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明け方の詩

私の詩は明け方に産まれる
暗闇が溶け うっすらと光を取り戻していくように

私の詩は明け方に産まれる
カラカラに渇いた喉に一滴の水の滴るように

私の詩は明け方に産まれる
絶望という名の深淵に、それでも希望という名の眼差しがこちらを見つめているように

私の詩は明け方に産まれる
生きることを怖れ 恥じ それでも鼓動は自らを止めることがないように


私の詩は黄昏にたゆたう
もう二度と逢うことなき思い出人の名を尋ねるように

私の詩は黄昏にたゆたう
精一杯に生きた一日の糧が、明日に何の約束をしてくれるのと問い詰めるかのように

私の詩は黄昏にたゆたう
食事を摂ることと排泄することの繰り返しから逃れられない生命の営みを尊むように

そして...私の詩は明け方に産まれる
シンと張り詰めた絵画の背景の様な町並みに今日のキャストがペダルを漕ぎだすように

私の詩は明け方に産まれる
もう誰にも会いたくないと閉ざしたはずの心が、それでも私にあなたへの手紙を書かせるように

私の詩は明け方に産まれる
闇が光を強くし すべては私の魂の渇望を思い出させるために図られたシナリオであることに
気づいてしまったかのように

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