快適さを求めると平均化される
新しい事業を始めようとすると急に経営者の先輩という方々が現れる。
言ってしまえば、有名になったら急に親戚が増える、それに似てる。
初めて海沿いの崖沿いで町から外れた場所を借りた時には「誰がそんなとこ行くの?」「あそこはダメだわ、町から遠すぎるべさ」と。
次に車中泊事業を始めると宣言した時には「金にならない」「それ需要ないからキャンプ場にしなよ、あ、サウナも流行ってるからそれやりな!」と。
なかなか厳しいお言葉達
その中でも一つすごく考えさせられる言葉がありました。
「なにかを始めてすごいねって褒められるのは二十代までだ。お前の年齢から何かを始めるなら結果が全てだから。成功しなきゃ意味ないよ。」
ここでシンプルな疑問が。
『成功』とはなにか?
大金を稼ぐ。会社を大きくする。誰かを養う。
人それぞれだと思うが、自分にとってその成功はとても興味のないもので。
“自分の好きな環境で暮らせる"
これが自分にとっての成功かなと。
どこまでいっても人と違う道を歩みたがる、ひねくれた性格の私は平均を嫌います。
車中泊事業やカフェを始めるときに
こんなアドバイスがありました
(ちなみに他業種の方々です)
「外に電気があればキャンピングカーが来る」
「看板は大きく作って目立たせなきゃ」
「メニューはデザートとあとエスプレッソマシンは絶対入れた方がいいね!」
これって全てすでに存在してるどこかを想像して話してるんです。無意識のうちにどこか見た店に歩み寄っている。
でも、すべて悪気はなくて
よかれと思って言ってくれてるんですよね
(自分は必要としてないけど)
これを用意するとたくさんの人が来るよ!
というわけです。
最近、某芸人さんも例に出していましたが
サラダマック問題はご存知ですか??
消費者の方々から「サラダを食べたい」「ヘルシーじゃないからマックには行かない」といった声があるのを知った商品開発の人がマクドナルドでヘルシーなサラダマックなるものを開発し販売しました。
しかし、結果は大失敗
マクドナルドに行く人はそもそもヘルシーなものなど求めていなかった。
先ほどの話でいうと
外に電気があって、綺麗に整ってる場所がいい人は
RVパーク等に行きますよね。
高価なエスプレッソマシンにたくさんのスイーツを
お洒落な店内でゆっくり楽しみたい人は
田舎ではなく市街地に行く。
この田舎でそれを取り入れることは可能ですが
同じようなものを体験できるのであれば
わざわざ街灯一つない場所には来ません。
調べれば料理レシピや設備等、なんでも得れるこの時代、料理のクオリティやメニューは素人でもいい感じには作れる(もちろんプロにはかなわない)
いろんな声を取り入れ
快適な空間を目指していった結果
どこにでもあるが(平均的)
誰も求めてない店が完成する。
田舎に都会の快適さは求めてない。
とことんアナログな環境に振り切って場所作りをしていこうと思う。
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