TomAmFr

TomAmFrはフィクションです。TomAmFrとTomAmFrに登場する人物、地名、…

TomAmFr

TomAmFrはフィクションです。TomAmFrとTomAmFrに登場する人物、地名、エピソード等は全て架空のもので、実在のものとは関係ありません。

マガジン

  • 今日はね、

    遠い友達へ、地球の日々の報告

  • ガブリエル・夏

    15歳娘の同級生と45歳主婦の夏休みの思い出の話。

  • ドイツ語勉強中✏️📔

    ドイツ語で試みた作文集(実力はA1レベルスタート) まずは言いたいことを頭の中で英語にしてから、翻訳アプリに助けてもらってドイツ語にする(ヨーロッパ語は、日本語からいきなりだと正しく訳されないことが多いので)。そのあとで、活用など知ってる知識総動員で校正を試みる。最後はHelloTalkの親切な人が直してくれた文に改訂。

  • Chrissy

    The record of communication with Chrissy

  • スモウレスラー

    長年一緒に生きているもの。

最近の記事

金曜日は、フライデーマーケット

今日ね、マーケットの魚屋でマスを買ってたら、すごい顔で睨みつけてくる、深海魚みたいなやつがいたの。 これ、何ていうの?とお兄ちゃんに聞くと、「zee duivel (→ see devil → 海の悪魔!), heel lekker (すごく美味しい)」だって。多分、そう言ったと思う。 こんな触覚みたいなの出して、すごい顔してるのに本当?とは言えなかったのでモゴモゴしていたら、オーブンで20分焼くだけですぐ美味しく食べられるように捌いてあげるから買いな、と言われた。ほんで、

    • 火曜日、Taalcafé というのに参加してきたよ。

      Taalcafé は、日本語にしたら言語カフェ。ボランティアのオランダ人と、外国からきた人たちがオランダ語を練習するための集まり。誰でも無料で参加できて、セルフサービスのコーヒーまたは紅茶とクッキーがついてくる。 今日のテーブルは、お馴染みのシリア人、インド人、イラン人、エリトリア人、オランダ人のおばあさん2人と日本人の私というメンバー。 各地のトラディショナルな服装の話から、死んだ人は布で巻いて土に埋める(シリア、イラン、〜〜ムスリム地域)、いったん埋めるけど10年後に

      • 近所のスーパーの買い物袋にね、

        今まで気づかなかったけど、積極的なバナナとニンジンのイメージがついてた。あらあら、と思った次に、この間ピーチが学校で習ってきたsex and consent についての話を思い出した。 https://youtu.be/pZwvrxVavnQ バナナとニンジン、ちゃんとコミュニケーションできてるかな。 2人とも、うっとりきてるんだったら、すごくいいよね。 愛はいいね〜〜。

        • 水曜の夕方

          森を散歩してきたよ。 怪獣の足、落ち葉、生まれたてのきのこ、鴨…… 次に生まれてくるときは、鴨がいいな。きのこもいい。 どっちになりたい? 順番に、両方やる? あなたと同じのになりたい。

        金曜日は、フライデーマーケット

        マガジン

        • 今日はね、
          4本
        • ガブリエル・夏
          38本
        • ドイツ語勉強中✏️📔
          6本
        • Chrissy
          13本
        • スモウレスラー
          0本
        • 美味しいを作るときに大事そうなの
          28本

        記事

          ガブリエル・夏 38  「ホケンジョ」

          2本のスキーで、もう1人の2本のスキーを挟んで、縦にドッキングして滑ってみた。お父さんが、小さい子に、一緒に滑りながら教えてあげるときのスタイル。フィギアスケートのペアのように、どこでバランスが取られてるのかわからない合体スタイルは、どうやるのかわからなかったし、スキーが引っかかってうまくいかなかった。上の人を下の人の頭より上に持ち上げるリフトもできなかったので、昭和のお母さんが赤ん坊をおんぶするスタイルをやってみた。レイは、背はずいぶん高くなっているけど、まだとても細くて、

          ガブリエル・夏 38  「ホケンジョ」

          変な模様/Seltsame Muster

          (Original idea) 睡眠不足の次の日は、顔に変な模様が出る。 年か、とガックリくる。 でも木の表面に同じ模様を発見。 まぁいいかと、少しうれしい。 (Germany) Am Tag nach ungenügend Schlaf Sehe ich seltsame Muster auf meiner Haut. Ich bin schokiert. Ich werde alt! Die Oberflächen der Bäume haben das gleiche

          変な模様/Seltsame Muster

          顔/Das Gesicht

          (My way of Japanese) 一人一人みんなちがう。 そしてそれぞれの目に、あなたはちがって見えてる 👁 (Commoner Japanese) 一人一人みんなちがう そして、それぞれの人がそれぞれの見方であなたを見る 👀 (German) Jeder Mensch ist anders Und jeder sieht dich anders 🔎 (The photos are one of the artists’ works from the exhib

          顔/Das Gesicht

          ロマンチック/Romantik

          ♪♪ La さびしくて たまらない そんな2人が 会えたんだ いくつものあやまちをして 遠回り したけど もう 迷わない  ♪♪ ♪♪ Ich bin so sehr einsam. Wir beide waren so. Dann haben wir uns zufällig getroffen. Wir haben viele Fahler gemacht Die unsere Wege auf Umwege führten Aber wir sind nicht

          ロマンチック/Romantik

          新しい命たち/Liebes neues Leben

          🌞おはよう、新しい命たち 君たち、夢はなんですか? 夢なんかいらなくて、ただ終わりまで生きるだけ? 🌞 Good morning, dear new lives! What are your dreams? Do you maybe not need any dreams, and just live your lives till the end? 🌞Guten Morgen, liebes neues Leben! Was sind eure Träume? Od

          新しい命たち/Liebes neues Leben

          雨ラン/Joggen im Regen

          (My Japanese) 雨ラン。 帽子の縁でしずくがふくらんで、ぽたりと落ちる。にやにやする。 (Simple / flat Japanese) 雨の日のジョギング。 帽子の縁に、次々にできて落ちるしずくを、かわいいと思う。楽しい気分。 (English) Run in the rain. The rain gather and drip from the end of my cap. I found it cute. It's also entertaining

          雨ラン/Joggen im Regen

          菜の花/Rapsblüten

          (My way of Japanese) 今日は雨。 頑丈で、いつもイエローパワー全開の菜の花が、しょんぼりしてるみたい。 (Simple Japanese) 雨が降っている。 菜の花は、いつも強くてエネルギーに満ちているが、今日は、雨で元気がないようだ。 -English- It's raining today. The rape blossoms are always strong and full of energy. but today they a littl

          菜の花/Rapsblüten

          ガブリエル・夏 37  「ハムスター」

          「どうする、どうする、どうする、どうする?」 リフト降り場はあと5メートル先で、レイとまみもの脚は一本ずつ重なったままだ。さっき4本脚を絡ませたままこけた2人を、呆れた顔で見ていた係の人が、小屋の中の人に何か話しかけている。さっきのばか2人組がきたから、リフトを止める準備をしておいて、とでも言っているのだろうか。中の人が、窓の向こうからこちらを見る。 「このまま。まっすぐで、バランスしたら大丈夫。」 レイからは、均等に力をかけるとか、板を平行にとか、重心をなんとかすると

          ガブリエル・夏 37  「ハムスター」

          ガブリエル・夏 36 「ポケット」

          ガガガジャン。12/18を過ぎた。 「さっきぼくがあんまり喋らなかった時、まみもちゃんちょっと心配して困ってたでしょう? ぼくのお父さんとお母さんだったら、気づかない。嫌なことがあったら言いなさいって言われてるけど、嫌だと思ってるかどうかがわからない時もあるし、あんまり整理しないままで言ったら、論理的じゃないとか、レイの話はわからないとか、もうちょっとよく説明してと言われる。ぼくは、そんなに何でもかんでもうまく言葉にできないし、考えてるうちに、言ってもなんともならないか、と

          ガブリエル・夏 36 「ポケット」

          ガブリエル・夏 35 「うみも」

          山の上の方にあった大きな岩が、土砂崩れか、巨人に蹴られたか何かして、坂を転げ落ちていくうちに、段々いくつもの小さな岩になっていく。そんな風な感じで、不揃いに小さくなったオイラのクッキーの残骸から、レイが、その中では大きめサイズを保てているかけらを1つ取った。 「これは多分、ダンプトラックだった。フロントシートがなくなっちゃってるけど。」 「うん。」 「乗り物シリーズで作ってくれたんだね。こっちのは、飛行機の後ろの羽根かな。」 「うん。ガブくん男の子だから。研は小さい頃はたら

          ガブリエル・夏 35 「うみも」

          ガブリエル・夏 34 「モミの木の林」

          2人は、さっきと同じリフトに乗っている。レイの右脚はまみもの左脚の上だ。席が自由の教室で、それでもだいたいいつも誰がどこに座るか決まってくるように、レイはまみもの左側で、右脚をまみもに乗せる。それが定番になりつつある。 さっき、ゲレンデの端から端までを長い斜滑降で横切りながら、なるべくたくさん風を浴びた。フォン・デル・パピールから、このアルプスの山の空気の中へ水分がとんで出ていくように。できればその、とんで出ていった水分の一粒一粒が、このあとどうなるのか追跡してみたいような

          ガブリエル・夏 34 「モミの木の林」

          ガブリエル・夏 33 「フォン・デル・パピールとプレッツェル」

          4本のスキー板のついた脚をバラバラに、元あったように2本ずつの組に戻した。その辺の雪で、みかん、団子、ジャムパン、地球儀、バスケットボール、ダンくんの消しゴム、鼻をかんだ後のティッシュなどを作った。どれも丸っこくて、言わないと何かわからない。それを小さな雪だるまにして、マトリョーシシカみたいにたくさん並べた。いつまでも遊んでいられそうだったが、レイが不意に身震いして立ち上がる。 「ぶるるる、さぶ!」 夏の雪は、冬の雪の、粉砂糖の軽いふわふわではなく、上白糖のようなぼったり

          ガブリエル・夏 33 「フォン・デル・パピールとプレッツェル」