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冷鬼の眼


自宅にいる。

暑い。喉が渇いた。

キッチンの冷蔵庫の中に 
水入りペットボトルがあるはず。

うんざりするほど見慣れた冷蔵庫のドアを開くと 
そこに冷鬼がいた。

いかにも冷たい眼差し。

ドアを開けたまま呆然としていたら 
冷鬼に注意された。

「早く閉めろよ」
じつに冷ややかな声。

ドア裏にあるペットボトルを急いでつかむと 
私はあわててドアを閉めた。

「すみませんでした!」
外から大声で謝る。

どっと冷や汗が出た。


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