ポートランド旅行記
ポートランド。
そこは僕がずっと行ってみたかった場所だ。
アメリカ西海岸、オレゴン州にある町。
人口わずか63万の小さな町だが、全米で「最も住みたい町ランキング1位」にも選ばれたりしている。
「ポートランドって何があるの?」と思うかもしれない。
実際、特筆すべき観光名所はない。ゴールデンゲートブリッジもなければ、ハリウッドサインも見えない。
一言で言えば「緑豊かでスローライフな町」と言えるかもしれない。
おしゃれで小さなお店がたくさんあり、
町のいたるところに緑や公園があり、
美味しいカフェやレストランが多く、
町のいたるところにアートがある。
エコやリサイクル意識も高く、一般ごみの回収も2週間に1度だけ。そもそもゴミを出さない意識が強い。
DIYショップやリサイクルショップもたくさんある。「なければまずは自分の手でつくったり、誰かが使わなくなったものを活かそう」という考えを持つ人が多い。
まるでSDGsのお手本のような町だが、元々はこんな風にサステナブルを重んじる街ではなかった。
1970年代、工業化が進み環境汚染も進んでいた中、時の州知事トム・マッコールさんが大きな政策転換に踏み切る。
「高速道路ではなく公園を選ぶ」
そう言って、高速道路を撤去し、工業化、近代都市化の道を選ばず、市民参加型のまちづくりを重んじ、他の都市とは違う独自路線を歩み始めたらしい。
そんなポートランドという町に辿り着くため、韓国経由でさらにサンフランシスコで再びトランジットすることになった僕は、空港でハンバーガーセットを頼んだ。
33.3ドル。日本円換算で5,162円だ。
「欧米か?」なんてツッコミ入れてる場合じゃない。もう、欧米だ。さすがに欧米だ。そして歴史的円安だ。
noteのタイトルを「ハンバーガーセット5,162円の衝撃」にしようかと思ったくらいだがやめた。
アメリカの物価高と円安のWパンチに打ちのめされていく様を実況中継するためのnoteではない。
ポートランドのホテルに到着すると、近くにある本屋に向かった。
インディペンデント系の書店の中では世界最大の規模を誇るという「パウエルズブックス」。巨大迷路の中を歩き回るだけでも楽しい。IKEAのすべてのフロアが本で埋め尽くされたような印象だ。
「本屋に行けば、そこの町の人たちが何を考え、何に悩んでいるかがわかる」とゲッターズ飯田さんが言うていた。
ランキング棚第1位の本が気になったので購入した。中身については、また別の機会にレビューしたいと思うがめちゃ面白い。(Googleレンズを使いながらの読書なので遅い)
2度のトランジットと飛行機時間の長さから、疲労感もあったのですぐに寝ようかと思ったが、腹が減ったので、夜中3時までやっているという、ブードゥードーナッツという地元では有名なドーナツ屋さんに行ってみた。
うん、かわいいね。
値段はかわいくないけど、美味しいよ。
でも1個4ドルくらいだから、600円くらいか。
ドーナツ2個で1200円ね。
ま、ドーナツってそれくらいはするよね。
(↑どんどん金銭感覚が麻痺する人間の思考パターン)
しかし夜中の0時過ぎにドーナツ食べるのも背徳感満載でたまにはいいね。
(下記につづく)
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