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小説『モモ』結末・考察・あらすじは?35歳の少女で話題、実写映画の配信等

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小説『モモ』結末・あらすじ 絵本の内容のあらすじは?35歳の少女で話題にミヒャエル・エンデ作、結末。モモとは?ミヒャエル・エンデ作の「モモ - 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語」と言う言葉がフルタイトルの作品です。時間を投資することでお金を倍にすると言う小話で騙される、と言う一見すると自業自得な被害者と言う構図にも見えなくもないのが皮肉が効いています。それでもマイルドなのはモモと言う少女が「ナウシカ」や「ディズニープリンセス」と肩を並べるくらい素晴らしい少女だからです。お金や時間以上に大成なアイデンティティは何でしょうか?一度考え直すきっかけになる作品ではないでしょうか。この記事は一応有料記事ですが、よかったら課金してください程度です。記事はほぼ無料で読めます。

※カメのカシオペイアとモモの姿…柴咲コウ演じるドラマでも出てきますね

主人公のモモは「廃墟に住み着いた女の子」、年齢不詳の不思議な少女

不思議少女で貧相な感じの女の子です。廃墟に住み着いた少女に心配するが「廃墟に住みたくて住んでる」と言うくらい不思議な女の子。名前も自分でつけたと言うやばめの少女。

モモは街の中で大切な存在になった「街の人達の相談役」、「人の言葉を聞く能力」を持っていた

特にアドバイスをするわけでもなく、とにかく「聞き上手」な女の子だった。
具体的には
モモと話すと元気になる。
モモと悩みを話すと自分を取り戻す事が出来る。
子供はモモの所に来ると楽しい遊びを思いつく。

とにかく、みんなの大切な存在になる、見た目は変だけど素敵な少女、それが「モモ」です。
なんとなくイメージ出来たでしょうか。ルックスはボロっちいアニーで、マインドは活動的なスナフキン(マイルド)的な感じでしょうか。例えようがないから唯一無二の名作なんでしょう。

【モモの小説原作はコチラ】

モモ - 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語とは?

『モモ』(Momo)は、ドイツの作家ミヒャエル・エンデによる児童文学作品。1973年刊。1974年にドイツ児童文学賞を受賞した。各国で翻訳されている。中でも日本では根強い人気があるそうです。なんと日本での発行部数は本国ドイツに次ぐそうです。

1986年に西ドイツ・イタリア制作により映画化され映画にはエンデ自身が本人役で出演!

『時は金なり』の裏側にある意図をファンタジー物語

「時間貯蓄銀行」と称する灰色の男たちによって人々から時間が盗まれてしまい、皆の心から余裕が消えてしまう。日本では、1987年に女優・歌手の小泉今日子が朝日新聞のインタビュー記事で本作の大ファンであることを公言し、話題になったそうですね。他にも
ドイツの経済学者、ヴェルナー・オンケンが「時間」を「お金」に変換し、利子が利子を生む現代の経済システムに疑問を抱かせるという側面について作者であるエンデ本人に確認を取ったと言うサイドエピソードもあります。ふむふむやっぱりね。

モモの結末は?

キーマンは「時間泥棒BLW553号」です、彼はモモの愛によって変わります

「時間泥棒も愛されている」という言葉によって時間泥棒の秘密を話してしまいます


「時間貯蓄銀行」(悪の組織)は、「時間泥棒BLW553号」を裏切り者として裁判にかけ反逆罪により死刑を宣告

モモを愛した?結果、「時間泥棒BLW553号」は消されます。自分を失うことはある意味消滅を意味するのでしょうか。

例えばるなら映画です。少女を愛した結果自分を見失った殺し屋が最終的には麻薬捜査官と自爆するLEONと言う映画を彷彿させるハードボイルドな仕上がりになっているのが特徴です。自分を失うことはある意味消滅を意味するのでしょうか。

モモの真のテーマは大人向けの

「時間貯蓄銀行」は「株」や「投資」を斡旋する組織に似ています。外貨と証券はまったく異なるのですが、デイトレードではない「所有」を持ちかけるアレ的な存在で、かつ多くの人がその行いに載せられているようにも思えます。一方で「高収入が全て」と言う「資本主義」へのアンチテーゼのようにも感じます。


「お金≒幸せ」と言う「仮説」に囚われた大人の話

最終的にはモモは盗まれた時間を解放するお話ですが、「時間を貯蓄する」と「時間を貯蓄すれば命が倍になる」と言う言葉等、なんだか銀行にお金を預けると、銀行で投資をすると…みたいな話に聞こえませんか。恐ろしいですね。

【モモの小説原作はコチラ】

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