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我が家だけの地震発生

ガタガタッ!ドドドドドッ!
昼過ぎに家が揺れた…。

「なにごと?!」と驚いて、自分の部屋にいた息子に聞きに行くと…

「へ?普通に地震やろ…。」と言う。

急いでスマホで「地震速報」を確認してみたけど、何も出ていない。

おかしいなぁと思っていたら、
「ピンポーン」と玄関チャイムが鳴った。

おそるおそるモニターを確認すると…
そこに

私のおばあちゃんが映っていた。
おばあちゃんが、玄関の扉を勢いよく開けようとガタガタいわせたんだ…。




「おばあちゃん、どうしたん?」
急いでドアを開けました。

おばあちゃんは、隣町に住んでいる。
車で行ったらすぐだけど、おばあちゃんはもう車は運転しない90歳。
聞けば、同居している娘とケンカして、家出して、歩いてきたということ…。

久しぶりに我が家へやって来たおばあちゃん。
記憶もあいまいなところが増えてきていて、同じことを何度も話したりもする。思い込みも激しいし、コミュニケーションは難しくなっている。


しばらくして、旦那と買い物に出ていた娘が帰ってきた。

ずっと話をしてコミュニケーションするわけではないけど、娘はおばあちゃんに買ってきたモノを見せたり、ピアノを弾いたりしていた。

それから、娘は「せっかくおばあちゃん来てるんだから、降りてきなよ」と息子に声をかけに行き、息子は昼ご飯を食べに降りてきた。

息子がメンタルダウンしてから5年ぶりのおばあちゃんとの再会。

「声変わりしたね」
「元気そうだ」と息子に声をかけるおばあちゃん。

でも、それだけではなく、
「もっと外出なあかんよ」
「まだ学校行ってないの?」
とか、息子の状態が悪い時だったら地雷を踏むことになるワードも飛び出す。

そんなおばあちゃんの
「こうしたら」「ああしたら」発言も、
上手に?!かわしつつ、

問われたことには誠実に?!答えていた息子を見て

「あぁ。戻ったな」って私は感じた。


「戻った」っていう言葉を選ぶのは、違うのかもしれないし、「戻った」のではないのかもしれない。

でも、たしかに「数年前に、小さい息子とおばあちゃんでこういうやり取りをしていたなぁ」って思い出すのだ。

決して息子には伝えないけれど、
「戻った」っていう言葉が何度も浮かんでくるこの数か月だった。
それを「回復」と言うのかなぁ…。


子どもに限ったことではなく、
小さいころ(幼少期)に夢中になっていたものや好きだったこと、小さいころの性格や特性というものは、その人の本質的な部分を表している。

だから、大人になって、「やりたいこと」「好きなこと」を見失ったら、幼少期に夢中になっていたこと・好きだったことにさかのぼっていくといい。

たとえば、一人で人形遊びに夢中になっていたのであれば、
その遊びの「どういうところが好きだったのか?」を掘り下げていくと、今の自分が夢中になれることを発見するヒントが見つかる。

一人で人間関係を考察していくのが好きなのか?
自分の思い通りに人を動かすのが好きなのか?
物語を作るのが好きなのか?

その「好き」を満たすような選択をしていくと、自分にとって理想的な人生にどんどん近づいていく。

この「好き」こそ、「自分軸」。

ところが、私たち親は、子どもを育てていると、
自分の好きなものはおろか、子どもの好きなものも見失ってしまう。

なぜなら、それだけ「こうすべき」という情報が周りにあふれているから。

「好き嫌い」で物事を選んではいけないような風潮もまだまだ残っている。

そうやって、自分の「好き嫌い」に無頓着になっていくと、いつのまにか自分の「好き嫌い」を忘れてしまう。

親が「好き嫌い」を言えなくなっていると、「好き嫌い」を持っていたはずの子どもも「好き嫌い」を言えなくなっていく。


「何をすべきか?」は頭ではわかっている。でもできない。

そういう時は、心がNOと言っていることに気づいてあげたい。
自分の「好き」からずれているんだということに。

「おばあちゃん、いつまでも自分の子どもの心配ばかりしちゃうから、おばさんとケンカになっちゃうんだよなぁ」

って、おばあちゃんを家に送り届けた帰りの車中でつぶやいたら、
同乗していた娘が言った。

「それをやろうと思っても、できないんだよ…。できないんだよ。」
「おばあちゃんが見ている世界がどんなに怖いか、動画で見たことあるよ」


娘は、「できない」ということの苦しさをよくわかっている。

自分の見ている世界と、自分以外が見ている世界が一緒の見え方ではないということもよくわかっている。

「娘は人生何回目なんだろう?」とふと感じ、おばあちゃんと子どもたちに学ばされた1日をふりかえり、この文章を書いている。

あなたの「好き」は何ですか?
あなたの「嫌い」は何ですか?
自分軸を見失っていませんか?

私自身が自分軸を立てていった結果、子どもが自分軸を戻したことを体感したこの1年、
「それってどういうこと?」「どうやればいいの?」
を知りたい方にコンパクトに伝えたくて…。

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