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えほん の なまえ
息子に絵本を読んでいた。
一番うしろのページにえんぴつで名前が書いてある。
とく とくこ 5さい
わたしが5さいのときに書いた名前だった。
今の息子と同じ歳。
この絵本はわたしの父がわたしに買ってくれた本。
父は何時間もかけて本屋で絵本を選んでいたという。
いつも寝る前に読んでくれていた。
何度も何度も読んでもらった。
![](https://assets.st-note.com/img/1695440281124-BulYgzvHXY.jpg?width=1200)
「めっちゃおもしろかった!もう一回!」
息子が言った。
孫にも好評よ、わたしは心の中で亡き父に話しかける。
どういう基準で絵本を選んできていたのだろうか。
聞いてみたかったな。
そしてわたしは、どういう絵本を息子に選ぶのだろうか。
想像力をかきたてるような、枠を取っぱらうような、心が自由になれるようなものとかどうだろう。ずっと見ていていろんな発見があるような奥行きのある絵の本もいいな。
なんか、父のチョイスと通じるところがあるかもしれない。
昔読んだ絵本が読みたくなる。
今てもとに残っていないものも今度本屋で探してみようか。
ひらがなが書けるようになったら、息子もお気に入りの絵本に名前を書くだろうか。
5さいのわたしの名前と並ぶかもしれない。
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