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心の知能指数とエモーショナルインテリジェンスを向上させる

エモーショナルインテリジェンス(EI)は、自分や他人の感情を認識し、理解し、管理し、人間関係を構築し、維持し、他者に影響を与える上でとても重要なものです。

前回はエモーショナルインテリジェンス(EI)の概要と4つの構成要素である、自己認識、自己規制、社会意識、ソーシャルスキルなどをお伝えしました。

↑コンテンツの最後に、自分で「自己認識をどれだけできているか?」これを認識する事は難しいとお伝えしました。

しかし、EIはいくつかの方法によって、自分でも向上させる事ができるのです。

今回は、個人、チーム、組織の成功のカギであるEIをいかにして向上させていくのか?そこに焦点を当ててご紹介していこうと思います。

心の知能指数(EQ)

心の知能指数(EQ)は、1990年に心理学者ピーター・サロベイとジョン・メイヤーによって提唱された理論で、自分や相手の感情をうまく管理し、利用する能力のことを指します。

高いEQを持つ人は、EQが低い人よりも革新的であり、仕事の満足度が高い事がわかっています。


EQが低い人
・よく誤解されていると感じる
・簡単に動揺する
・感情に支配されやすい
・自己主張が苦手

EQの高い人
・感情と行動のつながりを理解できる
・ストレスの多い状況でも落ち着いている
・他者と共通の目標を持ち、影響を与える事ができる
・気難しい人々と要領良く交渉・対処できる

指標は他にもありますが、上記を参考に自分のEQをチェックしてみて下さい。

エモーショナルインテリジェンス向上の3ステップ

EI向上のトレーニングは、人それぞれに違いがあり連続的なものです。以下の行動は、エモーショナルインテリジェンス(EI)の、自己認識、共感、ソーシャルスキルにつながる可能性があります。

①自分の感情を認識して、名前を付けてみましょう

・現在感じている自分の感情はどのようなものでしょうか?

・その感情に名前を付けてみましょう。

・ストレスの多い状況では、どのような感情が発生するでしょうか?

・ストレスの多い状況で、どのように対応したいでしょうか?

・ワンクッション置いて、自分の反応を再考できますか?

自分の気持ちに名前を付け、自分のリアクションを和らげるために一呼吸置く事は、EIの向上への不可欠なステップです。

「さらにもう一歩先に到達したい」という方は、下のコンテンツが役に立つかもしれません。

②フィードバックを求めてみましょう

責任者、同僚、友人、または家族に、あなたのエモーショナルインテリジェンス(EI)をどのように評価するかを尋ねる事によって、あなたの自己認識をチェックします。

例えば、
・困難な状況にどのように対応するか
・どの程度適応力があるか
・共感力があるか
・トラブルにどれだけうまく対処するか

上記を尋ねます。

それは必ずしもあなたが聞きたい事ではないかもしれませんが、聞く価値は大いにあるはずです。

③小説を読んでみましょう

トロント大学ロットマン経営大学院の准教授兼自己開発研究所の所長Maja Djikicらの研究によれば、短編小説、フィクション、ノンフィクションを問わず、物語を読む事が共感力を向上させると示しています。

特に他者の視点(著者の視点など)から物語を読むと、他者の考え、動機、行動についての洞察を得るのに役立ち、あなたのエモーショナルインテリジェンス(EI)のうち、社会意識を高めるのに役立つかもしれません。

心の知能指数(EQ)を確立する方法

エモーショナルインテリジェンス(EI)を構築する事は重要ですが、その中でも「他者に影響を与える」というカテゴリーは、少し難易度が高いかもしれません。

自分自身に高い心の知能指数(EQ)を確立するために、リーダーたちはエモーショナルインテリジェンス(EI)な行動をシンプルにして、他者に捉えやすくする必要があります。

組織やチーム、グループのEIに影響を与えたい場合は、その人たちがどのようにコミュニケーションを取るのか?意見が合わない場合どうしたらよいか?などのルール設定をすると良いでしょう。

さらに、エモーショナルインテリジェンス(EI)ができている個人を、自分から認識して、その人を称賛しましょう。

シンプルに言えば、「他者を助けるヒーローを作り始めよう」という事になります。

忘れてならないのは、素晴らしいのは最初に山頂に辿り着いた人だけではなく、その人を支えた全ての人々だという事です。

他者を激励したい時は、上記の事をしっかりと認識し、頭の中で全ての人々をイメージしておこなうと良いでしょう。

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