ビー玉
ビー玉を落としたつもりが
高価なガラス玉だった
もう何個も割っているガラス玉は
次第に山となる
その山に住む主は
その玉の破片で怪我をして
痛みと悲しみを謳う
落とし主は猫のよう
大きな悪気なくそこにあるから落とす
悪いのはわかっているが
落として後悔
主をみる
主の愛情はみえない
猫は好きだがいつ主が離れるかわからない
失いたくないのに
ビー玉落としたことを忘れて
また落として行く
ガラスは氷のように
記憶と歴史を持つ
けど割れた破片は
氷のようには消えない
どこか鎖に見えた主の手は
暖かい温もりのある手で
氷点下のでも抱きしめてくれる
だけどいつまでそれが暖かいままで
いつまで猫を、、、いや
猫のような形になりたい埃の塊を抱きしめ続けてくれるのかは定かでない
だって埃は愛らしくない
失言しかしない
愛を引き受けられない
いきものだから
埃はよく夢描く
盲目に欲望にまかせながら
頭の中で夢描く
夢の中で自分は最強で
現実と違って慕われている
いいなー
なりたいなー
なんて思う日々に
終わりは来ないだろう
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