見出し画像

クチのカタチでわかるケチ

 ひとの顔を見るとき、最初に見てしまうパーツ。私にとってそれは、口である。

 もちろんそれが目のひともいれば、鼻のひともいるだろう。こんなもの、千差万別である。顔にパーツは1000個もないけれど、それでも、ひとによって好みがまったく異なるものだと思う。

 私が口を気にする理由。それは口を見ることで、そのひとが普段どんなことを話しているのか、わかるような気がするからだ。

 たとえばケチなひとは、それを体現したような口の形をしている。もちろん形自体に加えて、その動かし方、開き具合なども「ケチっぽさ」を構成する要素だったりするから、一概に「この口の形だからケチ」とはいえない。

 それでも、そのひとがケチかどうかは口を見ればなんとなくわかるし、お喋りなひと、気配り上手なひと、怒りっぽいひとなど、人間の性格は口の形として表れているような気がしてならない。

 だから私はひとの口が気になる。それに、この基準を用いることで、自分の苦手そうなタイプのひとを早い段階で避けられたりもする。そういった意味で、他人の口の形を見てしまうのだ。

人類最強の口の形を持つ男

 と、ここまではなんだか、ネガティブっぽい話になってしまった。べつにこんなふうに、「嫌なやつって、嫌な口の形してるよねえ」といった、愉快じゃない話題について書きたいわけではない。

 むしろ、本当に書きたいのは逆のことだ。この世の中には、「面白いことを言いそうな口の形」を持つひとがいる。どうだろうか。みなさんの周りの人物に、ちょっと考えを巡らせてみてほしい。「あのひと、いつも面白いよね」と周囲から評判のひとは、みんな、いい感じの口の形をしていないだろうか。

 私には思い当たるひとが何人かいる。「このひとと喋ると楽しい」といつも感じさせる彼/彼女は、やはりいい口の形をしている。なんだかそういうひとの横にいると、ワクワクするのだ。次はこのひと、なにを言うんだろう。また面白いことを言ってくれるんだろう。そんな感じの、一緒にいて愉快な気持ちにさせてくれるひと…。

 そうして多くのひとの口の形を見てきた私は、ついに発見した。世界でもっとも、「面白いことを言いそうな口の形」を持つ男を。イーロン・マスクである。みんなご存じテスラ社のCEOが、ハンパなくいい口の形をしているのだ。

ファーストデジタル写真集『マ・ウ・ス』

 そこでここからは、私が「おっ!イイネ!」と思ったイーロン・マスクの写真をペタペタと貼っていくことにする。

 正直、彼の口のどこがいいのかと聞かれたら、具体的に言葉にすることができない。口角が上がっている、下唇は厚め、上唇は薄め、などの物質的なコメントこそあれど、全体を概して「こうだからイイ!」というのは未だ見つけられていない。

 なので、それを探る意味も込めて、イーロン・マスクのファースト写真集『マ・ウ・ス』をここで発表し、みなさんと一緒になぜ彼の口の形が素晴らしいのかを考えたいと思う。うまく言語化できた方は、コメントにて教えていただければありがたい。

 まずは半笑いのイーロン。この2秒後には、面白いことを言いそうな口をしている。

 お次は破顔したイーロンだ。鴨川のデルタ地帯のような、美しい三角形の口である。

 下の歯をチラ見せイーロン。意志の強そうな鼻梁と、楽しい遊びを見つけた子どものような目。口だけに留まらず、顔全体で「面白いことを言いそう」を表現している。

 やや真面目イーロン。しかしどうだろう。キュッと口を結んでいるにも関わらず、この愉快そうなオーラはなんなのだ。

 あどけないイーロン。顔だけで切り抜かれても、このポジティブな空気感は一体なんなのだろうか。

 薄毛時代のイーロンが写っている。悲壮感が漂ってもおかしくない髪型なのに、この人相の良さである。やはり、口の形がいいからだろうか。

 これ、私的にはベスト・イーロンである。もう、面白いことを思い付いて、言いたくて言いたくて仕方ない口の形をしている。いったいこの後、彼はその口からどんな言葉を発したのだろうか。

 やや変則的な口の形イーロン。面白いことありすぎて、口からこぼれてしまい、それゆえに口が曲がってしまったようにさえ見える。

 きっとこのイーロンの目の前では、笑ってはいけない状況が展開している。しかし彼はもう面白いことを思いついてしまっているので、言いたくて仕方ない口の形をしている。先生がブチ切れている教室内で、なんとか笑いを堪えている顔そのものである。

 素晴らしい。私もイーロン・マスクみたいな口の形になりたい。

 結局、いろいろと画像を集めても答えは見つからなかった。

 なので第2弾のデジタル写真集を近日公開予定である。それまでに、なぜ彼の口の形がいいのか、うまく言葉にできていることを願う。


この記事が参加している募集

スキしてみて

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?