトコンプリートまで、残りは数十本。 ここまで来るとショップ探索などの正攻法では入手の可能性が限りなく低くなる…
ディレイ -ファミコン全ソフトを集めた男- #11(全13話)
#11 アイアムアティーチャー コレクター仲間からの交換や情報提供、「おもしろ館」での未所有ソフトの購入、そして使える限りの時間を使ってのゲーム探索。ついに光希…
ディレイ -ファミコン全ソフトを集めた男- #10(全13話)
#10 囲碁名鑑 「うちの店でバイトせえへん?」 ファミコンソフト探索に行く道すがら、チェリィから突然の申し出を受けて光希は思わず足を止めてしまった。 うちの…
ディレイ -ファミコン全ソフトを集めた男- #09(全13話)
#09 クルクルランド 光希が自分のホームページに書き綴った岡山・広島のレトロゲーム探索記は、なかなかの評判だった。 「面白かったです!」 そんな感想が掲示板…
ディレイ -ファミコン全ソフトを集めた男- #08(全13話)
#08 Wit's 新品同様のファミコンソフトが山のように眠っていた“聖域”。 そこを知る者は真琴、チェリィ、光希。そしてもうひとり。 光希がその人物の詳細を真琴…
ディレイ -ファミコン全ソフトを集めた男- #07(全13話)
#07 聖鈴伝説リックル 人生の中で、降りることのある駅はどれぐらいあるのだろうか。 通勤通学で毎日のように足を運ぶ駅、旅先で気が向いてふらっと降り立つ駅、名…
ディレイ -ファミコン全ソフトを集めた男- #06(全13話)
#06 エルナークの財宝 秋葉原訪問で負った心の傷が癒えるまでは、数か月かかった。 その間に年は明け、1999年。それでも光希のファミコン熱は収まることはなく、探…
ディレイ -ファミコン全ソフトを集めた男- #05(全13話)
#05 リップルアイランド 「次に行くべきは、やっぱり秋葉原かなぁ」 何度目かの日本橋探索から帰宅し、ホームページの更新を終えた光希はひとりつぶやいた。あれか…
ディレイ -ファミコン全ソフトを集めた男- #04(全13話)
#04 メタルスレイダーグローリー ホームページの作成は、困難を極めた。 本当にいちからホームページを作ろうとすれば、HTMLという専用構文を学んで文章を打ち込ん…
ディレイ -ファミコン全ソフトを集めた男- #03(全13話)
#03 百の世界の物語 1998年。 光希は大学生になっていた。 推薦入試でさっさと進学を決めた友人達を尻目に猛勉強の日々。別に将来何になりたいとはっきりした目…
ディレイ -ファミコン全ソフトを集めた男- #02(全13話)
#2 サマーカーニバル'92 烈火 「ファミコンソフト?多分家に眠ってると思うけど……。何に使うの?」 いらないファミコンソフトを譲ってほしいと友人に声をかけたま…
ディレイ -ファミコン全ソフトを集めた男- #01(全13話)
#01 東方見文録 ブラウン管に、苦悶の表情を浮かべた男が映し出されている。 両手で頬を挟み、大口を開け、目を見開いたその顔はぐにゃりと湾曲していた。ムンクの…
レトロゲーム好きが行く北海道・札幌周辺
北海道に旅立つゲーマー、脳内で「北へ。」のOPテーマが再生されがち。
北へ〜行こうランララン。
そんなわけでカニがいっぱいホタテいっぱいな北海道へ少し遊びに行ってきたのだが、そこはレトロゲームを何処でも追い求めてしまう業を背負った身。今回行った札幌周辺でも旅の合間に色々立ち寄ったりしていたので、その記録を残しておこう。
まず向かったのは北海道一の歓楽街・すすきのにある商業施設「ノルベサ」。
屋
諸君 私はファミコンが好きだ
諸君 私はファミコンが好きだ
諸君 私はファミコンが好きだ
諸君 私はファミコンが大好きだ
マリオが好きだ
ドラクエが好きだ
FFが好きだ
ロックマンが好きだ
くにおくんが好きだ
ゴエモンが好きだ
じゃじゃ丸くんが好きだ
ワルキューレが好きだ
高橋名人が好きだ
自宅で 友人宅で
親戚の家で 近所の年上の兄ちゃんの家で
おもちゃ屋の店頭で サークルの部室で
ゲームコーナーの一角で 全国キャラバン
ディレイ -ファミコン全ソフトを集めた男- #07(全13話)
#07 聖鈴伝説リックル
人生の中で、降りることのある駅はどれぐらいあるのだろうか。
通勤通学で毎日のように足を運ぶ駅、旅先で気が向いてふらっと降り立つ駅、名前は知っていても寄る機会に恵まれない駅、なかには死ぬまで存在をかけらも知ることのない駅もあるに違いない。
きっとそれぞれの駅に、自分が知らない名所や人々の営みがある。だけどその全てを知ることは不可能だ。一生はあまりに短すぎるから。
ディレイ -ファミコン全ソフトを集めた男- #05(全13話)
#05 リップルアイランド
「次に行くべきは、やっぱり秋葉原かなぁ」
何度目かの日本橋探索から帰宅し、ホームページの更新を終えた光希はひとりつぶやいた。あれから日本橋に行くたびに未所有のソフトを購入し続け、コレクションは順調に増えている。数えてみると500本を超えていた。ようやく全タイトルの半分弱だ。
ホームページにアップした日本橋の探索記も確かな手ごたえがあった。始めた頃は1日数アクセ
ディレイ -ファミコン全ソフトを集めた男- #03(全13話)
#03 百の世界の物語
1998年。
光希は大学生になっていた。
推薦入試でさっさと進学を決めた友人達を尻目に猛勉強の日々。別に将来何になりたいとはっきりした目標があるわけではない。大学に進学して、そこそこの会社に就職して、いつかは結婚して子供も生まれて、取り立てて特徴はないけど人並みに幸せな人生を送る。そんな漠然とした未来のために今の勉強は踏まなければいけないステップだと考えていた。そ
ディレイ -ファミコン全ソフトを集めた男- #02(全13話)
#2 サマーカーニバル'92 烈火
「ファミコンソフト?多分家に眠ってると思うけど……。何に使うの?」
いらないファミコンソフトを譲ってほしいと友人に声をかけたまではいいものの、光希はその返答に困っていた。友人の疑問はもっともだ。とうの昔に飽きて片付けたおもちゃを欲しいと突然言われたら、自分だって興味と少しの怖さを感じつつ意図を聞き返してしまうに違いない。
実は今になってファミコンの奥深さ
ディレイ -ファミコン全ソフトを集めた男- #01(全13話)
#01 東方見文録
ブラウン管に、苦悶の表情を浮かべた男が映し出されている。
両手で頬を挟み、大口を開け、目を見開いたその顔はぐにゃりと湾曲していた。ムンクの「叫び」そのものの姿だ。
男の体は極小の四角形で成り立っていた。白、黒、青、赤、緑、紫――おびただしい数の四角形が彼を、そしてその背景を形成している。“ドット絵”と呼ばれるコンピュータグラフィック専用の技術で生み出された禍々しい光景か
ゲーム書籍の極北「クソゲー白書」を読み直してみる
ゲームの歴史を語る本が(色々な意味で)話題になっている昨今。自分は件の本をまだ読んでないので語る資格も何も無いのだが、それはそれとして昔から「いやこれ作りが雑すぎるでしょ?」って読者がツッコミ入れるようなゲーム書籍は時々見かけたりしたものである。
そんな中でも自分が印象に残っている1冊が「クソゲー白書」というゲーム書籍だ。発行は1998年。少し前には「超クソゲー」「悪趣味ゲーム紀行」といった変わり