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「ロジカル・シンキング」から学ぶ。根拠が伝わらない訳。

上司から貰った「ロジカル・シンキング」の本。

何故、自分にくれたのか真偽を確認したところ「書店にあって、読んでみたら良いことが書いてあったから」とのことでした。

なるほど、なるほど。良い本だから買ったのか。

しかし、何故、私にくれたのか? 全く回答になっていない。つまりは直接的に言いづらい内容だからではないか?

全力で読もうと思います。


根拠が伝わらない

この文章をお読み頂いている「あなた」も、根拠が伝わらない事でお悩み担ったことはないでしょうか?

私は良くあります。

何故、根拠が伝わらないのか?その理由をいくつかご紹介します。


根拠が伝わらない理由。

「なぜ?」と聞かれた時、理由として示せるものを2つに分けた場合、「客観的事実」か「判断・仮説」に分かれると思います。

例えば、日本の年齢構成はこうなっていますと伝えた時、「ホントか?」と問われたら、「総務省が住民基本台帳に基づいて算出しています」と答えれば済みます。

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そして、それに異論を唱える人は少ないでしょう。
なぜなら、それは客観的事実だからです。

では、このグラフをみて「将来的に我が社は人出不足になりそうですが、その心配はありません。何故ならば、世間ではRPAツールを始めとした業務の自動化が進んでいますし、外国人労働者が日本で働く為の就業環境は整いつつあるからです。」と言われたらどうでしょう。

客観的事実として、オリコはRPA(ロボットによる自動化)を使い、600人分の仕事量を自動化すると発表されてます。
外国人労働者に関しても、日本は19年4月、門戸を広げるため新たに上限5年の在留資格「特定技能」を設け、移民の受け入れを進めています。

ぱっと見、客観的事実に基づいて話されているようですが、根拠は明らかに「判断・仮説」にすぎません。


今語った内容は「当社で起こっている事実」なのか?

何か新しい事を始めようとした場合、「世間で起こっている出来事」を根拠にするケースは結構あります。

しかし、その理論・理屈は「お隣さんがマンション購入して幸せそうだから、私たちも買いましょう」と言ってるのと同じで、自分達に適用した場合、果たしてそれが当てはまるかというとそうではないケースが多々あります。

上の例でいえば「私たちは業務を自動化するのか?」、「外国人労働者を受け入れるのか?」そこから議論しなければ始まりません。

世間で起こっている出来事を根拠にあげるのは有りですが、説得力を高めるにはそれだけでなく、自分達に適用した客観的事実を積み上げる必要があります。

「それは事実か?」それとも「あなたの判断・仮説なのか?」と相手に思わせた時点で信憑性は半減する

客観的事実の方が説得力が高い。
それはそうだろうと誰もが感じると思います。

だからこそ、説得力を持たせたいがあまり、やりがちなのは「判断・仮説」なのか「客観的事実」なのか分からないように曖昧な言い方をしてしまうことです。

よく使われる手としては「みんな言ってます!

皆と聞くと、いかにも多いような感じがしますが、「誰が言ってたの?」、「何人の人から聞いたの?」と突っ込まれると、しどろもどろ。

1人か2人が言ったことを、さも沢山の人が言ったかのように伝えてしまい、墓穴を掘ることになりますので、根拠が「判断・仮説」だった場合は、何故、それに着目したのか、それに対して自分はどう考えたのか。

それをしっかり伝えて議論した方が、信憑性が増します。


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