見出し画像

匿名性コミュニティで本来の自分を見つけよう

匿名性は悪いイメージがついているが本当にそうなのか?


「匿名性」と聞くと、良い印象も悪い印象であるのも人それぞれによって違うでしょう。匿名性を悪利用してインターネットでの書き込みをし、悪影響を与えていると思われがちですが、本当に悪影響なのでしょうか。「匿名性」を上手に利用すれば、年齢・職業関係なく、普段知り合えないような人ともコミュニケーション取ることができます。それに加え自分の知らない世界を知ることもできることも。自分の知らない自分も知るきっかけの一つになるかもしれません。


インターネットに囲まれたZ世代


Z世代とは、1996年から2015年の間に生まれた世代と定義されています。生まれたときからインターネットなどが普及しており、24時間いつでも世界のニュースを知っていける環境にて育っています。デジタルが当たり前の時代に生まれてきたことから、「デジタルネイティブ」とも呼ばれ、1996年以前に生まれた1980〜1995年生まれは「ミレ二アル世代」と定義されています。

Z世代の価値観には、他の世代と異なる価値観を持っていると言われており、ネットリテラシーが高い、その他にSNSで情報収集するという特徴があります。情報収集するために、検索エンジンではなくSNSを利用しているのです。Z世代のほぼ7割がSNSを利用しているため、切っても切れない関係で日々SNSと繋がっています。

匿名性の実態


SNSでは世界中の人と対話できる自由なネット空間。傷つけ傷つけられることは誰にでも起こり得ます。自分の考えを吐き出すマイノリティーでも発信しやすかったり、多様性への理解が深まり視野が広がることもあります。しかし短い文章でニュアンスを伝えるのは難しく、目を引くために強い文脈になりがちで、例えばSNSを見ていても、〜すべきだ、こういうのは絶対によくないという言葉が多く見られます。そのため知らない間にSNS疲れに繋がっているのでしょう。自分と違う意見に耳を傾け、さまざまな人がいるということを想像する力も必要です。

匿名性コミュニティとは誰もが匿名であるにも関わらず、価値観を共有したり、趣味の話をしたり、悩みを相談したり。利用する人によって用途は違います。現実の世界で、本音を話せない人も、匿名という仮面を被り、話すことができるかもしれません。

SNS疲れを癒す匿名性コミュニティ


上記で述べたように、実際にSNS疲れのユーザーも多くいます。SNS疲れとは、Twitter・Facebook・LINEの機能である「ユーザー同士のコミュニケーション」に気疲れし、SNS上の活動を辞めたり、利用頻度が極端に下がったりすることで。この語は、SNSやその他のソーシャルサービスにおけるコミュニケーション疲れを総称した呼び名です。

筆者もSNS疲れに悩まされた時がありました。暇つぶしとしてSNSを見ても、他人の生活や羨ましい姿に知らぬ間に比較してしまう。自分の時間を潰すだけなのに、自分の心を知らぬ間に潰すきっかけの一つに。他人と比較し、自分の情けなさに陥り、負のループ。そこでSNSを手放すと、心が解放された経験があります。しかしそれと同時に、知らぬ間にSNSに呟くことで自分の気持ちを整理し、自分の悩みのタネを探すツールになっていることも知りました。ここでわたしが感じたのは、SNSとの適度な距離感です。

わたしも経験がある、SNS疲れ。そのユーザーのためのコミュニティサイトが現在多く存在しています。


匿名性コミュニティの現状


例えば、癒されるやさしいSNSというキャッチコピーの『Gravity』は共感しあえる人と繋がり、リラックスして本来の自分の気持ちや考えをシェアできるアプリとして誕生しました。『Gravity』では、初めてログインした時、自分のことを知る人は誰一人いません。まるで知らない街にいったような気分に。しかし、何かを発信すると、ひとりぼっちでないことが分かります。あなたの発信した情報は、近い繋がりに共有され、誰かが反応してくれます。
このアプリでは匿名性の良さが多くあります。例えばTwitterだとユーザーが特定されやすく、プロフィールを書くことで呟きも誰がしているかも分かり、その上検索にも出てきてしまいます。その結果知り合いに見つかる可能性が高まります。
その点、プロフィールや呟きを見れるのはこのアプリ上でたまたま近くにいる人だけ。そのため本音を他のSNSに比べて本音呟けるので、純粋に好きな話で盛り上がれたり、着飾らずに素で会話を楽しめます。コロナ禍における自粛生活で、さりげない雑談で心も癒され、のんびり過ごせることが、匿名性の良さでもあります。
ユーザーが利用開始時に性格判断を通してアイデンティティを確立できることや、フォロワー数を非公開にできる機能があること、知り合いと繋がらない仕組みがあること、このような仕組みがあります。そういった仕組みのおかげで、気軽な投稿やゆるい繋がりを安心して楽しめるのかもしれません。

Yay!』では、世代や趣味趣向の近いユーザーが繋がり、新しい人間関係が生まれるコミュニティとして人気を集めています。サービスには、ユーザーの投稿を時系列で見られる「タイムライン」、1対1もしくはグループで通話できる「グループ通話」、文字や画像を送信できる「グループ通話」、文字や画像を送信できる「チャット」、趣味の仲間であつまる「サークル」、メッセージ機能「レター」があります。
登録ユーザー数は300万人で急速に増えており、人気の理由としてやはりコロナ禍でのコミュニケーション需要が増えたからでしょう。

コンセプトは、全ての人に居場所を提供すること。最大12人で楽しめるグループ音声であり、「家にいる時間はとりあえず通話を繋いで長時間雑談する」という使い方があり、まさに常時接続SNSの文脈で使われるサービスになります。
匿名性で、本名も顔も知らない人と本当に好きなことを本心でリラックスして話せるのが特徴です。実際にYay!で知り合った人同士がリアルな世界に飛び出し、一緒にサッカーの観戦を楽しんだり、遊びに行くといった事例もどんどん生まれているそう。

リアルな人との繋がり


コロナ禍により友人と会う機会が減り、それに伴いコミュニケーションをとる時間が減った人も多いと思います。その時間が減ったことから、人との繋がりが薄れると感じる、寂しさや孤独を感じることが増えた人も多いでしょう。人との人間関係は、インターネットを介すことなく、学校や職場というリアルに知り合った人を中心に形成されています。そうした小さな世界で形成される人間関係が、人生に大きな影響を与える要因となります。


新しい自分を見つけるツール


そこで、匿名性コミュニティに参加すると自分も知らない自分に出会えるかもしれません。なぜなら、リアルの世界で本音を話せない人も、匿名という仮面を被り、心の底に眠っていた本音を人に話すことで、自分の知らない自分を見つけるきっかけが生まれる機会に出会います。例えば、わたしの本当の考えはこうだったのか、という気づきや、趣味や新しい世界、ありのままの自分が見つかるかも。そのポジティブなツールとして、匿名性コミュニティーは活用でき、また人々の孤独を助ける新しいプラットフォームになるでしょう。

まとめ


現在多く言われている、匿名性での誹謗中傷。その誹謗中傷のイメージが多く、匿名は悪いイメージの人が多いでしょう。しかし本当にそうなのでしょうか?利用の仕方によっては、人々の悩みや居場所を与える良いツールになるに違いありません。匿名性コミュニティに所属することで、自分の知らない自分に出会えたり、新しい仲間ができたり。もちろん正しい使い方をするのが前提ですが、今後私たちを支えてくれるコミュニティ、新しいSNSの一つとして普及していく可能性が大いにあります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?