遊具のTokken

1964年創業の遊具メーカー。遊具の企画・開発、安全点検・修繕の他、キッズスペースのプ…

遊具のTokken

1964年創業の遊具メーカー。遊具の企画・開発、安全点検・修繕の他、キッズスペースのプロデュースやイベントでの遊具レンタル、特別支援向けの製品開発など、子供が安心安全に楽しく遊ぶための環境づくりを行っています。 https://tokken.net/

マガジン

  • Tokkenの遊具

    Tokken遊具のあれこれ。

  • インクルーシブ(特別支援・発達支援)

    遊具メーカー・トッケンの、特別支援・発達支援への取り組みについて発信していきます。「一人ひとりの“できる”を増やし、個々が持つ個性・特性を認め合い、許容し、大切にする、やさしい社会」を目指して活動しています。 #特別支援 #発達支援 #感覚統合

  • 知っておきたい感覚統合

    保育や療育の現場でよく聞く「感覚統合」という言葉。子どもの成長と一体どんな関係があるのでしょうか?少しづつお伝えしていきます。

最近の記事

様々な理由で座ることが苦手なお子さんにオススメしたい姿勢保持クッション〈LAPS kids〉

体幹が弱く、座る姿勢がとりづらいお子さんにおすすめしたいのがこの「LAPS kids(ラップスキッズ)」。様々なタイプの椅子に取付けることが可能で、優しく姿勢をサポートしてくれます。 柔らかい座面と独自のデザインによる体へのフィット感が、長時間の使用でも快適に過ごせるようになっています。 Diditがこの商品をセレクトした理由 (仕入れ担当:後藤)「様々な理由で座ることが苦手だったり、辛い思いをしている子どもたちに、少しでも楽しいと感じてもらえることができる商品を探して

    • 特別支援への取り組み

      <Didit パンフレットより> トッケンの遊具が使われている全国の幼稚園や保育園には、一般の子ども以外にも発達障害の可能性が疑われるいわゆる「発達障害のグレーゾーン(発達障害の特性が見られるものの、診断基準には満たない状態)」と呼ばれるお子さんも通っています。 一概にグレーゾーンとは言ってもお子さんによって様々な特性があり、使う道具は通常の仕様では対応できないことも多いため「特別仕様」となります。しかしその「特別仕様」が見てすぐにわかってしまうと「みんなと違う」という違

      • 40年前の遊具を復刻! くるくるまわるのりもの遊具の現代版 【ゴーラウンド・サイクル】 ができるまで

        2020年11月に販売を開始したのりもの遊具「ゴーラウンド・サイクル」。このちょっと変わったのりもの遊具がどのようにしてできたのか?開発の裏側をご紹介します。 開発がスタートしたのは2017年。過去の自社カタログに載っていた「メリーゴーラウンド」のような商品の復刻版という位置づけでした。 当時の商品名は「回転走行車」。なんとも時代を感じるネーミングですが、どんな商品なのかわかりやすくて良いですね。いまから約40年前です。 ▲ カタログにはなぜかバツ印が… 廃盤のタイミン

        • トッケンがつくる「遊具」のこと

          デザイナーの森行正です。 トッケンは遊具メーカーですが、つくっている製品はみなさんが想像する遊具(すべり台やジャングルジム、雲梯、ブランコあたりでしょうか) とはたぶんちょっと違って、「移動遊具」と呼ばれるものを主につくっています。 このあまり聞き馴染みのない「移動遊具」についての説明の前に、そもそも「遊具」とは何なのか?言葉の定義をあらためて調べてみました。 デジタル大辞泉によると『遊戯に使う器具。遊び道具。』とあります。解釈が大きすぎてなんだかピンときませんね。

        様々な理由で座ることが苦手なお子さんにオススメしたい姿勢保持クッション〈LAPS kids〉

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          2本
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        記事

          聴覚ってなんだろう?

          聴覚は私たちが音声を使って人とコミュニケーションをとったり、周囲の音から状況を判断したりするために使っている感覚です。聴覚も外界の音をただ受け取っているのではなく、必要な情報を聞き取り、他の感覚や運動と連携して働きます。 聴覚の働き 聴覚には、様々な雑音の中でも必要な音の情報だけを選んで聞き取るシステム(図地弁別機能)があります。何かに集中しているとき、私たちは周囲の雑音をシャットアウトしますが、必要なことがあるとそちらに注意を向けて反応することができます。 聴覚も視覚

          聴覚ってなんだろう?

          視覚ってなんだろう?

          3つの基礎感覚に加えて、より多様な刺激を取り込む感覚のひとつである視覚について紹介します。 わたしたちは日常生活のほとんどの場面で視覚の情報を使っています。目から自動的に情報が入ってくるのではなく、情報の取捨選択と他の感覚の助けがあって初めて、視覚の情報が正しく使えるようになります。 視覚の働き視覚は大きく分けて2つのシステム(何システム / どこシステム)によって、空間の中での見た目や動きの情報を処理しています。 何システム(物体視) 色、大きさ、かたちなど、どんな

          視覚ってなんだろう?

          固有感覚ってなんだろう?

          今回は3つ目の基礎感覚である「固有感覚」について紹介します。 基礎感覚のひとつである固有感覚は、筋肉を使ったり関節が動いたりしているときに自分の体の部位の位置や姿勢の情報を脳に伝える感覚です。触覚や前庭感覚の情報とともに、身体地図や運動行為の発達に重要な役割を果たします。 主な働き固有感覚には主に以下の働きがあります。 ①力加減の調節 脳の今までの経験に基づく指令で筋肉を収縮させて、その結果を脳に伝えます。 ②姿勢のコントロール 自分のからだがどのような位置にある

          固有感覚ってなんだろう?

          触覚ってなんだろう?

          今回は2つ目の基礎感覚である「触覚」について紹介します。 触覚は危険を察知するほかに、ものを認識したり、心の発達や人との関わりを育てるために重要なはたらきをします。また、赤ちゃんが母乳を飲むときは乳首に口が触れて初めて「飲む」行動が始まるように、生きるために必要な感覚でもあります。 主な働き 触覚には主に以下の4つの働きがあります。 ①危険回避 危険を及ぼすかもしれないものに触れたときに、避ける行動や不快な感情を誘発します。 ②探索・識別 物の手触りを確かめたり

          触覚ってなんだろう?

          前庭感覚ってなんだろう?

          前回の記事で紹介した3つの基礎感覚について、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。今回は「前庭感覚」についてです。 前庭感覚は地面の傾きや重力、加速の情報を伝えます。地球上の3次元空間で動き回るために必要な情報であり、運動のコントロールをする力の発達に大きく影響します。 主な働き前庭感覚には主に以下の5つの働きがあります。 ①姿勢を保つ 重力に逆らって頭の位置や姿勢を垂直に保ちます。 ②バランスをとる 空間の中でバランスを崩した時に体勢を立て直します。 ③眼球運動を

          前庭感覚ってなんだろう?

          感覚統合ってなんだろう?

          トッケンの遊具づくりで、改めて大切にしていこうと考えているのが「感覚統合」の考え方です。 この記事では、なぜ感覚統合に着目したのか、感覚統合について調べる上ではじめに知った「感覚統合」や「感覚」の意味などを紹介します。 きっかけ商品のヒアリングや遊具設置の現場に行った先で、以下のような話をよく耳にしました。 「多動の特性をもつ子が、トランポリンで跳ねて気持ちを落ち着ける」 「吊りブランコの導入で園児の転倒が減った」 現場の先生からは、こどもたちが「好きな感覚」で情緒

          感覚統合ってなんだろう?

          トッケンのロゴをチューニングしたときの思考と手順

          この記事は、個人の note で2018年8月22日に公開したものです。トッケンの企画開発案件なので、若干の修正を加え転載します。 遊具メーカー トッケンさんのロゴをチューニングしました。 今回はゼロから作るのではなく、いま使っているロゴの見直し(再構築もしくはチューニング)です。どのように考え、どのような手順で見直しを進めていったのかをご紹介します。 ※あくまでも「見直し」なので、現状の「カタチ」や「イメージ」は保ちつつ調整していきます。 ロゴを再構築するにあたって

          トッケンのロゴをチューニングしたときの思考と手順