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[完結]夢幻の戦闘少女

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とある夏の日、その少女が見た夢とは─ 【SF気味/メカ少女/夢物語】全3話。
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夢幻の戦闘少女 (3)

夢幻の戦闘少女 (3)

 謎めいた異形のメカを一掃した私は、実に数十分ぶりに地面に足をつけた。
 地面の感触がこんなにも懐かしいものになるなんて、想像もしていなかった。

 よくある展開なら、どこかで目覚めて夢だったことに気づく─という流れで終わるはずだった。実際にこれは夢だったのだが。
 けれども、その時の私は、これが夢だなんて思うことはできなかった。
 あの武器から伝わった波動が、手にがっつり残っていたのだ。

 夢

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夢幻の戦闘少女 (2)

夢幻の戦闘少女 (2)

 ショーウィンドウに映る自分の姿を見た私は、何が起こったのか、まるでわからなかった。
 黒と白で、ピンクのラインが入ったノースリーブのインナーがぴっちりと体に纏われていて、その上からいくつものメカが装着されていた。
 頭にはヘッドギアがつけられて、腰には武器みたいなものも装着されていた。

 不思議なことに、それらは全然重くなく、軽々と動ける。インナーの着心地はなんだかスクール水着のようだ。
 不

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夢幻の戦闘少女 (1)

夢幻の戦闘少女 (1)

 今から、私が見た夢の話をしよう。少し不思議で、心地よい夢の話。

 それは、よく晴れて暑い夏の日のことだった。私の毎日は、まるごとゲームに消えていった。
 普段から、趣味と勉強をまるごと切り離す過ごし方をしている私だから、それほど苦にはならない。

 勉強の成績はどうなのかって?もっぱら悪い…というよりは、教科によってむらがあるような感じ。
 情報とか社会とか、興味のあるものが好調で、数学や生物

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