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大谷とヌートバー、どちらをCMに起用すべきか?【広告・マーケティング】


デジタルインテリジェンスの戸村です。
 
大きな盛り上がりを見せたWBCがついに閉幕しました。劇的な逆転サヨナラで優勝を飾ってくれた侍ジャパン、本当にすごかったですね。
 
さて、以前の記事では、WBCの広告的価値について、視聴率とCM接触率をもとに分析していきました。


 
今回は、WBCで生まれた「新たな広告的価値」についてお話していきたいと思います。
 


新たなスター「ヌートバー選手」の広告的価値とは?


 
WBCを通して改めて感じたのは、テレビというメディアの瞬発力の高さです。
 
今回、この大会を通じて一躍有名になったのがヌートバー選手です。YouTuberなどでは、数か月から数年かけて認知度を高めていくと思いますが、彼はまさに一夜にして一気に脚光を浴びました。この瞬発力こそ、テレビをマーケティングに活用する際の大きなメリットの一つだと言えます。
 
さて、このヌートバー選手こそ、WBCで生まれた新たな広告的価値の一つです。チームのために身を粉にして頑張る彼の姿に心を打たれた方も多いと思いますが、彼の広告的価値については、マスマーケティングに携わる人であれば見逃すわけにはいきません。
 
WBCの人気者といえば大谷選手が筆頭としてあげられますが、大谷選手とヌートバー選手では、そもそも人気の根底が違います。
 
大谷選手は「成績」に注目が集まるタイプのスターです。一方で、ヌートバー選手は、「成績」よりも「チームのために身を粉にして働いてくれる人」というストーリーのもとに人気が集まりました。
 
この視点で考えると、ヌートバー選手の広告的価値としては「認知の高さ」はもちろん、「情緒的な訴求力」だと言えます。
 
そのため、彼をCMに起用するなら、縁の下の力持ち的な企業や生命保険などへのキャスティングが非常に合っているように思います。
 
タイトルには「大谷選手とヌートバー選手のどちらをCMに起用すべきか?」と書きましたが、双方の広告的価値はまったく別物です。同じ野球選手とはいえ、背景にあるストーリーを読み解き、自社に適したキャスティングをすることが大切なのです。

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