行かない・書かない・待たない区役所を目指して~足立区CIO×都CIO座談会~①
東京都・区市町村CIOフォーラムにおける活動の一環として、都内各自治体CIO等へ「東京都・区市町村CIOフォーラムマガジン」を発行しております。今回は、マガジンに掲載した内容を一部公開します。
第11回は、「足立区CIO×都CIO座談会」をお届けします!
※この記事は全2回でお届けします。
オンライン申請の整備
行かない区役所、書かない区役所、待たない区役所
―それでは早速ですが、足立区様よりDXの取組についてご紹介をお願いいたします。
足立区CIO:長谷川(以下「長谷川」)
足立区が考えるデジタル化については3本柱がありまして、1つ目は区民サービスの向上、2つ目はデータの利活用、3つ目は.職員の作業効率化に取り組んでいます。区民サービスの向上については、行かない区役所、書かない区役所、待たない区役所を目指して、オンライン申請に注力しているところです。データ利活用に関しては、東京都のデータハイウェイ構想に協力しつつEBPMの視点から、データに基づいた政策立案が可能となるよう職員研修を実施しています。職員の作業効率化に関しては音声のテキスト化に取り組んでおります。
都CIO:宮坂(以下「宮坂」)
区民の方に書かせない、待たせないなど新しい取り組みをいろいろされるにあたって、最初にBPRとかいろいろやられているかと思いますが、BPRの進捗はどういった感じでしょうか。
長谷川
今、出先の区民事務所で待たない窓口に取り組んでいます。そのためにはシステムだけ入れても効率化はできず、お客さんの動線から変えていかなければならないため、ここもセットで今取り組んでいるところでございます。
宮坂
最終的にはもう全ての手続において書かない、待たないをやろうというような構想ですかね。かなり挑戦だなと思いながら聞いておりました。
長谷川
ありがとうございます。オンライン申請の話で、お願いも含めてなのですが、実は2004年、2005年に電子自治体共同運営にて、東京都の皆さんと一緒に協議をさせていただき、電子申請と電子調達を作っていただきました。しかし、オンライン申請を200強程度広げていくにあたり、共同運営の申請フォーム作成が非常に重く、職員が簡易に作れないということで、結局、新たな事業者とオンライン申請の仕組みに乗り換えることとなりました。電子申請・調達は10年以上経ったシステムであるため、新しい技術に変えることで業務効率化が図れるところもあるかと思います。そのあたりについて是非見直しや更新をお願いしたいと思います。
宮坂
本当に率直な意見をいただきましてありがとうございました。共同申請の方については、正直もっと使いやすくしてほしいという声を結構いただいております。今後作ったシステムは、利用者の声を真摯に受け止めて改善できるような体制に変えていきたいと思っておりますので、特にここが不便だとかいう意見があれば、どんどん教えていただきたいと思います。ご指導よろしくお願いします。
ー前半はオンライン申請に関する意見交換をお届けしました。
後半もお楽しみに!
執筆者:山岸 玲司(デジタルサービス局戦略部戦略課)
編集:星野 惇(同上)
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