マガジンのカバー画像

読書

9
運営しているクリエイター

#寺田拓真

教育改革を改革する⑥

(前回の続きです。今回も寺田拓真さんの著書『教育改革を改革する』から引用を中心に。)

「理想はわかったけど、いったい何をすればいいの?」
この問いについて寺田さんは、こんな答えを書いていました。
先生方にやっていただきたいのは、次の二つのことです。
第一に、「ラーニング・コミュニティ」のメンバー、生徒たちの学びに関わる大人たちと、積極的に対話してください。その中に「学びをつなぐ」ヒントはたくさん

もっとみる

教育改革を改革する⑤

(前回の続きです。今回も寺田拓真さんの著書『教育改革を改革する』から引用を中心に。)

教育の危機を救うのは、やはり教育の力。つまり、鍵を握るのは、「教育行政として、教師に対して、どれだけ成長の機会を届けられるか」だと寺田さんは言っています。

教師が実践の改善を行なっていくことで、教育の危機が救われるのです。
そのために、教師がリサーチマインドをもって取組をする必要があります。「リサーチマインド

もっとみる

教育改革を改革する④

(前回の続きです。今回も寺田拓真さんの著書『教育改革を改革する』から引用を中心に。)

学校文化を変えられるのは、トップダウンの「教育改革」ではなく、ボトムアップの「実践改善」なのです。

しかし、現状、学校が実践改善を行うのは、困難な状況にあります。なぜなら、取組を進めるために不可な「四つのリソース」が、学校にはいずれも欠けているのです。

①「カネ」
②「ヒト」
③「盾」外部からの批判や介入か

もっとみる

教育改革を改革する③

(前回の続きです。今回も寺田拓真さんの著書『教育改革を改革する』から引用を中心に。)
教育改革を巡る議論というのは、「片方が正しくて片方が誤り」というシンプルなものではなくて、「人生観」を含む議論なので、どっちも正当性を持っていて、教育の舵取りを任せるには、どちらの側にも同じぐらいの危険性があるということなのです。

寺田さんは、「だからこそ、子どもたちが教育の舵取りを担うべき」と考えています。

もっとみる