アンケート紹介「生活者1万人アンケートにみる日本人の価値観・消費行動の変化」

興味深いアンケートを見つけました。

野村総合研究所から約3年おきに発表されているアンケートで、素人でも世の中の動向をつかむのに役立つデータなのです。いま、有明海の海苔の販路開拓を手伝っていることもあり、アンケートから今後に活かせそうな箇所を抜粋してみました。

それではどぞっ!

①最近3年間では、夫婦や家族の在り方に対する考え方が変化 

まずは、夫婦や家族に対する価値観の変化について。ゼクシィのコピーでも「結婚しなくても幸せになれる時代に・・・」とありましたが、本当に幸せの形は多様化しています。

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そして、たとえ結婚したとしても夫婦は経済的に自立していた方がいいという声が高まっているそう。家族だけど、個性を重んじる。スマホの普及でみんなが家で同じテレビ番組を観ることが減ったと言われるようにいろいろなことに於いて個であることが求められる時代になってきたのでしょうか。

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②日々の生活の中での消費傾向が強まっている

次に気になったのは、消費傾向についてのデータです。

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表から見てわかるように、日々の生活での消費傾向が強まっています。自分自身も、確かにここ数年、いつもより少し上質な食材・調味料を買ったり、いい日用品を使うことで、毎日の生活を豊か(にしようと)していました。いつ何があるかわからないから、今日という1日を大事にしたい、立て続けに自然災害が起きていることもあり、そう感じます。「お金は欲しいものを買うというより、日々の生活を楽しむために使うものとなっている。」とアンケートでも考察されているのが興味深いです。」

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さらに、デジタルレジャーへの消費が伸びていることからも、人々が「家で過ごす時間が増えた」ということが言えるのではないでしょうか。そういえば、宅飲み、ホームパーティなどの言葉もここ数年で増えてきたような気がします。(コスパいですもん)

③ネットショッピング利用はさらに伸長

言わずもがなですが、ネットショッピング利用がさらに伸長しているようです。最近、アメリカではAMAZONがレビューの高いものだけを揃えた小売店をOPENさせるなど、リアル店舗でも面白い場所が出来ていたり、各百貨店や商業施設は来店を促す仕掛けを行なっていますが、ネットショッピング利用者は今後も加速していきそうです。

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ちなみに利用はこの3年間で延べ利用回数で1.6倍になっているそうです。どの年代でも利用回数は伸びていますが、 特に10代~30代の若年層における利用頻度が大きく伸びているので、若者向けに商品の販売を行いたい企業は、ネット販売はマストかもしれません。

④消費意識・消費スタイルの変化

近年、本屋さんに行くと、「丁寧な暮らし」「こだわりの」などのキーワードが並んだ本を見ない日はない為、今回のアンケートの結果には少し驚きました。

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「できるだけ長く使えるものを買う」、「多少値段が高くても品質の良いものを買う」「安全性に配慮して商品を買う」などのこだわりは減少傾向になっているからです。

この理由はこちらのグラフから読み取ることができます。(憶測にすぎませんが)

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上記のグラフから、人々の情報収集能力・意欲が向上した結果、「ブランドだからいいわけではない」「使っている人の口コミを参考に吟味して消費する」傾向が強まっていることがわかりました。このことから、企業は、ひとりひとりのお客さんとのコミュニケーションを大切にすることが求められていることがわかります。自分たち発信はもちろんですが、自然発生的にポジティブな情報を増やしていく為に試行錯誤していく必要があるのではないでしょうか。

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ちなみに消費に関して、こだわりよりも利便性を重視する人が倍近くいることがこのグラフから読み取れます。確かに、私も利便性消費をしているタイプの人間です・・・(こだわりたいんだけど・・・ね笑)

これらのアンケートをもとにできること

世の中に(特に国内)情報や商品が溢れている中で、多くのお客さんに特定の商品を手に取ってもらうことはますます難しくなっています。こういったアンケートを一つの参考材料に、今後の商品開発や営業に活かしていきたいです!



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