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思い出したい味はありますか?


ご存知のとおり人には、五感と呼ばれる
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の感覚が備わっている。
私個人としての意見だが、
その中でもとりわけ味覚・視覚・嗅覚に訴えかける食べ物というジャンルは
時に多大なる影響を与えることができるものだと思う。

この本は、
京都の路地を行って看板がない小さな食堂兼探偵屋のお話

探偵というと
某「真実はいつも一つ」君のことを思い出すわけだが
ここの鴨川食堂は一味違う

思い出したい食べ物を亭主鴨川流の手で再現するのだ。

思い出したいもの=良い思い出 とは限らない

ここに出てくる再現したい味は必ずしも良い想い出の品とは限らない
時には、忘れられない人とのディナーで食べた味だったり
学生時代食べていた弁当の味かもしれない
そう思うと味も一つの記憶媒体なのだと思い起こされる

私も鴨川食堂があったなら
幼少期少食だった頃、唯一完食できたあのラーメンをもう一度食べたい
今はないあの味を

あなたは何を思い浮かべますか?


【introduced the Book】
小学館「鴨川食堂」 柏井壽(著)
https://www.shogakukan.co.jp/books/09406170


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