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ベンゾの減断薬に関心を持つ医師たちの情報 いろいろ

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ベンゾジアゼピンについて医師の考え方を集めたり、取材していきます。
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2020年10月の記事一覧

ぼくがかんがえたさいきょうの精神療法 [Free full text]

ぼくがかんがえたさいきょうの精神療法 [Free full text]

筋悪な精神科医が、「ぼくがかんがえたさいきょうの精神療法」を駆使して処遇困難患者を量産することがしばしばあります。

開業してオーナー院長になってからやるなら結構。
非常勤や、医局人事で年限付き派遣されている立場でそれをされると、その医師が去った後に残されたスタッフの負担は甚大なものになります。

そうした医師には、治療契約や治療構造の枠設定といった、精神疾患の治療を開始する時点で行うべき「清潔操

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僕が漢方薬を処方しない理由(わけ)

僕が漢方薬を処方しない理由(わけ)

僕は、漢方薬を処方しません。
処方の仕方がわからないから。
精神疾患に著効を示す漢方薬が無い、というのもあるけれど。

心身医学会などで漢方専門医の先生方と話すのは好きで、しかし話を聞くほど漢方薬は僕の手に負える薬物ではないように思えてくる。
まず「証」とやらを診る技術が無いし、修得しても診察時間やスペースの問題で臨床に導入するのは多分無理。

症状は同じでも処方される漢方薬は違ったり(同病異治)

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ベンゾジアゼピン減断薬 - 分服回数増は減薬・断薬成功に寄与するか?

ベンゾジアゼピン減断薬 - 分服回数増は減薬・断薬成功に寄与するか?

ベンゾジアゼピンの減薬過程で、1日の中での離脱症状の変動に苦しまれている患者さんが、服薬間隔を短くする(1日の総服薬量は変えずに服用頻度を増やす)ことでそのコントロールを図ろうとすることがあります。

これは場合によっては有用です。
総服薬量は変えずに服薬間隔を短くする(例:分3⇒分4)ことでトラフ値が上昇するからです。

ベンゾジアゼピンも含めて多くの薬物は反復投与することで「定常状態」に達しま

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