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【How to teach #1】クラシックピアノの先生がポップスやジャズを教えるのは難しい!?

はじめに

私は約15年間、大手音楽教室や専門学校での生徒への指導、そして音楽講師を育成する講座や講義を10年行ってきました。
その中で多くのピアノ講師からポップス音楽やジャズ、ブルース、ロックなど、ポピュラー音楽はどうやって教えれば良いのかに答えてきました。

多くのピアノ講師はクラシックピアノを専門で学んでおり、譜面があれば問題なく演奏出来るが、譜面に記載がないものや、コード、音楽理論、即興演奏、オルガンやシンセサイザーの演奏法などなど。
クラシックとポピュラーピアノは全く異なるジャンルであり、別物と捉え、指導するにはそれぞれ学ぶ必要があります。
また音楽教室に通う生徒はクラシックピアノだけでなく、ポピュラーピアノをやりたいという生徒が役7割を占めます。
そういった他ジャンルに渡る指導が出来るように講師育成を指導を行ってきました。

あまり深く知られていないポピュラーピアノの練習方法や指導法、すでに指導者としてお仕事されているピアノ講師の方に向けた記事となりますが、たくさんの方の目にとまりますように。


クラシックとポピュラー音楽の違いを6つのポイントで解説!


  1. スタイルの違い: クラシック音楽は一般的に譜面通りに正確に演奏することが求められますが、ポップスやジャズはリズムやフレージングに独特の自由さがあります。クラシックピアノの先生にとって、この自由さを教えるのは挑戦的です。→#2で具体的指導方法を見る

  2. 即興演奏: ジャズや一部のポップスでは、即興演奏(アドリブ)が重要な要素です。クラシックピアノでは即興演奏の訓練が少ないため、即興の指導が難しいと感じることがあります。

  3. コード理論: ポップスやジャズではコード進行やコードの構造が音楽の基盤となりますが、クラシック音楽では和声理論が重視され、コードを基にした自由な演奏はあまり行われません。コードの理解やそれを元にした演奏を教えるのは難しいと感じることがあります。

  4. リズムの多様性: ポップスやジャズでは、シンコペーションやスウィングなど、クラシックにはあまりないリズムの使い方が多くあります。これらを教えるには、クラシックとは異なるリズム感覚を養う必要があります。

  5. 感情の表現: クラシックでは楽譜に書かれた指示に従って感情を表現しますが、ポップスやジャズでは個人的な解釈や即興での感情表現が重要です。この点で、生徒にどのように感情を込めるかを教えるのが難しいと感じることがあります。

  6. テクニックの違い: ポップスやジャズでは、クラシックと異なる指使いやペダルの使い方が求められることがあります。例えば、ジャズ特有のブルーノートや特定のリフを教えるのは、クラシックの訓練を受けた先生にとっては難易度が高い場合があります。

クラシックピアノの先生がこれらのジャンルを教える際には、新たなスキルの習得や異なるアプローチが必要になることが多いです。
一つ一つ詳しく読み解いてみましょう

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