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業界の前提を疑って、見えてきたこと

●レッドオーシャンのリユース市場

私がリユース業界に足を踏み入れたのが、
あいだにブランクもはさみますが、
約15年ほど前でしょうか、

当時は、リユースという言葉も
ありませんでした
し、

検索キーワードも「リサイクル」でした、

リサイクルショップという言葉が
それを象徴していますよね、

事業内容はリユースなのに、
名称はリサイクルになっている

そんな時代でした、

それから10年以上がたち、
ヤフオクさん、メルカリさんなどの
プラットフォームなどの成長もあり、

さらにここ最近でいいますと、
SDGs、やサーキュラエコノミーなど
環境への関心が高まる中で、

メディアにリユース企業が
出る場面もかなり増えた印象です、

リユース事業自体は、
古物免許をとれば始められるので、
参入障壁は高くない、

また、以前に比べると、
世の中に情報もたくさん出ているので、

仕入れ価格も右肩あがりです、

おそらく最近のリユース業界が
恐れている言葉が、

「それならメルカリで売ろうかな」

ではないかと感じています、

一般的には、広告費をかけて
依頼を獲得し、買取につなげる、

というスタイルですが、

この広告費についてもおそらくは
年々上昇傾向かと、

そりゃそうですよね、
一つの依頼を欲しいと考える
企業が年々増えると想定すると、

需要と供給のバランスからしても
値上がりすることは必至、

PL上の原価と広告宣伝費
その負担が日増しに重くなっています、

まさにレッドオーシャンですよね、

リユースの上場企業のIR資料からも
その点はうかがい知ることができます

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10数年前と今の比較(想定)

●市場のポテンシャルと現実の差分

ここで少し目線を変えようと思います、

業界全体軸で見るのではなく、
モノ軸で見てみます、

メルカリさんが昨年に
家庭内の隠れ資産というものを
データとして出されていました、

その記事曰く、
国内には約43兆円分の資産
眠っています、とのこと、

ではリユース市場の規模
と申しますと、

2022年に3兆円に達する見込み
となっています、

43に3を足して、
46兆円分の3兆円とすると、
約6.5%の家庭内の資産しか、

市場に出てきていない、
ということとなります、

私がそこで感じたのが、
「買取」「個人間売買」
これらの言葉での集客には
限界があるのではないか、ということ、

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※今の業界は大枠、
価格と手間の2軸で判断されていると想定されます
その2軸で状況を示したのが上記の図


業界に居ればいるほど、
中古品といえば「買取」でしょ、

と考えがちではありますが、
結果としては10%も市場に引き出されていない

では残りの93.5%はどうすれば出てくるのか、

そのヒントとなるのが、
「リユースの深い意味」にあると
私は考えています、

リユースに関わる事業、
とヒトに話をすると、

大体の方が、
「環境にいい事業だね」なんて
言葉をかけてくださいます、

が、抽象度がかなり高く
言っていることが分かるようで分からない、

環境にいいとは具体的には?

この問いに対する答えが
リユースの深い意味にもつながり、

まだまだ国内に埋もれている
隠れ資産が市場に出てくる、

ということにつながるのでは、
という仮説を基に、

事業を現在もプランニングしています、

それが実現した折には、
従来のリユース企業とは異なる
ポジショニングに立ち、
グローバルにも通用するものになっているはずです、

市場のポテンシャルと現実の差分
それが顕著である場合、

前提条件を疑うことが大事だと私は考えています

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