詩｜信

時々、耳にするんだ
僕に打ち明けるように
誰かが同じことを言う　　　
人を信じられないと 　　　　　　　　　

望んだものは
外にはないさ

言葉なら、いつまでも外さ

たくさん遊んできた 子どもの　　　　
瞳のなかにみる信頼を　　　　　　　　　　　　　

やりたいことに打ちこんだ　　　　　　　　　　　　　
その人の目の奥の安心を

たくさん渡した、その愛の数　　　　　　　　
反射して、見えたひかりの数　　　　　　　　　

はじまりは、いつも、ここ
信じたいのなら　　　　　　
始まりは、いつも、そばに

あなたの中に
海のような凪を
この上ない彩りを
揺らぐことのない、
柔らかなものを

いつか、見るのなら

ひとの光を
たくさん見るだろう　　　　　　

それが、始まり
それが、終わり　　　　　　　　　　　　　　　　

探しものの　　　　　　　　　　　　　　　　　
照らさなかった場所に　　　　　　　　

見つかることを　　　　　　　　　　　　　　
今、あなたに
そっと願ってみる　

今日は、ただ
緑あふれる、場所で
花さき香る、その道で　　
星の鎮まる、夜をいけ

その、胸の中に
揺るがぬものを抱いて