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声なき愛

8月は終戦の日やお盆もあり、形なきものに想いを馳せる機会が多い季節だと言えます。 

そのような視点を持つことは、人生を生きる上で大切なバランスを思い出させてくれる機会になると思います。

同じように、声なきものへの眼差しも、人間にとって大切な視点と言えるのではないでしょうか。

声なきものの声に耳をすませ、その気持ちを慮ることは、人間同士の繋がりにとっても、重要なことを教えてくれます。

生きている人間の言葉は時に優しいものばかりではありません。

それは、他者を攻撃することで心の安定を保とうとする人間の弱さから来ているわけですが、そのことはまた別の機会に記します。

そのことよりも今回は、声なきものからもらった精一杯の愛を、周りに広めていく視点を言葉にして紡ぎたいと思います。

新作の詩『声なき愛』をお楽しみください。


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形なきものへの眼差しがあるように

声なきものへの眼差しを投げかける

暑さにしなだれた植物の声を聴く

まだ誰も起きていない夜明け前

今日一日の暑さに耐えられる様に


声なき声に耳を傾けながら

そこに声をかけてあげながら

丹念に水をかける

どうか今日一日の灼熱に負けず

命を繋いでくれますように

命を咲かせてくれますように


そうすると 

あれだけまるで枯れてしまったかのように

色あせ しなだれていた植物が

なんと、

この夏もう一度花を咲かせてくれたのだ

想いは届いている 

繋がっている 

通じている


声なき声を聴く耳 受け取る眼差し

それがあるならば 

人間の心の声もより届いてくるはずだ

それは時に心優しい声ばかりではないだろう

しかしそれでも、

私は孤独や怒りや不安の涙を包み込んであげられる

大きな愛が欲しいのだ 

愛になりたいのだ

声なき植物が私にそうしてくれたのだから

健気に懸命に咲いてくれたのだから

私も誰かにそうしてあげることが

人の道だと思うのだ


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今日もあなたに良いことがありますように♪

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