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相法早引58(胸を論ず)

・胸が広い者は内心が丈夫で、思慮深い。逆に、胸が狭い者は諸事において忙(せわ)しく、思慮が浅い。

・骨が露わになっているような胸の者は心気が弱く、運が悪い。病人や老人は考慮に入れない。老人で鳩尾(みぞおち)にしこりがある者は、未だ運が尽きていない人である。

・胸は肝気の勢いが現れる。若者は胸に勢いがあるのが常である。

・若者で胸が落ちくぼみ過ぎて、腹が出ているように観える者は、気は豊かだが大きく発展し難い。

・鳩尾は肝気が集まる場所である。また、肝気が衰えるのは老人の常である。逆に、肝気が強いのは若年の常である。肝気は発達(=発展)の気である。
*「肝」は五行では「木(もく)」に属し、「木」は春、東(=太陽がやってくる方角)、青(≒未成熟、若さ)、陽が増加する時期、樹木が盛んになる時期などに該当する。ゆえに、「発達の気」であるとする。


-東京つばめ鍼灸-
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