見出し画像

新規就農に向けて経営計画をつくる~認定新規就農者、認定への道~

こんにちは。これから再び寒波の到来だそうですね。鳥取も冷え込んできました。

さて、新規就農にあたって、大事なものがあります。

それは、経営計画を作成し、認定新規就農者になること!

認定新規就農者とは

詳しい説明は鳥取県ホームページにお任せするとして、

概要は次の通り

・青年等就農計画を作成

・市町村に提出・審査

・認定新規就農者に認定される

認定新規就農者として就農後、
・農業次世代人材投資資金(前年度所得に応じて最大150万円の資金交付)
・就農条件整備事業(経営開始に必要な設備投資費を助成)
・青年等就農資金(無利子・無担保の資金貸付)
これらの支援施策を受けることが出来ます!

というわけで、現在コソコソと認定新規就農者認定に向けて計画作成を行っています!その一部始終を紹介します。

経営計画づくり

経営計画では就農開始後5年間の計画を作成します。
経営計画づくりの流れはざっくりと次のとおり。

粗収益を計算
経費を計算
経営収支計画表を作成
労働時間の過不足を計算
資金調達・減価償却・償還計画などを計画
月別資金繰り計画を作成

これらが主な内容です。

粗収益を計算

何を、どれだけつくり(面積・単収)、いくらで売るかで粗収益が決まります。

栽培面積を入力

収量を入力
栽培技術的に未熟であることを想定し、
数年間かけて目標の収量に近づいていくと仮定します。

単価の設定
過去3年間の平均単価を基に設定

栽培面積×単収×単価=粗収益が決定します。
地域の経営指標を参考に、
単価・収量はあくまで仮定ですが、
この数値で年間に入ってくる売上(粗収益)を決定します。

経費を計算

何をいつ、いくらで、どういった財源で投資するかを入力

栽培に必要な資材等の経費を年ごとに計算し、入力します。
特筆すべき点がなければ、経営手引の数値を基に計算します。

経営収支計画表を作成

粗収益・経費を表にまとめると、年間の所得が算出できます。
琴浦町では、就農5年目の所得が250万円を上回ることを目標に、計画をします。計画の所得目標は自治体により異なります。

労働時間の過不足を計算

栽培計画達成のため毎月(上中下旬)ごとにどれだけの労働時間が必要かを計算します。計画に対し労働力が足りない月は、雇用もしくは自家労働力での補填を行い、年間の雇用労賃がいくら必要か計算します。

資金調達・減価償却・償還計画などを計画

実際の栽培において必要な投資や、それらの投資の財源をどうするか、
また、どのように償却し、借入を行った場合どう返済するかといった詳細をつめていきます。

月別資金繰り計画を作成

ここまで作成してきた計画の通りに営農を行う際、資金繰りに不都合がない事を証明するため、月別資金繰り計画を5年分作成します。
年間を通して黒字の損益計算書を作成出来ていても、
農業は収入のある月が限られる上に、かけた経費に対する売上が上がるのが数カ月遅れます。
そのため、月別資金繰り計画の作成により、資金ショートの可能性がないか確認を行います。

まとめ

以上がざっとした、経営計画づくりの流れです。

難しそうに感じるかもしれませんが、やってみるとそうでもありません。
エクセルの計算式が予め組み込まれたファイルを普及員さんや市町村の担当者から頂けると思いますので、あとは、それぞれの想定する経営内容を入力していくのみです。

そして、あくまで計画は計画。

計画上うまくいっていても、実際に栽培して商品をつくらないと計画は達成できません。計画を作ってもこれからが本番です。

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?