【改訂版】次に現れる人気女優は、何県出身か?(予想と予感)

女優やアイドルは、生まれ育った町の空気を運んでくれる、そういう存在だと思う。一度も行ったことがないのに、「彼女」が過ごした時間を想像するだけで、各駅停車のクロスシートに座って、列車の窓から入ってくる、その町の風を感じているかのような気持ちになってくる。

女優たちの「出身地」は、魅力の水源となる重要な要素である。どういう環境で育ってきたかということが、存在感や人となりに影響を与えるからだ。広瀬すずが生まれた「静岡県」、綾瀬はるかの「広島県」、新垣結衣の「沖縄県」、橋本環奈と今田美桜の「福岡県」などは、彼女たちの女優としての魅力を語る上で切り離すことはできない。

次に、まだデビューしていない女優から大物が出てきそうな、注目の都道府県は、どこなのか。

ここ数年注目を集めているエリアは、群馬と長崎。群馬県出身の若手女優には、白石麻衣、大友花恋、新條由芽がいる。そして、注目の次世代ヒロインとしては、ドラマ初出演の『石子と羽男』(TBS系)で注目を集め、ドラマ『ペンディングトレイン』(TBS系)でも好演した片岡凜も群馬県出身だ。

一方、長崎県出身には、仲里依紗、川口春奈、元欅坂46(現・櫻坂46)の長濱ねるがいる。次世代の注目株では、リクルート「ゼクシィ」のCMに出演中の茅島みずきも長崎県出身だ。

東京・南関東(神奈川・埼玉・千葉)・愛知・大阪・福岡は、人口も多いので、出身女優も多い。しかし、傾向としては、浜辺美波の「石川」、上白石萌音・萌歌姉妹の「鹿児島」、森七菜の「大分」など、出身女優が多くない県から注目の存在が出てくることが多い。また、広瀬アリス・すず姉妹の「静岡」(東京から新幹線で1時間14分、名古屋まで新幹線で54分)、川口春奈の「長崎」(博多から新幹線などを乗り継いで1時間20分)、白石麻衣の「群馬」(東京から高崎まで新幹線で56分)など、大都市圏の、隣りの隣りくらいの県から生まれるケースが少なくない。

人気女優は時代ごとに変化するが、現在は、東京・名古屋・大阪・福岡に近い県で生まれ育って都会的な洗練された雰囲気も持ちながら、地方出身者ならではの素朴さを持った女優が支持されている。したがって、注目は、東名阪福から新幹線で1時間ほどの街で生まれ育った、ほどよく素朴な女優だ(そのくらいの距離感だと、忙しくなるまでは在来線に乗って実家から通う女優も多く、素朴さが保持される、という部分もある)。

「意外な県」「都会へのほどよい距離感」。この2つの傾向を合わせて考えると、1つの注目の県が浮かび上がってくる。

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