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「黒船」到来でJリーグは進化するか

毎日、気になった日経新聞の記事を取り上げています。
本日は『レッドブル、Jリーグ参入 大宮をNTT東から買収 年内に単独経営権』(2024/07/27 朝刊)です。

気になった記事の要約

オーストリアの大手飲料メーカー、レッドブルがサッカーJリーグに参入し、NTT東日本からJ3大宮アルディージャを買収することで合意しました。外資系企業が単独でJリーグクラブのオーナーになるのは初めてです。契約は2024年内に完了予定で、クラブ名変更にはJリーグ理事会の承認が必要です。NTTグループはスポーツ振興に取り組んできましたが、大宮アルディージャの売却を決定し、今後は協賛パートナーとして支援を続けます。大宮アルディージャは1999年にJリーグに加盟し、今シーズンはJ3でJ2復帰を目指しています。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO82365020W4A720C2EA5000/

所見

レッドブルがJ3の大宮アルディージャ(以下、大宮)を買収することが確定的とのことです。これには驚きました。


大宮は現在J3で首位を快走中で今シーズンでJ2に戻れる見込みが高いからです。


既存の運営会社であるNTT東日本としては、これまでの経験から経営の資本効率が悪いと考えたのでしょう。


たしかにNTTほどの知名度があればいまさら認知度アップには寄与しないですし、固定回線ビジネスの縮小が見込まれる経営環境では手放さざるをえなかったのでしょう。

では、レッドブルが買収したことでどのような影響があるでしょうか。私は総じてポジティブに捉えています


世界標準のプロスポーツ経営が日本に浸透するきっかけとなる

レッドブルはオーストリアのザルツブルクなど複数のプロスポーツクラブを運営しています。


世界トップレベルのリーグにJリーグが進化するには良い「お手本」が近くにできたと思います。


一方で、経営の資本効率性を重視するあまり、クラブの「地域性」が失われると批判の声もあると思います。本当にそうでしょうか。


これは地域の商店街に大型スーパーが出店する状況と似ています。


一時的には商店街が衰退するかもしれませんが、中長期で見れば大型スーパーを中心に便利な生活圏が広がります。


短期だけでなく中長期的な目線で見守りたいものです。


レッドブルのようなマーケティングに長けている企業が地元住民をどのようにサッカーに巻き込んでいくのか楽しみです


サッカーの鹿島アントラーズの経営へのメルカリの参入、野球へのDeNAや楽天の参入に見られるように、日本のプロスポーツの世界では伝統的な日本の大企業から伸び盛りのインターネット系企業に主軸が移りつつありました。



次の時代は外資が参入することでさらに競争的な環境となり、日本のスポーツが発展することを願っています。



本日も健やかな一日を過ごしましょう!

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