宇宙怪獣現る

超人X「現れたな宇宙怪獣。この私が懲らしめてやる!」

宇宙怪獣「ごめんごめん、悪気は無かったのよ。この星、地球って言うの? 地球の引力に引かれちゃってさ」

超人X「自分の意志で来たんじゃないって言うのか!」

宇宙怪獣「ほんと悪い。この星に降り立ったら小さな蟻さんたちがいて・・・」

超人X「蟻さんじゃないわ、人間だ!」

宇宙怪獣「あっ、人間って言うの? 
 それで歩いたら人間さんをたくさん踏んじゃって、お家なんかも壊しちゃってごめんなさい」

超人X「それにお前口から火吹いて街を燃やしただろう」

宇宙怪獣「これ、わざとじゃないのよ。息吐くと自然に火が出んのよ。そう言う体質なの。ごめんね」

超人X「ごめんで済むなら警察はいらんわ! 宇宙の果てまでふっ飛ばしてやる!」

宇宙怪獣「あっ、それ頼もっかな。この星って何だか住みにくそうだし」

超人X「いや、頼まれるとやりにくいし。大人しくしてるならこの星で暮らすことを許可しよう」

宇宙怪獣「えーっ、この星で? じゃ魚は取っていい?」

超人X「それ魚って言うか鯨なんだけど。バカスカ食われると鯨が絶滅しちゃうから」

宇宙怪獣「やっぱり宇宙に飛ばしちゃってくれる?」

超人X「わかった。とりゃーっ!」

宇宙怪獣「あれーっ!」

かくして地球の平和は守られたのである。超人Xは地球の危機を救うため今日も行く。めでたしめでたし。

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