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シン・調達マンがやって来る その②

私の仕事は調達・購買です。

調達・購買の仕事は知名度も地位も低く、周りから見えにくいものです。

「サプライヤーとは長いつきあいだから変えたくない」

「今の価格がベストプライスだよ」

人々は言います。

なるほど。

私は思います。

だから俺が来たのさ。

1部門だけがサプライヤーを選定する権限を持つと、客観的な判断が出来なくなり、透明性も失われ、癒着のリスクも高まります。

調達担当者は従業員をモニタリングし、不正を未然に防ぐ役割を持ちます。

職務分離(Segregation of duty)と呼ばれるものです。

ベストプライスと思われているその価格も、どのように交渉し、どのように決定された価格なのか、コンプライアンスの観点から検証する必要があります。

気付かないうちに下請法に違反している可能性もゼロではありません。

なのでサプライヤーとの付き合いが長ければ長いほど、むしろ調達部門が関わる必要性が増します。

そして私はパンドラの箱を開けまくるのです。

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