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アンサンブル・スタジオが考える”美しい地球のための建築”


こんにちは。徳望(とくぼー)です。

先日、TOTOギャラリー・間で開催されている
「アンサンブル・スタジオ展」に行ってきました。

地球や自然の美しさ、
その中で建築はどうあるべきかを考えさせられる展示でした。

模型だけ見れば、岩の塊や謎の洞窟にしか見えないけれど、
自然の中にその建物を置くと何故か美しく見える…

神秘的で、不思議な気分を味わいたい方に
ぜひオススメしたい展示会です。



アンサンブル・スタジオとは?

当たり前ですが、建物は地球にある石や砂、鉱物、繊維、油などの
材料で作られています。

人間は長い月日をかけて、
岩から薄いタイル、黒い石油から光沢のあるプラスチック、
砂からガラス等をつくり、
強くて美しい、現在の建築をつくりあげました。


人間たちは、美しい建築をつくるために、
周辺の環境、そこに生息する動植物全てを調べ尽くし、
建物について思考を巡らせてきました。

しかし、逆はどうでしょう??

地球に存在する自然を引き立てるために、
地球のために考えつくされた建物は存在するのでしょうか?


アンサンブル・スタジオはそこに注目し、
地球規模で建築を考える「Architecture of The Earth」
をテーマに活動されています。

スペインとアメリカを拠点に活動されている彼らにとって、
日本での個展は”初めて”だそうです。
貴重ですね。


今回の展示では、「地球」と「建築」の関係性の探究の中から生まれたプロジェクトに焦点をあて、アンサンブル・スタジオ独自のリサーチ、設計、建設の過程を、
模型や映像で展示されていました。


展示会の感想

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私は、こういうなんだかわからない空間、
そもそもこれは建物なのか?という建築が大好きで、
アンサンブル・スタジオの展示会は、ドストライクでした。

アンサンブル・スタジオの作品のすごいところは、
外観を見ても、内観を見ても、
地球の美しさ・自然の美しさを感じ取れるところだと思います。

模型も、パッと見は岩の塊のように見えたりするのですが、
隙間を覗き込んでみると、洞窟や渓谷が連想されました。



美術館、図書館、ホール、会議室という名前のついていない空間だからこそ、
その空間はその人次第で何にでもなれる。

一見すると、なんの意味もない無駄な空間に見えるかもしれないけれど、
何故か安心感を感じる洞窟的な空間が本当に魅力的だと思いました。


大昔、人間はみな洞窟のような場所で暮らしていたから、
アンサンブル・スタジオの作品を見て自分の中の奥深くにある遺伝子か何かが、
懐かしいような、安心感のような、あたたかい気持ちを察知しました。

みなさんもぜひ、
自然のように神秘的で美しい模型と映像をみに行ってみてください。
そして、模型をいろんな角度から見て体験してみてほしいです。

次回は、アンサンブル・スタジオ展でいくつか写真を撮影させて頂いたので
それを記事にまとめようと思っています!
次回もお楽しみに!



作品集も本当に美しいのでぜひ…。



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