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ソーシャルデトックスが流行る理由

ソーシャルデトックス・デジタルデトックスという言葉を聞いたことがある人、多いんじゃないでしょうか。SNSをやっている人ほど、デジタルデトックスしてみたという投稿を見かけることが多いと思います。意識高い系の人がやってるイメージとか……ありませんか?
とにもかくにも物は知るところからですよね。まずはソーシャルデトックスとデジタルデトックスについて紹介します。

ソーシャルデトックス・デジタルデトックス

デジタルデトックスを調べると「*一定の時間・期間において、パソコンやスマートフォンなどのデジタルデバイスとの距離を置いて、ストレスを軽減し、リアルな人とのコミュニケーション。自然に触れる、食べる、運動する…などといった時間を過ごすこと」と出てきます。https://note.com/micakozawa/n/n81ea5b51585f


現代人はデジタル機器に依存して生活しているので、仕事にせよ趣味にせよ、何かと触れる機会が溢れていますよね。連絡は手紙ではなくてメールやLINEだし、何かの記録や書類は紙から電子になったし、写真はフィルムじゃなくてデジタルカメラとかスマートフォンだし。特にこの世界的な長期パンデミックでリモートワークなんかが浸透して、生活のデジタル化はまた大きく進みました。
そして依存といえば、SNS依存なんて言葉も出てきています。インターネット依存の方が聴き馴染みがあるかもしれません。
特に10代から20代の若者世代・デジタルネイティブ世代に多くみられるSNS依存。今回はSNS依存の増加と、流行り出したソーシャルデトックス=SNS絶ちについて考えてみましょう。

ちなみに、筆者はSNS大好きなのでソーシャルデトックスはできる気がしませんが、書き終わるころに気が変わっているかも……?変わっていなくても、まあ考えることが大切という事にします。

SNSに依存した生活


SNS依存って実際どんな感じ?という人の中にSNS依存のイメージを作るためにも筆者を例に紹介しましょうか。
まず朝起きたらInstagram、Twitter、LINEを順番に回ります。Instagramでは新着投稿やストーリーズ(24時間で消える投稿)、Twitterの最新ツイートやトレンド、LINEは誰からどんな連絡があったか。朝起きたらと書きましたが夜中や早朝に目が覚めても同じことをしてます。
そして仕事中、飲み物を飲むとかちょっとお菓子をつまむとか、そういう隙にスマホに手が伸びたり、PCでTwitterを開いたり。結局数分とられるんですよ。困っちゃいますね。
あとは移動時間。車の運転中は別として、歩いてる時、電車に乗ってる時、特にTwitterとInstagramを行ったり来たり……。
1日のうち、両手が塞がっている時間と寝ている時間を除けばずーっとスマホを触って、SNSを見てます。
Twitterを見て、アプリを落として、1秒後にまたTwitterを見てる時なんて、気付いてぞっとします。何してるんだ?って。
それから、怖いのは記憶のない時のSNSへの執着行動というか、知らないうちに投稿してたり、フォローしていたり、そういうのです。え?何これ、と思ったら寝てる時にSNSいじってたとか……。無意識に操作するくらいには依存してますね。

どうしてSNS依存したのか?


私の場合、きっかけはというと、10代の頃に爆発していた承認欲求です。自撮りのいいねは数百欲しいし、コメントで褒められたい。描いた絵にもいいねがたくさんほしいし、フォロワー数もいっぱい欲しい……、そういう欲求がすごかったです。高校生から21歳くらいまででしょうか。
人と比べるし、SNS上の数字にとらわれまくって、まるでそれが自分の価値の全てだというくらい。
今考えるとそんなわけなくて、SNSは知り合いの子、仲のいい子とわちゃわちゃできる場と思えるので、数字が伸びることばかりにとらわれたりはしないんですけど、若いとき、認められたい欲が強い時ってそう思えなかったんです。
知らない人からのいいね、知り合いからのいいね、とにかくいいねの数字が欲しいしフォローして!自分を見て!って。
おかげで、その膨張し続けた承認欲求を満たすためにズブズブとSNSに依存していきました。
だって、いいねの通知が気持ちよかったから。

SNS依存の自覚


もう少し自分の話をしますね。自分はSNSに依存しているのか?と気づいたのは高校の頃。リア垢という、いわゆるリアルの、学友とかとフォローしあっていたアカウントがあったのですが、友人に「ツイート数やばいよね(笑)」と言われたことがきっかけでした。え?多い?と思ったのですが、話の中で「1日のツイート数が多すぎる」「いつもタイムラインにいる」「寝てないじゃん」など、笑い話としてですが言われ、実際に数字を比べると文字通り桁違いでした。1日のツイート数の平均、友人は多くて30とかに対して私はというと、確か500とかだったと思います。朝から学校に行って、授業や実習をして、バスケ部に出て、帰って課題をして、という、毎日忙しい高校生活にも関わらず、帰宅部の友人より圧倒的に多かったツイート数。
もちろん気付いたからといって改善するつもりもなかったので笑っていましたが、今考えても本当に、いつそんなツイートする時間があったのかと疑問です。

SNSから離れるメリットとか

さて、ここまでで筆者が中々のSNS依存者ということが分かったと思いますが、そんな私が「SNSから離れるメリット」について考えてみます。
よく言われるデジタルデトックスでのメリットと言えばストレスの軽減や、脳の疲れが改善されること、気持ちがすっきりする、などです。
例えばSNSから離れれば、先述のような「数字」がまず見えなくなるので、比べたり考えたりするという段階にいけなくなります。脳の疲れにしても、普段触れている時間=思考を巡らせている時間がごっそりなくなるので、そりゃあ、ものを考える器官でもある脳はその間休めることになります。その結果、脳のリフレッシュができて、普段気にしている数字のことも考えずに過ごせる、気持ちがすっきりするということに繋がるわけです。
と、文字で見る分には「わあ素敵」「やらない理由がないじゃない」と思うのですが、依存状態からいきなり手放すのって、「怖い」んですよ。
結局、見てないうちに自分がフォロワーから忘れられないか?とか、投稿しなかったらいいねの通知もないだろうな、とか考えてしまうし、そうなると予想できるからSNSデトックスに手を出さないままいる。良いものだという「理解」と、離れるのが怖いという「感情」が戦った結果、感情が勝つからです。

それでもソーシャルデトックスが流行る理由ってなんだ?
SNS依存のケースとか、ソーシャルデトックスのメリットとか、でも正直できないよねという本音とかを書いてきましたが、それでも名前が付けられるほどにソーシャルデトックスが流行る理由って何でしょうか。
ネットで「ソーシャルデトックス なぜ」とか調べるとまあ、ちゃんとした文献とか、説明とかメリットとか、ワーっと書かれているのですが、要は「休もう」って事なんだと思います。
SNSを見たり投稿したり、通知を見ている間は、目、脳、心、全部がフル稼働してます。画面を見て、考えたり思ったりして、それをノンストップで続けてたら、疲れるのは当然です。ずっと歩いてたら足が疲れるのと同じことです。
歩き疲れたら休むように、SNSにも休むことが必要だよ、それをソーシャルデトックスって呼ぶよ、という単純な話だったんですね。
そんな単純なことが流行る理由、それはやはり、単純なことが見えないくらい現代人はSNSやインターネットに依存してしまっているからです。そんな中で、「休むこと」に気付いた人が声をあげたこと、名前をつけたことで「流行りのソーシャルデトックス」になっただけのことだったんです。
ソーシャルデトックスが流行る理由は「休むということを思い出したから」、それだけです。

まとめ


色々と考えた結果、休もう、という至極単純な結論に行きつきました。大掛かりに数日SNSを絶とうとしなくても、歩く、休む。と同じように、SNS巡回、休む。という「休み」のサイクルを作るだけで、十分なソーシャルデトックスになるのだと思います。
そう考えると、健康主義な人がやるとか、意識高い人がやるものというイメージだったソーシャルデトックスが身近で簡単なものに思えてきませんか?
ここまで調べたり書いたりしてきたので、ちょっと休んできます。

読んでいただいてありがとうございました!良かったら早速、ちょっと休んでみてくださいね。

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