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マネージメントの本質とは?


今までもマネージメントする立場にいることはありましたが、ここまで本気で考えたことはありませんでした。マネージャーの仕事を改めて考える良いきっかけになったので、今困っている方の何かヒントになれば嬉しいです。

⚫︎経緯

今までエンジニアの世界で生きて来た私にとって、エンジニアとしてマネージメントをすることしかありませんでした。まあ、当然と言えば当然のことですが、、、。

前職で色々とありCSチームとマーケティングチームをマネージメントするチャンスを頂きました。

そもそもCSやマーケティング未経験の私は用語も良く分からなければ、何をやっているかすら表面的にしか理解できてない私が、どうしたら適切な判断やマネージメントができるのだろうか?と考え始めたのでした。

⚫︎問題はどこか?

もちろん色々と本を読み、初歩的な部分くらいは理解できるようにと一生懸命に勉強しました。一方で今から勉強したとて会社の成長スピードに追いつく訳もなく、そもそもマネージメントの考え方を変えないと無理だと思うようになりました。
何を変えれば良いのか?良くマネージメントの大原則は『チームメンバーを信じ抜くこと』だと言われます。改めてこの考え方に立ち戻って考えてみました。


正直、今までは自分が専門分野のマネージメントが一番多かったので、納期など間に合わなければ最後自分がなんとかしよう。お願いしてできそうになければ自分が最後やれば良いか?としか考えていませんでした。その為に日程を切って自分が間に合うスケジュールで、チームのメンバーにお願いしていたのです。
これがそもそも今回はできない、私の専門分野でもなく業務も表面的にしか理解してないので、やりたくてもやれないのです。そして考えれば考えるほど、今までの自分は本当の意味で信用してなかったのではないか??と思うようになりました。
自分が未経験の為、CSやマーケティングの業務ができないが故に気づかされたことでした。

⚫︎どうしたら良いか?

自分は良く身近なものに置き換えて考えてみます。サッカーなどスポーツでは、監督が変わればメンバーは変わって無いのにも関わらず、結果が変わることが良くあります。

サッカーでの監督の仕事はを創造してみました。優勝する為に大きな枠での戦略を立てること、フォーメーションや、どの選手をどこに配置するか?選手のコンディションやモチベーションの維持などが監督の仕事だろうと推測します。
ある程度大きな戦略を考え選手に伝えればあと試合中に『今シュートだ』『今パスしろ』までは指示できない訳でその時その瞬間の判断は現場の選手に任せる訳です。また、大枠で攻撃的にいくのが守備的にいくのかなど大きな決め事をチームとして行うのです。

お伝えしたかったのは決して現場の細かい判断(シュートかパスかなど)までは監督はしないということです。11人全員に指示するのはそもそも無理ですが、、、。

仕事のマネージメントも同じだと考えています。目指しているゴールや、そこに辿り着く為の大きな戦略は、マネージャーが決めて共有する必要がありますが、あとは現場を信じ現場の判断を尊重する必要があるのだと思います。
勿論、これは信用が無ければとても怖いことです。結果私はこの考え方で大きな成果を上げることができました。勿論、チームあってのマネージメントなのでチームメンバーには心から感謝しています。そして退職時にあるメンバーから『今までの社会人人生で一番働き易い上司でした。ありがとうございました。』と言われメチャクチャ嬉しかったです。

考えてみればチームメンバーが3人いて、それぞれ70%のパフォーマンスしか出せなければ、3×0.7=2.1で2人分のパフォーマンスしか無いということです。マネージメントは結果全ての人に100%更には120%を出して貰う為にどうするか?を考えるのが仕事だと思うようになりました。

⚫︎自分を変えた3つのこと

①言葉を変える
まずは信じ抜くことを実践する為に細かな部分から自分を変えて行きました。
部下じゃなくチームメンバーの〇〇さん、仕事を指示するじゃなくお願いする、など言葉は態度に現れるものなので言葉を変えました。これは本人と話す時も勿論ですが社内、社外の時も同じくです。

②皆で決める
大きな目標値や大きな戦略だけ早急に作り共有しました。その後は5人のメンバーに次の様にお願いをしました。「あとは皆で決めて欲しい。皆で決めたことはそのまま進めてOK。意見はさせて貰うがそれは意見として捉えて貰えば良い」(勿論、経営的な判断などが入るときはあるがその時はごめんなさい)とお伝えしました。
その後皆は自分たちで考え行動してくれ奇跡とも言うべき結果をチームで勝ち取ることができたのです。

③「メンバーのやりたい」を全力でサポートする
メンバーが決めてやりたいというものに関しては全力でサポート応援しました。私が代わりに資料を作り他部署へ説明をしたり、更にメリットを出せる方法を一緒に考えたりしました。目的や方向性がずれてなければ多少遠回りな方法だと自身が思っていても全力で応援しました。

結果任せられない人は自分の能力以上の結果はでないのだと思います。全て自分の考えのもとで動かすのでそうなって当然です。自分も以前はそうでした。

今回、上記の様に自分の思いとは多少違っても、それを進めることで、最終的にそれが自分の器を超えて、想像を遥かに超えた結果を出すことになったのだと考えています。

⚫︎結果

メンバーは変わっていません。価格や商品も変わってない。それでも13倍と言う奇跡的な販売台数を叩き出すことができました。繰り返しになりますが結果はチームメンバーが頑張ってくれたもので私は何もしていません。

ただ、明らかに変わったものがあります。それはチームの一体感やコミュニケーションです。メンバーのモチベーションは高くなり、自信に満ち溢れたチームの姿がそこにはありました。

今回の件が、全てにあてはまり正解だとは考えておりませんが、今マネージメントで迷っている方のヒントになれば幸いです。



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