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『ざつ』 お気楽TRPG日記149。10/10 メイキング・オブ・アサシンクリード 15年の軌跡とか、ザ・ループTRPG@長野セルバンとか、お仕事募集中とか。

概要:還暦TRPGデザイナー、朱鷺田祐介(ときた・ゆうすけ)が適当なことを『ざつ』に書くエッセイ。だいたい、TRPG関連の雑談とか、告知とか、ゲームを遊んだ話とか。
【お仕事募集中!】TRPGデザイン/ゲーム翻訳、神話伝承など雑学記事、クトゥルフ神話、アニメ、アナログゲームその他各種。『玉座の闇』シリーズなどのGM進行役もお引き受けします。詳細はDM、またはメール(pbc03134@nifty.com)で。


10/10 メイキング・オブ・アサシンクリード 15年の軌跡

10/10発売「メイキング・オブ・アサシン クリード 15年の軌跡」(グラフィック社) 翻訳に参加しました。タイトル通り、アサシンクリードを初代から最新作ミラージュまで、製作の裏側をスタッフインタビュー、グラフィック設定資料などで語るまさにメイキング。 なかなかコアな一冊で、ファン必携かと。

 翻訳チームは私、岡和田晃さん、待兼音二郎さん、中村俊也さん、見田航介さん、宇佐木保名さんに加えて、小説版を翻訳されている武藤陽生さんにご参加いただき、用語監修までしていただきました。

https://twitter.com/TokitaSuzakuG/status/1702514567128272964

これを訳していたおかげで、アサシンクリードTRPGが出るの、えーーーーーってなったよ。日本語化の際にはぜひ、お声がけをば。

ザ・ループTRPG@長野セルバン

 9/16-17の土日は、長野奥山田温泉のセルバンさんにお招きされ、「ザ・ループTRPG」の出張GM。娘さんたちが高校生になり、TRPGを始めるので、という親心。募集したお客さんたちを交えて、スウェーデンを舞台にしたオリジナル・シナリオをプレイ。
 ザ・ループTRPGは、1980年代のスウェーデンを舞台に、10-15歳の少年少女がちょっと不思議な事件に遭遇するというジュヴナイルSF-TRPG。ナラティブ(物語駆動型)TRPGの先端でもあるが、軽くてエモいので入門用のTRPGとしても最適である。

http://www.graphicsha.co.jp/detail.html?p=44397

初回は「夏の終わりとザリガニ・パーティ」。

舞台となるメーレラン湖地方

 北欧スウェーデンの夏の終わりは早い。8月下旬には秋学期が始まってしまう。新学年になる期待もあるが、1学年1クラスの基礎学校でメンツが変わることなどなく、キッドたちは夏休みの終わりを惜しむザリガニ・パーティを開くことになった。場所は秘密基地である農場の納屋。

 スウェーデンの夏の風物詩がザリガニ・パーティ。湖や川で取ってきたザリガニを塩やディル(ハーブの一種、和名はヒメウイキョウ)入りのお湯で茹でて食べる。日本のものより大きいので、感覚はロブスター。

 この件に関して、ザリガニ・パーティのコメントいただいた方、感謝です。

 夏休みの終わり、キッドたちは、夏の風物詩であるザリガニ・パーティを開くため、穴場である軍用地、通称ドラケン・ストリートに忍び込む。
 ここには、なぜ、まっすぐに舗装された軍用道路が2キロ伸びているが、大きな納屋しかない。
 その道路の脇にある水路がザリガニ取りの穴場なのだ。

 ミリタリ知識のある人はわかったと思うが、1980年代のスウェーデンは、ソ連とNATO諸国の間で中立を守るため、武装中立を選んだ。そのため、航空基地が襲撃された場合に備え、一般国道から短距離で離陸できる国産超音速ジェット戦闘機、サーブ35ドラケンを開発、納屋に偽装したシェルターにドラケンを配備し、緊急時は隣接する一般道路からスクランブル発進して迎撃するという体制を構築した。

 かくして、ザリガニを取って喜んでいるキッドたちの目の前で、ドラケンがスクランブル。上空の何かを撃墜する。
 落ちたものを探しに行ったら、そこにはUFOが落ちていて、負傷した美少女エイリアンを助ける。彼女が故郷(希望の国)に帰る手助けをすることになるが……

 秘密基地に連れ帰った宇宙人とザリガニ・パーティを始めちゃうのはキッドである。いきなりザリガニ食わせるキッドたち。

 宇宙人「地球人類は野蛮だ」

 2日目の朝から、ザ・ループTRPG2話目
「秋の始まりと謎の転校生」
 北欧スウェーデンの秋は早い。秋学期が始まり、基礎学校にはある噂が流れる。「アメリカから転校生が来るそうだ。それも美少女が二人!」
 浮かれる男子たちだが、キッドたちには思い当たる節があった。

 前話に登場した美少女エイリアン2人が転校生として再登場。
 UFOが壊れて帰れなかったので、パーツ探しを手伝うことになるキッドたち。切れてしまったケーブル、焼き切れた基盤の代用品、海に沈んだ反重力コアを探しに、メーレラン湖の島々を巡る。

 アドリブで出した謎動作が島全体の流行語に。

 ところで、そのくいくいって動作、アメリカで流行っているの?

 学校ネタの広がりが楽しい展開。キッドの最年長、運動部員のパトリック(娘さんその1担当)が野球部員だったので、チームメイトたちが次々、恋愛戦線に参加し、大騒ぎになる。あと、運動部員の野球バット強い。

えー、ここに沈んでいるの? それも水中の怪物が!

 セッションが無事、終了。
 参加者のひとりが伝説のビッグゲームのマップを広げ始める。「太平洋戦争/war in pacific」である。

俺「絶対、終わらないでしょ?」
持ち主「広げるだけです。でもこれが出来るスペースが必要で」

 全展開されているマップとか、初めてみた。
 知人が所有しているが、そもそも広げる場所がない。

太平洋戦争/war in pacific


こんなところで、こんな懐かしい。

 2日目の午後は、オーナーにお誘いされ、マーダーミステリー「キルタイム・キラーズ」に参戦、スリリングな一時でした。
 ファシリテーターは、マダミスHOUSEのさつきさん。さすが発声がよく、NPCを演じるタイプのマダミスでは盛り上がる。

キルタイム・キラーズ


担当キャラクター 精神科医殺人鬼

ザ・ループTRPGのセッションとマダミスが終了。

娘さんは、同卓したHさんをGMに、次はソード・ワールドに挑戦するとのこと。Hさん、初心者のために色々悩んだ挙げ句、世界設定の説明をちゃんとし、キャラメイク込みのシナリオでがっちり遊ぶことにした。

スゴイざつに遊んでいた朱鷺田は、時代の変遷を感じる。

もはやお仕事部分は終了ということで、セルバンの喫茶に出張しているコノスのバーで、酒を飲んで寝る。

ドールも大歓迎
焼津直行の刺し身とか、松前漬けとか、貝キムチと豆腐とか。

 最近、酒が弱くなったので、少なめにしているが、いい酒とつまみがあり、仕事が終わった二日目は、度を越してしまい、早々にダウン。

五岳ひやおろし
マルス信州醸造所限定

三日目は仕事も終わったので、温泉ホテルで缶詰モード。窓の外はこんな感じ。あんまり進まない(汗)

窓の外
鹿肉入のきのこうどん

 チェックアウト後、ロビーに出たら、マダミス・ボードゲーム組の若いM:tGプレイヤーがパウパーのデッキも持ってきていたので遊ばせてもらう。パウパーは歴代コモンだけのデッキ。ちょいと面白い。好きな赤速攻を貸してもらったらくるくる回る。果敢付きの僧兵、ピッチ火力だのが入って超速攻タイプに。 レンの決意✕8、よくない。

いただきもの

ドリヤス工場さんより新刊「評判すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。」をいただきました。ありがとうございます。 今回はラヴクラフト「インスマスを覆う影」収録。

評判すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。

お仕事募集中

 後期は授業が1日になったので、平日のお仕事を募集中。
 特に、10月は印税の谷間であることが確定したので、急ぎ、お金になる仕事を探さねば。今年の夏は暑すぎてバテ気味だった。
 お声がけをばぜひ。

 出張GM(玉座の闇、その他TRPGなど)いたします。
 ライティング、トークなどのお仕事も大歓迎。

あの頃のラヴクラフト

100年前の1923年9月15日
ラヴクラフトは、マサチューセッツ州マーブルヘッドをJ.F.モートンと訪れ、ザ・オールド・スパイト・ハウスの奇妙な外観を見て、伯母のリンダ・D・クラークに絵葉書を送った。

ザ・オールド・スパイト・ハウスとは、諍いの結果、奇妙な形の建築となった家のことで、マーブルヘッドの場合、兄弟の諍いから、狭い敷地に奇妙な形で複数階層の家を建てたと言う。 ホラーのネタとしては最高である。

この絵葉書には、風景を楽しむHPLの言葉がある。
「ここにやってきた。あなたにもぜひ見せたい。 今回は賢い同行者がいて、疲れている暇なんかないよ。まだ帰る日は決めていないが、火曜日までには戻るよ」

100年前の1923年9月19日
モートンとともにブラウン大学を訪れたHPLはマニング・ホールの絵葉書をジョナサン・ホーグに送る。
「あなたの友人であり、文学的な協力者が二人がここにいて密談中です。お手紙届きました。私の最後に送った手紙は届かなかったようで、中身は分厚いのに、残念です」

二人はこの年の春、老詩人の詩集を編纂した。

それでも呟く。

上記、ザリガニ・パーティに関しては、Xとネットで情報収集。コメントいただいた方には感謝を!


10/8TGFFには、「深淵第三版」「信長の黒い城」「黒の新選組 幕末鬼殺行」にて参戦。当日物販(コノス)で後者二つを販売予定。

白菜スープを堪能してからにらを入れていくスタイルで。
この店、Soup with Noodleなので。

 羨ましい!

Chat-GPTを使ったライティング支援ツールの営業を受ける。
大丈夫か? と思ったら、コピペチェックソフトとセットだという。
なるほど、こういう進化の方向か。

今日も本を買う。

今日も本を買う。鵼( ぬえ)の碑 ブルーロック26 天幕のジャードゥーガル3

やっちまった。鵼( ぬえ)の碑は重いから、長野の帰りには買わないつもりだったのに、大宮の本屋に売っていたので……。

ブルーロック26読了
白熱するVSユーヴァース戦 指導者も参戦し、あの邪悪の王も暴走! 戦いの末に潔の決断がまたエゴイ。

天幕のジャードゥーガル3読了
二代目カーンの元で、金攻略を進めるモンゴル帝国。
王子たちの間の権力闘争は激しく、主人公はそこに巻き込まれていく。
錬金術と丹薬の関係性など。
これが歴史マンガの面白いところ。

葬送のフリーレン11

 長野駅近くのデパートの本屋さんで購入。
 葬送のフリーレン11読了。黄金郷編終了、さらに北へ向かう旅を進めるフリーレンは運命の石碑を見出す。

黒山羊の仔袋2

黒山羊の仔袋2読了
ナチスの儀式で、邪神との交合を描くオカルトバトル。
戦後のベルリンでの第二部というのもまたよし。

かくて謀反の冬は去り 読了
王家の三男坊にして、2番めの王弟、奇智彦(くしひこ)殿下は、足曲がりの忌み子であるが、帝国から押し付けられた熊の巫女を引き取る羽目になる。 そして、兄王が急死し、宮廷に嵐が吹き荒れる。 冒頭のつかみ最高。 熊、従士、近衛兵らの個性も深い。

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